トロント・ブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターが取り壊し 新スタジアム建設の計画が明らかに

2020-12-02
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報道によれば、トロント・ブルージェイズは新たな本拠地球場を手にすることになるようだ。

ブルージェイズ球団と1989年以来球団が使用してきた球場建物を所有する会社「ロジャーズ・コミュニケーションズ」がこの開閉式屋根付きスタジアムを取り壊し、同敷地に新たな球場を建設する予定であると11月27日に各メディアが伝えた。新球場建設はトロント中心地の大規模開発計画の一環になるということだ。

ある情報筋がビジネスサイト『the Globe and Mail』(購読料が必要)に語ったところによれば、新スタジアムは主に野球のために使われ、天然芝になるということだ。ロジャーズ・センターは今では数少なくなった人工芝を利用したMLB球場のひとつだ。他にはトロピカナ・フィールド(タンパベイ・レイズ)、チェイス・フィールド(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、マーリンズ・パーク(マイアミ・マーリンズ)、そして新球場のグローブ・ライフ・フィールド(テキサス・レンジャーズ)がある。興味深いことだが、ブルージェイズはかつて一度も天然芝球場を本拠地にしたことがない。球団創設の1977年から1989年まではエキジビジョン・スタジアムを本拠地にしていたが、この球場も人工芝だった。

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当初の報道ではこの計画が公になるのは来年以降になると見られていたが、11月27日にロジャーズ・コミュニケーションズが所有する地元トロントのラジオ局『680News』で明らかにしたところによれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響により建設計画は一時中断している。

「新型コロナウイルス感染が拡大する前は、私たちはスタジアム建設のさまざまな選択肢を探っていました。しかし、本年中はお客様と従業員たちの安全を守ることが私たちの最優先課題であったため、現時点ではロジャーズ・センターについて新たにお伝えすることは何もありません」

ロジャーズ・センターは1989年に開場した当初はスカイドームという名称で呼ばれていた。MLB初の開閉式屋根付き球場でもあった。この球場のユニークな設備としては、外野席上階部分にホテルが設けられており、宿泊客はホテルの部屋から試合観戦することができる。2005年にロジャーズ・コミュニケーションズがスタジアムを購入し、名称がロジャーズ・センターと変更された。

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ブルージェイズは2019年以来、ロジャーズ・センターで公式試合を行っていない。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、カナダ政府がブルージェイズに2020年シーズンの本拠地試合開催を許可しなかったためだ。ブルージェイズはやむなくニューヨーク州バッファローを2020年の本拠地球場としてシリーズを戦った。それでもブルージェイズは短縮された60試合制のシーズンで32勝28敗の好成績を残し、ワイルドカード枠でプレイオフにも進出した。

新スタジアム建設が行われる間、ブルージェイズがどこを代替地として使用するかは明らかになっていない。

(翻訳:角谷剛)