【MLB】フリーマンとアッシャーが発祥、ドジャースのセレブレーション・ダンスを解説

2024-10-27
読了時間 約2分
(AFP/Jiji Press)

ドジャースを2024年のワールドシリーズに出場に押し上げたのは、見事なピッチングと数々のタイムリーヒットだけではない。チーム全体を包み込んだ一体感、ケミストリーもドジャースがMLBの階段を駆け上がった大きな要素となっていた。

レギュラーシーズン162試合とポストシーズン20試合を戦い抜くのは、決して楽なものではない。チームが成功するには、チームをまとめ上げるダグアウト固有の言語と文化を培うことが求められる。それが生まれないチームは簡単に失速してしまう。

テイストはチームによって様々だ。メッツには、ホセ・イグレシアスのヒット曲にちなんで「OMG!」のサインがある。 パイレーツはホームランを打った選手に剣を手渡した。そして、ドジャースは複雑なダンスの振り付けを編み出した。

ドジャースの打者が出塁した時の動きをよく見てほしい。多くの場合、彼らはちょっとしたセレブレーション・ダンスをしているのに気づくだろう。

その理由は?単にミハイル・バリシニコフやイサドラ・ダンカン、アルビン・エイリーといったダンサーの真似をしている?それとも何か深い意味が隠されている?

ここでは、ドジャースのセレブレーション・ダンスの背景を紹介する。

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ドジャースの選手たちが出塁後にダンスをする理由は?

ダンスとは自分を抑制しているものからの解放だ。そう考えれば、ドジャースの選手たちが出塁した後、ダイヤモンドというダンスフロアではしゃぐのも無理はないことだ。

ドジャースのダンスは、チームディナーや飛行機の中でのポーカーゲーム同様、チームメイトとの仲間意識を高める方法として登場した。

実際には2023年シーズンからこのセレブレーションが登場している。2023年6月に開催されたドジャース財団のブルー・ダイアモンド・ガラで、フレディ・フリーマンがアッシャーのパフォーマンスを披露したのが話題となり、チームメイトたちがそのダンスに注目したのが始まりだった。

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試合を重ねるにつれ、その動きは洗練されていった。8月にはチームアカウンのTikTokで、ドジャースのユーティリティプレーヤー、ミゲル・ロハスがそのダンスについて次のように説明した。

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シングルヒット

外野へのシングルヒットを打った後、一塁ベースにたどり着いた選手は、最もシンプルな動き、ロサンゼルスのストレングスコーチにインスパイアされた「ヒップロック」を披露する。

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二塁打、三塁打

ここで披露されるのがフレディ・ダンスだ。 フリーマンは21世紀を代表する最高の左打者の一人であるだけでなく、印象的なダンサーでもある。彼は、自動車販売店などの店頭でゆらゆらと揺れているチューブマンのように、腕を宙に舞わせることで有名になった。

この動きをチームのセレブレーションに取り入れると、あっという間にルーティンになっていった。

キケ・エルナンデスは、オリンピックでのオーストラリア代表選手レイガンのダンスをもとに、フリーマンのダンスに独自のエッセンスを加えた。

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ホームラン

フリーマンは、ドジャースの選手たちがホームランを放ち、ベースを一周する時のインスピレーションにもなっている。三塁からホームへ到達すると、ドジャースのスター選手たちは両手を振って、二塁打や三塁打を放ったときのセレブレーション同様にチームメイトたちに挨拶する。2024年シーズンは、大谷翔平のこのセレブレーションを何度となく観た記憶があるはずだ。

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原文:Why do the Dodgers dance after hits? How Freddie Freeman and Usher inspired Los Angeles' celebration 
翻訳: スポーティングニュース日本版スタッフ
編集:石山修二(スポーティングニュース日本版)