7月28日に開催される『超RIZIN.3』(スーパーライジン3)で、ボクシング元世界6階級(一部では8階級とも)のレジェンド、マニー・パッキャオが、約1年8か月ぶりにファイターとしてリングに立つ。当初は、現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(すずき・ちひろ)とのマッチアップとして発表されたが、鈴木の負傷により安保瑠輝也(あんぽ・るきや)に変更された。
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『超RIZIN.3』でのパッキャオvs安保戦の試合ルールや禁止事項、罰金、さらにファイトマネーについてまとめた。同大会はABEMA(アベマ)やU-NEXT(ユーネクスト)などでPPV配信される。
■パッキャオvs安保戦の対戦ルールや禁止事項は?
▼マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也(あんぽ・るきや)
- 3分3R RIZINスタンディングバウト特別ルール(ボクシング準拠)
- 68kg→69kg契約
- シューズ着用
- 非公式試合で審判不在の判定なし・KO決着のみ
- 両者8オンスグローブ着用(※対戦相手変更後は不明)
- 禁止技:裏拳、スーパーマンパンチ、蹴り、締める、極める、肘打ち
パッキャオvs安保戦は、3分3ラウンドのRIZINスタンディングバウト特別ルール(69.0kg)で行われ、シューズ着用というボクシングルールに則った形になることが発表されている。
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日本国内で正式に「ボクシングの公式戦および公開スパーリング(エキシビション)」を名乗るには、日本ボクシングコミッション(JBC)の認可が必要となり、試合環境すべてにおいて厳しい条件をクリアする必要があるが、安全性担保のため、ボクシング以外の格闘技団体への協力は拒否している。そのため、RIZINでは那須川天心や朝倉未来vsフロイド・メイウェザーによるボクシング準拠の試合を「スタンディングバウト」として行ってきた。今回も同様となる。
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ジャッジ不在で判定決着なしで、KO決着のみ有効となる。会見でパッキャオは「エキシビションではなくリアルファイト」と強調したが、もちろん公式記録にはならない。
当初のパッキャオvs鈴木戦は、ボクシング・ウェルター級(66.678kg以下)のパッキャオと、RIZINフェザー級(66.0kg以下)の鈴木が無理なく戦える「68kg級契約」だったが、安保はRIZINではライト級に近い70kgで試合を行ってきたため、「69kg契約」に変更された。
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安保は会見時点で78〜79kgとあって10kg近くの減量が必要となったが、「計量失敗は格闘家を辞める時」と豪語し、必ず間に合わせることを約束した。
また、当初鈴木との対戦では「8オンスグローブ着用」とされていたが、安保への変更に際して言及はなかった。通常68kg契約の場合は、安全のため10オンスグローブが使用されるが、榊原CEOから「ラウンドバイラウンドでポイントを取っていくゲームとは違う。(オンスが変わることで)ゲームプランも変わると思うし、やるかやられるかの試合で、決着をつけるのに適したグローブということで8オンス」と述べ、両選手から了解を得ての8オンスだとしていた。
パッキャオは「常に8オンスで戦ってきましたから、何も特別な思いはないです」と話した。
■禁止事項違反の罰金は7億円! やったら誰が払う?
- 禁止事項:裏拳、スーパーマンパンチ、蹴り、締める、極める、肘打ち
- 禁止事項等反則行為を行った場合、(された側)相手側に罰金7億円を支払う
MMAのRIZINのリングで、ボクサーとK-1出身MMAファイターが、ボクシング準拠のエキシビションマッチを行う、ということで、ボクシングでは見られないMMAやキックボクシング特有の攻撃方法は反則行為となる。
これらの反則行為を行った場合、過去の那須川天心vsメイウェザー、朝倉未来vsメイウェザーと同様に、相手側に500万ドル(約7億円)の罰金が支払われるという。
この7億円の罰金について、榊原CEOは「(金額的に)やらないと思いますけどね」と楽観論を述べつつ、「やったら誰が払うんだ?っていう。円安になってるんで、30%増しくらい。(500万ドルは)7億円ですよ。誰が払うんだ」と、戦々恐々とした表情で語っていた。
榊原CEOの口ぶりから、選手が払えないケースでは、RIZIN FFが肩代わりしなければならない可能性が高い。なお、2018年の天心vsメイウェザー時のレートでは約5億5000万円だった。
■メイウェザーは11億&20億円! パッキャオのファイトマネーは?
2018年のRIZIN大晦日大会で那須川天心と対戦したフロイド・メイウェザーは、わずか2分19秒(139秒)の試合で、総計1000万ドル(当時のレートで約11億円)を手にしたとされる。2022年9月の朝倉未来戦では、円安も進み、約20億円を稼いだという報道があった。
RIZIN初参戦となるパッキャオのファイトマネーについて、榊原CEOは「安くはないです」とし、交渉金額は数年前から変わらないものの、メイウェザー同様ドル契約となるため、円安の影響で(日本円にすると)3割り増しになったことを明かした。
超RIZIN.3:概要(日程・会場)
- 正式大会名:Yogibo presents 超RIZIN.3
- メインイベント:朝倉未来vs平本蓮
- セミファイナル:マニー・パッキャオvs安保瑠輝也
- 開始時刻:2024年7月28日(日)12:00開場(予定)14:00開始(予定)
※上記時間は大会運営の都合で前後する - 試合会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)
⬛放送予定(テレビ中継・インターネット配信)
通常大会と同様であれば、ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、スカパー!(スカパー!番組配信)で、PPVライブ中継される。
ネット配信系は前売り税込6500円、当日税込6900円、アーカイブ税込4400円。スカパー!は税込6900円。プラットフォームによっては独自の割引施策が実施される。
ABEMAは、有料会員(ABEMAプレミアム)初回登録の上でのPPVチケット購入で4000円がキャッシュバックされる。また、朝倉未来、平本蓮の応援チケット(前売り/当日)も販売する。なお、ABEMAプレミアムの2週間無料トライアルは7/22から撤廃された。
U-NEXTは、キャンペーンページからの有料会員初回登録(31日間無料)で、4000円がキャッシュバックされる。初回登録の600ポイントとあわせて計4600円オフになり、業界実質最安値となる。
テレビ地上波や衛星放送WOWOW(ワウワウ)、また、DAZN(ダゾーン)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、TVer(ティーバー)、Lemino(レミノ)といったスポーツ配信実績のあるサービスでのライブ配信予定はない。