アンソニー・エドワーズがNBAティンバーウルブズの新たなオーナーと目されるアレックス・ロドリゲスについて聞かれ、「誰、それ?」

2021-04-15
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NFL史上最高選手との呼び名が高いトム・ブレイディは、かつてイチロー氏にショートメールを送ったことがある。ブレイディはイチロー氏の電話番号をアレックス・ロドリゲスから聞いたと説明し、イチロー氏からストレッチを学びたいと申し出たということだ。そのときイチロー氏は「トム・ブレイディってどこの誰だよ?」と周囲に聞いて回ったという話がある。このエピソードを彷彿させる新たなストーリーがまたもアレックス・ロドリゲスを巡って生まれている──

アンソニー・エドワーズよ、アレックス・ロドリゲスに挨拶するべきだ。君のボスになるかもしれない人物だ。それだけではない。MLBの歴史において、もっとも才能に溢れ、カリスマ性に満ちて、そして物議をかもす人物の1人でもある。

ロドリゲスとeコマース(電子商取引)ビジネスマンで億万長者のマーク・ローリー氏がNBAミネソタ・ティンバーウルブズの現オーナーであるグレン・テイラー氏とのチーム買収交渉で最終合意に向けた詰めの段階に入ったことを受けて、記者らはウルブズでプレイする選手たちに新しくボスになるかもしれない彼らのことをどう思うかと尋ね始めた。

だがジョージア大学出身の新人エドワーズはロドリゲスが誰だかまったく知らなかった。その時のやり取りが下の動画だ。

アンソニー、アレックス・ロドリゲスがミネソタ・ティンバーウルブズの新しいオーナーになることについてどう思う?

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アンソニー・エドワーズ: 「誰、それ?」

まあ、エドワーズは少なくとも正直であるとは言える。そして野球を見ないからだというエドワーズの説明はおかしい。まるでMLBファンしかロドリゲスのことを知らないかのようだ。それはエドワーズが野球というスポーツを理解していないということも意味しない。エドワーズ自身は子供の頃は複数スポーツで有望な花形選手であったと述べ、バスケットボールではなく、野球を選んでいたらMLB選手にもなれたとさえ言っているのだ。

アンソニー・エドワーズが野球のことをまるで知らないと言っていることは、この動画を見るとさらにおかしくなる。

無理もないことかもしれない。エドワーズは19歳だ。ロドリゲスがMLB選手としてシアトル・マリナーズで活躍し始めた1994年には生まれてもいない。そしてロドリゲスが2016年シーズンを終了後に引退したときには、エドワーズはまだ15歳でしかなかった。

それでも、オールスターに14回選ばれ、アメリカン・リーグ最優秀選手賞(MVP)を3回、ゴールド・グローブ賞を2回、シルバー・スラッガー賞を10回、その他数えきれないほどの称号を獲得した人物の名前を、エドワーズは少なくとも聞いたことくらいあるだろうとあなたは考えるかもしれない。たとえロドリゲスが2014年シーズン全体に出場禁止処分を受けた理由となった禁止薬物疑惑についてエドワーズが何も知らなかったとしても、である。

こう考えることにしよう。もしロドリゲスがティンバーウルブズのオーナーになることが正式に決定すれば、そのときにはエドワーズは彼の新しいボスについて学ぶたくさんの機会が訪れるだろう。

(翻訳:角谷剛)