日本格闘技、真夏の祭典『超RIZIN.3』（スーパーライジン3）が2024年7月28日（日）に開催される。ここでは、メインイベントで行われる朝倉未来（あさくら・みくる）vs平本蓮（ひらもと・れん）の見どころ・勝敗予想、および大会全カードについてまとめる。
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⬛朝倉未来vs平本蓮：見どころ
ダークヒーローの対決
近年の日本の格闘技界を騒がせてきた、朝倉未来、平本蓮というダークヒーローの二人が、長い月日を経てついに『超RIZIN.3』で決戦に臨む。
朝倉未来のMMAの試合は、『超RIZIN.2』（2023年7月）で行われたRIZINフェザー級王座決定戦以来の試合となる。その試合では、ヴガール・ケラモフに1Rリアネイキッドチョークで一本負けを喫し、何もできずに2度目の王座挑戦を失敗に終わっている。
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朝倉未来の涙
その後、朝倉は新大会『FIGHT CLUB』（2023年11月）にて、同大会プロデューサーであるYA-MANとオープンフィンガーグローブ・キックボクシングルールで対戦するも、衝撃の1RKO敗けを喫した。相手（OFGキックの第一人者であるYA-MAN）の土俵での戦いだったが、ストライカーとして名をあげてきた、あの朝倉未来がパンチで崩れ落ちるとは誰も想像だにしなかっただろう。
この戦いの後日、朝倉は自身のYouTubeチャンネルを更新。カメラの前で涙を見せることのなかった朝倉が涙を流し、「格闘技を少し休ませてほしいです。血反吐を吐くような努力をして、必ずね皆さんの前で強い姿をみせたいと思ってるんで。待っててください、皆さん。必ず戻ってきます」とカメラの前で心の内を明かした。そして、あれから約1年の休養を経て、朝倉の復帰戦が『超RIZIN.3』で行われる。
YA-MAN戦を経て漕ぎ着けた超ビッグマッチ
そんな朝倉の対戦相手は、『美しきドブネズミ』こと平本蓮だ。平本は、これまで幾度となく朝倉と会見場や試合会場、あるいはSNS上で舌戦を繰り広げ、対戦を熱望してきた。
前戦となる『RIZIN.45』（2023年大晦日）、平本は朝倉に勝利したYA-MANとMMAルールで対戦。激しい打撃の応酬が続く白熱した展開となり、最終的には平本が判定勝利を収めた。
この結果、朝倉未来を失神させた男を倒した平本の存在感が浮き彫りになり、「平本蓮vs朝倉未来」のストーリーが一層際立つこととなった。お膳立てが揃ったことで、4万人を動員する『超RIZIN.3』のメインイベントとして「朝倉未来vs平本蓮」が実現する。
前述通り、朝倉未来と平本蓮、二人の間にはかねてからの因縁があり、賛否両論のある両者のパーソナリティも相まって、それぞれのファンやアンチを巻き込み、試合前の段階で大きな関心を集めている。
RIZINもこの因縁カードに対して、設立以来最大級のプロモーションを打ち出している。タイトルマッチではないものの、この試合には特別なベルトが用意され、それに併せて企画された国歌独唱に朝倉と平本がともに反発したことで、歌手としてオファーされた手越祐也に誹謗中傷が起き、辞退に追い込まれる事件も起きた。
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そうしたSNS上での舌戦や騒動を経て、ついに実現することとなるこの一戦は、格闘技界において大きな注目を集めることは間違いないが、格闘技を知らない一般層に向けてどこまで響くのかも注目されるところだろう。
果たして、両者の戦いはどのような結末を迎えるのか、多くのファンが期待と興奮を胸に見守る。
朝倉未来vs平本蓮：対戦ルール
RIZIN MMA特別ルール（RIZIN LAST MAN STANDING スペシャルマッチ）
- 各ラウンド10点方式による採点（ラウンドマスト）
- インターバルは1分
- 3ラウンド終了時点で決着がついていなければ、3ラウンドまでのスコアをオープンする
- 5ラウンド終了時にスコアが同点だった場合は、トータルで優劣をつけ、どちらか一方を支持する（マスト判定）
- 勝者にLMSベルトを贈呈（朝倉は勝っても不要と宣言している）
■朝倉未来vs平本蓮：勝敗予想
ルール：RIZIN MMA特別ルール 5分5R（66.0kg）
このメインイベントの試合予想だが、やはり朝倉未来の勝利を予想する声が多くある。RIZINファン勝敗予想でも朝倉勝利の声が圧倒的だった。これまでの実績や実力でも朝倉が優れている印象は否めない。
しかし、それぞれのYA-MAN戦における打撃の掛け合いを見ると、そのYA-MANに打ち勝った平本の勝利の可能性は否定できるものではないだろう。打撃戦においては、K-1でも数々の強敵を倒していることから平本に分があると考察するが、レスリングやグラップリングなどのグラウンドの展開では、過去の上澄みがある朝倉が上回っている印象だ。
平本はそのキャラクターに反して、敢えて朝倉への憧れを明かした上でこの試合を熱望してきた。対する朝倉は「負けたら引退する」と明言している。お互い並々ならぬ覚悟で挑んでくるため、拮抗した試合展開になるのではないだろうか。
また、この試合は5分5Rのラウンドマスト判定で行われる特別ルールとなっている。朝倉は連敗の経験がプラスに働くか、平本はYA-MAN戦の勢いが続いているのかだが、ここでは最終的には朝倉未来の判定勝ちを予想する。
- メインイベント（第11試合）：RIZIN MMA特別ルール 5分5R（66.0kg）
朝倉未来 vs 平本蓮 - セミ（第10試合）：RIZINスタンディングバウト特別ルール 3分3R（69.0kg）
マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也（※鈴木千裕は拳の怪我により欠場） - 第9試合：RIZIN MMAルール 5分3R（66.0kg）
斎藤裕 vs 久保優太 - 第8試合：RIZIN MMAルール 5分3R（57.0kg）
扇久保博正 vs 神龍誠 - ─────── 休憩 ───────
- 第7試合：RIZIN MMAルール 5分3R（59.0kg）
所英男 vs ヒロヤ - 第6試合：RIZIN MMAルール 5分3R（61.0kg）
芦澤竜誠 vs 皇治 - 第5試合：BKFCフライ級 ベアナックルルール 2分5R（57.2kg）
ジョン・ドッドソン vs 征矢貴 - 第4試合：RIZIN MMAルール 5分3R（49.0kg）
RENA vs ケイト・ロータス - 第3試合：RIZIN MMAルール 5分3R（66.0kg）
鈴木博昭 vs YA-MAN - 第2試合：BKFCフライ級 ベアナックルルール 2分5R（57.2kg）
タイ・エマリー vs チャリーサ・シガーラ - 第1試合：RIZIN MMAルール 5分3R（66.0kg）
新居すぐる vs 摩嶋一整
※上記カードは、大会運営の都合や選手の体調等の理由で変更される可能性がある。
※また、上記の試合開催・放送予定は、主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。