『UFC 304』見どころ・対戦カード・オッズ|レオン・エドワーズvsベラル・ムハマッド 2|7.28 UFC世界ウェルター級タイトルマッチ

2024-07-25
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(Jeff Bottari/Zuffa LLC/GETTY)

2016年ぶりにイギリス・マンチェスターで行われる今回の『UFC 304』は、3年4か月前、消化不良に終わった曰く付きのカードがメインを飾る。レオン・エドワーズがベラル・ムハメド(ムハマッド)を相手に、UFC世界ウェルター級王座防衛戦に挑むのだ。

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同大会は、7月28日(日)、日本国内ではU-NEXTとUFC FIGHT PASSでライブ配信される。


■メインイベントとセミで因縁の再戦が実現

エドワーズは2014年のUFC参戦以降、14勝2敗1無効試合の戦績を誇る(総戦績22勝3敗、1無効試合)。2022年、劇的な左ハイキックでカマル・ウスマンを倒し、UFC世界ウェルター級の王座についた。『ロッキー』の別名を持つこのチャンピオンは、それから2度の王座防衛に成功し、直近では昨年12月にコルビー・コビントンに判定勝ちを収めている。現在32歳のジャマイカンファイターは、2015年から負けなしだ。

挑戦者ムハマッド(23勝3敗、1無効試合)は、2019年以降連勝を続けている。『リメンバー・ザ・ネーム』の異名を持つこのグラップラーの直近試合は昨年5月で、急遽の試合決定だったにもかかわらずギルバート・バーンズに勝利を収めた。ウェルター級でその強さを証明してきた彼にとって、UFCでは初のタイトル戦となる。

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両者は2021年3月にノンタイトル戦で一度対戦したが、エドワーズの左手親指が目に入ったムハマッドが続行不可能となり、偶発的アイポークによる無効試合に終わった。2R序盤に試合が中断されるまでの時点でエドワーズは19発、ムハマッドは8発の有効打を放っていた。

それからムハマッドは長年再戦を要求してきたが、ついにその希望が叶うことになった。

「みんな好き勝手言うだろうけど、俺は(15戦無敗だった)ショーン・ブレイディをKOした。(直近では)ギルバート・バーンズとの試合が決まったのは3週間前(で準備不足)だったから、実質的に本領発揮できた最後の試合(ブレイディ戦)ではKO勝利を収めたことになる。今度の戦いでも、レオン・エドワーズをKOするつもりだ。あの男を倒すために2年間も練習してきたからな」と、ムハマッドは米専門メディア『MMA Junkie』を通してそう語った。

一方のエドワーズは、あの無効試合以来、SNS上で煽り続けてきたムハマッドを後悔させる準備ができているようだ。

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「(ムハマッドは)幼稚で口だけ達者な男だ。発言に見合うだけの実力を備えておけ」と、やはりエドワーズも『MMA Junkie』を通してそう返している。

「前にも言った通り、彼(ムハマッド)は1年以上休んでいる。あと、ヤツの話し方は当初の試合で勝っていたかのような口ぶりで気に入らない。マンチェスターでの試合は、お前にとって長く、辛く、厳しい一戦になるだろうから、覚悟しておけ」

両者がトラッシュトークで火花を散らした通り、因縁の再戦も激しい展開になりそうだ。

また、もうひとつのメインカードでは、トム・アスピナルがカーティス・ブレイズを相手にUFC世界ヘビー級暫定王座の防衛戦に挑む。アスピナル(14勝3敗)とブレイズ(18勝4敗1無効試合)は2022年7月に対戦しており、その際はアスピナルが開始15秒で膝を負傷し敗北を喫した。

それ以降アスピナルは2連勝を果たし、昨年11月にはセルゲイ・パブロビッチを倒してヘビー級の暫定王座を手に入れた。ブレイズはパブロビッチに敗北したものの、直近の試合ではジャイルトン・アウメイダに勝利を収めている。

暫定王者アスピナルにとっては、不本意な負傷敗退となった前戦のリベンジマッチになる。

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以下、『UFC 304』の対戦カードと簡単なオッズをまとめる。


■UFC 304 対戦カード・W世界戦オッズ

下記のオッズは、アメリカンオッズ式となり、「-200」は100ドルの配当を手にするのに200ドルをかける必要があり、当たった場合は200+100=300ドルの払い戻し。「+165」は100ドルを賭けて当たれば165ドルの配当となり、100+165=265ドルの払い戻しとなる。

メインカード

  • UFC世界ウェルター級王座決定戦
     レオン・エドワーズ(王者、-200)vs ベラル・ムハマッド(+165)
  • UFC世界ヘビー級暫定王座決定戦
     トム・アスピナル(暫定王者、-275)vs カーティス・ブレイズ(+220)
  • 男子ライト級
     ボビー・グリーン(-160)vs パディ・ピンブレット(+130)
  • 男子フライ級
     ムハンマド・モカエフ vs マネル・ケイプ
  • 男子フェザー級
     アーノルド・アレン vs ギガ・チカゼ

プレリム(プレリム2)

  • 男子フェザー級
     ナサニエル・ウッド vs ダニエル・ピネダ
  • 女子ストロー級
     モリー・マッキャン vs ブルーナ・ブラジル
  • 男子バンタム級
     ケイラン・ロクラン vs ラモン・タバレス
  • 男子ヘビー級
     ミック・パーキン vs ルーカス・ブジェスキー

アーリープレリム(プレリム1)

  • 男子ウェルター級
     オーバン・エリオット vs プレストン・パーソンズ
  • 男子ウェルター級
     サム・パターソン vs キーファー・クロスビー
  • 男子ミドル級
     クリスチャン・リロイ・ダンカン vs グレゴリー・ロドリゲス
  • 男子ライトヘビー級
     モデスタス・ブカウスカス vs マルチン・プラフニオ

※オッズは米大手ブックメーカー『BetMGM』によるもの


※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集: 山下晴輝(スポーティングニュース日本版)編集:神宮泰暁