なぜネッツはイメイ・ウドカでなくジャック・ボーンをヘッドコーチに選んだのか

2022-11-09
読了時間 約2分
(NBA Getty Images)

ブルックリン・ネッツは11月9日(日本時間10日)、ジャック・ボーンをヘッドコーチに任命したことを発表した。

先週、ネッツは前任のスティーブ・ナッシュの退任でボーンを代理ヘッドコーチとした。彼にとってはネッツで2度目の代理ヘッドコーチだった。

ナッシュ退任の直後は、ネッツがボストン・セルティックスで活動停止処分注のイメイ・ウドカを後任にする予定との報道があった。だがこの日、ネッツが違う方向を選んだことが明らかになっている。

ボーンは代理ヘッドコーチとしての4試合で2勝2敗という成績を残した。今後はフルタイムでヘッドコーチの職を引き継ぐ。

なぜ、ネッツはウドカではなくボーンを選んだのだろうか?

ネッツが新ヘッドコーチにセルティックスのウドカでなくジャック・ボーンを選んだ理由

ショーン・マークスGMは、リリースでボーンがネッツをけん引するのに適した人物と考えていることを明確にした。

同GMは「バスケットボールの洞察力や競争心、チームや球団を深く知っていることから、グループの前進を導くうえで明らかに最善の人材です」と述べている。

「選手たちのベストを引き出し、責任感を持たせ、まとまったチームファーストのスタイルのバスケットボールをすることができることは証明されています」

ボーンはネッツでアシスタントコーチとして7シーズン目だった。球団を非常によく知っているということだ。また、2019-20シーズンにケニー・アトキンソンが退任した際も代理ヘッドコーチを務め、シーズン最後の10試合で7勝3敗という成績を残し、プレイオフのファーストラウンドで獲ろトロント・ラプターズに敗れている。

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チームの発表後、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、ボーンの昇格は2023-24シーズンまでの契約になると報じた。

なぜネッツはイメイ・ウドカを雇わなかったのか?

先週末、NBAインサイダーのマーク・スタイン記者は、「今季すでに直面しているかなりの混乱から、ナッシュの後任としてセルティックスで活動停止処分中のウドカを雇う考えを改めるようにと、オーナーのジョー・ツァイからの強い声」があったと報じている。

ボーンの昇格後、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、その報道をより深く掘り下げた。

「決定を直接する複数の情報筋は、The Athleticに対し、いくつかの要因からネッツがウドカを招へいするという当初の計画から軌道修正したと話した」

「これらの要因は、活動停止処分中のコーチに関する調査とデューデリジェンスが当初の想定以上に長引いたことや、球団内外で計画が噂になってからの反発、カイリー・アービングの無期限出場停止処分でイースタン・カンファレンスにおけるチームの競争力を巡る短期・長期的な疑問符などが含まれる」

また、シャラニア記者は、ネッツがウドカを雇わないことが明らかになり、「ボーンの下でプレイしたネッツ選手たちの同意が理由のひとつとなり、ボーン昇格が決まった」と報じている。

同記者は「ボーンは外部のストレスに対処するネッツのロッカールーム内でポジティブなエネルギーをつくり出したと言われている」とも伝えた。

セルティックスはジョー・マズーラ代理ヘッドコーチの下で続けており、ウドカは当面チームに残る。

原文:Why Nets hired Jacque Vaughn over Celtics' Ime Udoka as next head coach

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