大谷翔平の会見後のドジャース関係者の反応・コメントまとめ|水原元通訳違法賭博問題

2024-03-27
読了時間 約3分
(Getty Images)

2024年、大谷翔平はこれまでとはまるで違う状況で、シーズンの開幕を迎えることになってしまった。

MLBロサンゼルス・ドジャースの『二刀流』スターは、昨年受けた肘の手術からの回復を図りつつ、新しいチームでの新しいシーズンを迎えようとしていた。

ドジャースに移籍した大谷は10年間7億ドル(約1050億円/1ドル150円換算。以下同)という超大型契約を手にして大きな注目を集めた。だが、その話題もひと段落し、シーズン開幕を目前に控えたこのタイミングで、元通訳の水原一平氏をめぐる疑惑によって、大谷はまたしても話題の渦中に放り込まれてしまったのだった。

水原氏は違法なブックメーカーを通じたスポーツ賭博、さらには大谷の資金を使って賭博による巨額の負債を返済した嫌疑でドジャースから解雇された。

大谷はこの件に関する一切の関与を否定した。今週初めに開いた会見では、親友ともいえる存在だった通訳に関する真実を知って「悲しくというか、ショックです」と語っている。会見後、ドジャースのコーチングスタッフ、選手たちは、新しいチームメイトへのサポートを見せている。

ここでは、ドジャースのデイブ・ロバーツ監督、そしてフレディ・フリーマン、マックス・マンシーをはじめとするチームメイトたちの、この件についてのコメントをまとめる。

大谷翔平をめぐる賭博問題に対するドジャース関係者のリアクション

デイブ・ロバーツ 

ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は今週火曜日、水原氏の解雇によってスター選手とコーチングスタッフの間にあった『緩衝材』がなくなったとコメント。水原氏の存在が時に大谷とのコミュニケーションを難しいものにしていたと語っている。

「この数日、大谷はこれまで以上にチームメイトと話をするようになっている」とロバーツ監督は言う

「これはポジティブでしかないと思うね」

また、ロバーツ監督は大谷が記者会見を開き、メディアにコメントを出したことも『大きい』として、次のように語った。

「彼が自分の考えをまとめて、正直に、オープンに話したこと、自分の弱さを認めたのはとても大きなことだ。自分は聞きたかったことを全て聞くことができた。選手たちも同じ思いだと思う。彼が何を知っていたのか。何を知らなかったのか。多くの疑問が解消された。ここからの問題の処理は捜査当局に任せて、自分たちは前に進んでいけると期待しているよ」

フレディ・フリーマン 

ドジャースのフレディ・フリーマン一塁手は、この件について会見を行なったことで大谷の変化に気付いたと言う。

「彼個人のことだし、大変だと思う」とフリーマンは言う。

「なにせ誰もが知りたがっていたからね。でも昨日、彼がコメントを出したことで事態が落ち着いていけばと願っている。このことについて話ができて、会見後の彼はホッとしていたように見えたよ」

マックス・マンシー

ドジャースのマックス・マンシー三塁手は、大谷の話を100%信じるし全面的にサポートする、と語っている。

Scroll to Continue with Content

「僕らはみんな彼を信じている」とマンシーは言う。

「個人的には、有罪が証明されるまでは無罪だと思っている。彼は自分が真実だと信じていることを真正面から話してくれた。自分はそれを受け入れ、彼のことを100%信じている。サポートするよ」

マンシーはまた、今回の件ではチーム全体が大谷に同情していること、『二刀流』のスターをサポートしていることを知ってほしいと言う。

「ここから先へ進んでいくのは、彼の場合、特に大変なことだ。心から同情する。でも、チーム全体が一体となっていること、みんながお互いをサポートしていることが感じられると思う。チーム全体でこれを乗り越えて進んでいくよ」

関連記事:大谷翔平の新たな通訳は誰? 水原一平氏の後任、ウィル・アイアトン氏はどんな人物?

キケ・ヘルナンデス

ドジャースのユーティリティプレーヤー、キケ・ヘルナンデスは、裏切られることの辛さ、難しい状況につきものの人間的な要素を理解した上で、このプレッシャーにしっかりと対処してみせた大谷を称賛した。

「彼は自分なんかよりもずっと上手にこの件に対処していると思う」とヘルナンデスは言う。

「裏切られるのは辛いことだよ。仕事に来て何かおかしいと感じたら,,,、自分たちだってみんな人間だから、いろんなことに影響されてしまう。でも彼は今回の一件に影響されることなく、フィールドですべきことに集中し、自分の役割をしっかりとこなしているよ」

ジョー・ケリー

ドジャースのリリーフ投手、ジョー・ケリーは、大谷の記者会見をテレビで観て、多くのチームメイトたちの思いを代弁してみせた。

「とにかく観てて悲しかった。辛いことだけど、彼は気丈だった」とケリーは言う。

「プロらしい立ち振る舞いだった。僕にはできなかったかもしれない。彼がこの事態に対処しながら、しっかりとプレーし続け、自分の役割に集中できているのは本当にすごいことだと思う」

ミゲル・ロハス

ドジャースのミゲル・ロハス外野手もまた、今回の一件についての大谷の対応を『プロフェッショナル』だったと語った。そしてチーム全体が大谷はどんなチームメイトであるかを目の当たりにしたと言う。

「彼はクラブハウスの中でも素晴らしい存在。物静かに自分のことに集中しているプロフェッショナルだ」とロハスは言う。

「彼がどう感じているかは自分にはわからないけど、チームメイトとして、今回の一件への彼の対応を見ていれば、いろんなことが分かる。彼の気持ちを察するよ。今はただ、彼の側にいて、サポートしていくだけだね」

※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集:石山修二