「エンゼルスの大谷翔平はMLBで今季、二刀流でシーズンを送ることはできないだろう。少なくとも、それは効果的ではない」ー。今週、8人のスカウトがヤフースポーツに対してそう語った。
23歳の若きプレイヤーの課題はMLBの良質なカーブに触れた経験が少ないことだという。日本で使われる変化球はチェンジアップ、いわゆるスプリット・フィンガー・ファストボールだが、この変化球は非常にシャープに動くのが特徴だ。
あるスカウトはヤフーに「大谷は高校生バッターのようだ。良いカーブを見たことがないから」と語った。「彼は直球とチェンジアップは見たことがあるだろうが…。(彼がメジャーで打席に立つのは)高校生のバッターがいきなりメジャーリーグのバッターになるようなものだ」。
さらに大谷の問題を深刻にしているのが、彼に投じられる内角球だ。彼はピッチャーに対して早く体を向けるので、カーブに敏感に反応してしまう。大谷が左腕・クレイトン・カーショーから三振を喫したシーンがそれを象徴している。
大谷はMLBレベルの投球に適応する時間が必要だ。大谷は日本で何人か良い投手の球を見たことがあるだろう。しかし、日本で投げた経験のあるマイルズ・マイコラスが今季、混乱なくMLBの野球に戻ってこれるのであれば、マイコラスのレベルは大谷が昨季まで見たレベルとは段違いのものとなるだろう。
エンゼルスには、待つ時間がないのも問題だ。彼は飛行機に乗りながら学ぶことはできないのだから。
スカウトは「MLBは仕事を通して学ぶものではない。学ぶことはできない」と語った。
原文:Shohei Ohtani timeline: The rookie MLB season of the phenom from Japan
翻訳:Hiroshi Ito