ポテンシャルを図り知る上で、ルディ・ゴベアはまだミネソタ・ティンバーウルブズの主力と一緒にフルゲームをこなしていない。
それでも、トレーニングキャンプでの活気やチームのスカウティングリポートから、ゴベアはユタ・ジャズで過ごしたNBAでの9シーズンで自分が達成できなかったことを、ウルブズでなら成し遂げられるのではないかと楽観している。
10月9日(日本時間10日)にカリフォルニア州ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦に119-117で勝利した試合後、ゴベアは「ウェスタン・カンファレンス上位となり、ファイナルに進出して優勝を競うことが目標」と述べた。
オフシーズンのユーロバスケット(バスケットボール欧州選手権)2022にフランス代表として参戦していたゴベアは、休養のためにクリッパーズ戦を欠場した。だが、同じクリプトドットコム・アリーナで行われる12日(同13日)のロサンゼルス・レイカーズ戦で、ゴベアはカール・アンソニー・タウンズとプレシーズンマッチデビューを飾るかもしれない。
その連係や今季のウルブズのポテンシャル、2023年NBAドラフトの全体1位有力候補であるフランスの有望新人ビクター・ウェンバンヤマについて、ゴベアが『NBA.com』に話してくれた。
――ここまでのトレーニングキャンプは?
新しい球団、新しいグループに加わることができて最高だよ。やるべきことがたくさんあるけど、自分のベストを尽くそうとしている。ここまでは素晴らしい経験だ。
――球団が歓迎してくれていると感じられたというのは、どういうところが?
全員がすごく愛情を示してくれている。歓迎されていると感じさせてくれた。毎日仕事に来て、若手の模範として先導できるよう、自分らしくあろうとしているよ。
――肉体的な調子は?
ここまでは素晴らしい気分だ。ユーロバスケットは厳しい大会で、ケミストリーを高めようと毎日仲間たちと練習していた。でも、今は疲労を回復させる時間があるので、シーズンに向けて準備を整えたい。
――タウンズとプレイするようになったら、ケミストリーはどうなると思う?
楽しいだろうね。僕たちはそれぞれゲームを本当によく分かっているし、攻守両面で互いを向上させられると分かっている。毎日、コートでの1分1秒から学んでいくよ。チームやチームメイトたちといることを楽しみ、お互いを向上させていくことを学ぶ面白さのひとつだ。
――タウンズやアンソニー・エドワーズ、ディアンジェロ・ラッセルとの融合にはどれくらいかかると思っている?
毎日が向上するための良い機会となる。バスケットボールは完璧な科学ではないんだ。決して完璧になることはない。でも、お互いのためにプレイし、コートで常にお互いが競っていれば、僕たちは良くなるばかりのはずだ。ウェスタン・カンファレンス上位となり、ファイナルに進出して優勝を競うことが目標だよ。
――そのために必要なのは?
必死に専念し、ハードワークしなければいけない。ロッカールームの一人ひとりが必要なんだ。シーズンは長い。でも、毎日向上しようという正しい心構えでいれば、プレイオフの頃には良い状態になっているはずだよ。
――ウェンバンヤマのメンターはどうだった?
素晴らしかった。僕は彼が13歳のころから知っている。素晴らしい若者だ。とても賢い。もちろん、彼にはあらゆるツールがそろっている。でも、彼が特別なのは、心構えやスピリットなんだ。ゲームに対して情熱的なんだよ。彼は偉大な存在になりたいと望んでいる。そのために必要なことを知っている。それらを身につけ、そのレベルにたどり着くために、本当にハードワークをしているよ。彼の成長を見ることができるのは本当にクールさ。
――彼が特別な選手になると気づいたのはいつ?
初めて彼のプレイを見た時だ。特別になることはみんなが分かっていた。ただ、本当の問題は、彼がどこまで、どれほど特別になるか、ということだったんだ。直近では、彼が唯一無二の存在になるということにみんな賛成できるだろう。彼と話し、その心構えを知って、素晴らしい選手になると分かった。あらゆるツールを備えているけど、最も大事なのはメンタリティーなんだ。彼にはそれがある。
――先週、ラスベガスで彼と並んでどうだったか。自分より高い人の隣に立つ気分は?
そうあることじゃないからね(笑)。素晴らしかったよ。僕は上から見るのに慣れているから、普段とは違ったけど、そういうこともあるさ。ボバン(マリヤノビッチ)やタッコ(フォール)と何度か会ったこともある。自分が普通の人になったみたいさ。
原文:Q&A: RUDY GOBERT DISCUSSES WOLVES' WELCOME, VICTOR WEMBANYAMA AND MORE(抄訳)