MLBプレーオフに進出するチーム数は?:拡張された2022年ポストシーズンの最新シード順状況

2022-09-24
読了時間 約5分

今季のMLBもそろそろポストシーズンの顔ぶれが決まり始めているが、今年から新設されたワイルドカード・シリーズによって例年よりもプレーオフ陣容が異なる。実際にどう拡張されたのか、エドワード・ステラン(Edward Sutelan)記者が解説する。

ワイルドカード・シリーズ新設でプレーオフが拡張

MLBのプレーオフは今年から少し様子が変わる。

野球ファンはワイルドカード決定戦にようやく慣れてきた頃だろう。ワイルドカード枠に残った2チームが勝率の高い方の本拠地で1試合だけの勝負を行う形式のことだ。しかし、プレーオフの舞台はまた拡張された。今年からはワイルドカード枠に入る3チームと各地区優勝の3チームによって争われることになる。

地区優勝チームのうち勝率が高い2チーム(同率の場合は後述のタイブレークによってシード順を決める)が不戦勝でディビジョン・シリーズへ進出する。新設されたワイルドカード・シリーズでは、地区優勝チームのうち勝率3位のチームが本拠地でワイルドカード枠のうち最も勝率が低いチームを迎え、残ったワイルドカード枠2チームが勝率の高い方の本拠地で対戦する。プレーオフの第1ラウンドとなるワイルドカード・シリーズは3試合制である。

第2ラウンドとなるディビジョン・シリーズは5試合制で行われ、そこではシード順の組み換えは行われない。第1 シードは第4 シード対 第5 シードの勝者と対戦し、第2 シードは第3 シード対 第6 シードの勝者と対戦する。そこからのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズとワールドシリーズはともに7試合制で行われる。

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スポーティングニュースでは、現時点でどのチームがポストシーズンを視野に入れ、またプレーオフの組み合わせがどうなるかをわかりやすく視覚化してみた。

2022年MLBプレーオフに進出するチーム数

全部で12チームがMLBポストシーズンの出場権を得る。各リーグにつき6チームである。その内訳は地区優勝の3チームとワイルドカード枠3チームだ。

2022年MLBプレーオフ組み合わせ

MLB.com

9月22日でシーズンが終了したと仮定した場合、2022年MLBプレーオフ対戦表は以下のようになる。

アメリカン・リーグ

1.    ヒューストン・アストロズ(不戦勝)
2.    ニューヨーク・ヤンキース(不戦勝)
3.    クリーブランド・ガーディアンズ  対  6. シアトル・マリナーズ
4.    トロント・ブルージェイズ  対  5. タンパベイ・レイズ

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ナショナル・リーグ

1.    ロサンゼルス・ドジャース(不戦勝)
2.    ニューヨーク・メッツ(不戦勝)
3.    セントルイス・カージナルス  対  6. フィラデルフィア・フィリーズ
4.    アトランタ・ブレーブス  対  5. サンディエゴ・パドレス

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MLBプレーオフ予想進出チーム

アメリカン・リーグ

シード順    チーム                                          勝敗       現在位置
1.                ヒューストン・アストロズ*            99-52    西地区優勝
2.                ニューヨーク・ヤンキース*            91-58    東地区首位
3.                クリーブランド・ガーディアンズ   83-67    中地区首位
4.                トロント・ブルージェイズ              84-66    ワイルドカード1位
5.                タンパベイ・レイズ                          83-67    ワイルドカード2位
6.                シアトル・マリナーズ                      82-67    ワイルドカード3位

ナショナル・リーグ

シード順    チーム                                            勝敗        現在位置
1.               ロサンゼルス・ドジャース*   103-46   西地区優勝
2.               ニューヨーク・メッツ*     95-56     東地区首位
3.               セントルイス・カージナルス       88-63     中地区首位
4.               アトランタ・ブレーブス*             93-57      ワイルドカード1位
5.               サンディエゴ・パドレス    83-67     ワイルドカード2位
6.               フィラデルフィア・フィリーズ 82-67     ワイルドカード3位

*プレーオフ進出決定済

MLBプレーオフのシード順を決めるタイブレーク方式

これまでのようなレギュラーシーズン163試合目は行われない。代わりに、勝率タイの場合は以下のタイブレークによってシード順が決定される。

  1.     直接対戦成績
  2.     同地区内チームとの対戦成績
  3.     同リーグ他地区チームとの対戦成績


2チームが同勝率で並んだ場合、両チームが直接対戦した試合の勝率が高い方が上位に立つ。3チームが同勝率で並んだ場合は、他2チームと対戦した試合の合計勝率が最も高いチームが最上位となる。

それでもシード順が決まらない場合、同地区内他チームとの対戦成績が比較される。

さらにそれでもシード順が決まらない場合は、同リーグ他地区チームとの対戦成績で比較される。つまり同じリーグではあるが、違う地区に所属するチームとの対戦成績である。

仮に、フィラデルフィア・フィリーズ(東地区)とミルウォーキー・ブルワーズ(中地区)がナショナル・リーグ最後のワイルドカード枠を巡って同率で並んだとしよう。フィリーズはナショナル・リーグ中地区と西地区に所属するチームとの対戦成績で評価され、ブルワーズはナショナル・リーグ東地区と西地区に所属するチームとの対戦成績で評価されるということだ。

原文: How many teams make the MLB playoffs? Updated standings for new 2022 postseason bracket
翻訳:角谷剛
編集:スポーティングニュース日本版編集部

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