宝塚記念の歴代優勝馬・騎手一覧|競馬G1レース過去データ集

2024-06-24
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(Jiji Press)

ここでは、中央競馬の春のグランプリ、宝塚記念(G1)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。

数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。

宝塚記念 レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧

開催 年度 優勝馬(騎手) 2着(騎手) 3着(騎手)
第65回 2024年 ブローザホーン(菅原明良) ソールオリエンス(横山武史) ベラジオオペラ(横山和生)
第64回 2023年 イクイノックス(C.ルメール) スルーセブンシーズ(池添謙一) ジャスティンパレス(鮫島克駿)
第63回 2022年 タイトルホルダー(横山和生) ヒシイグアス(D.レーン) デアリングタクト(松山弘平)
第62回 2021年 クロノジェネシス(C.ルメール) ユニコーンライオン(坂井瑠星) レイパパレ(川田将雅)
第61回 2020年 クロノジェネシス(北村友一) キセキ(武豊) モズベッロ(池添謙一)
第60回 2019年 リスグラシュー(D.レーン) キセキ(川田将雅) スワーヴリチャード(M.デムーロ)
第59回 2018年 ミッキーロケット(和田竜二) ワーザー(H.ボウマン) ノーブルマーズ(高倉綾)
第58回 2017年 サトノクラウン(M.デムーロ) ゴールドアクター(横山典弘) ミッキークイーン(浜中俊)
第57回 2016年 マリアライト(蛯名正義) ドゥラメンテ(M.デムーロ) キタサンブラック(武豊)
第56回 2015年 ラブリーデイ(川田将雅) デニムアンドルビー(浜中俊) ショウナンパンドラ(池添謙一)
第55回 2014年 ゴールドシップ(横山典弘) カレンミロティック(池添謙一) ヴィルシーナ(福永祐一)
第54回 2013年 ゴールドシップ(内田博幸) ダノンバラード(川田将雅) ジェンティルドンナ(岩田康誠)
第53回 2012年 オルフェーヴル(池添謙一) ルーラーシップ(C.ウィリアムズ) ショウナンマイティ(浜中俊)
第52回 2011年 アーネストリー(佐藤哲三) ブエナビスタ(岩田康誠) エイシンフラッシュ(安藤勝己)
第51回 2010年 ナカヤマフェスタ(柴田善臣) ブエナビスタ(横山典弘) アーネストリー(佐藤哲三)
第50回 2009年 ドリームジャーニー(池添謙一) サクラメガワンダー(福永祐一) ディープスカイ(四位洋文)
第49回 2008年 エイシンデピュティ(内田博幸) メイショウサムソン(武豊) インティライミ(佐藤哲三)
第48回 2007年 アドマイヤムーン(岩田康誠) メイショウサムソン(石橋守) ポップロック(武豊)
第47回 2006年 ディープインパクト(武豊) ナリタセンチュリー(田島裕和) バランスオブゲーム(田中勝春)
第46回 2005年 スイープトウショウ(池添謙一) ハーツクライ(横山典弘) ゼンノロブロイ(K.デザーモ)
第45回 2004年 タップダンスシチー(佐藤哲三) シルクフェイマス(四位洋文) リンカーン(武豊)
第44回 2003年 ヒシミラクル(角田晃一) ツルマルボーイ(横山典弘) タップダンスシチー(佐藤哲三)
第43回 2002年 ダンツフレーム(藤田伸二) ツルマルボーイ(河内洋) ローエングリン(横山典弘)
第42回 2001年 メイショウドトウ(安田康彦) テイエムオペラオー(和田竜二) ホットシークレット(柴田善臣)
第41回 2000年 テイエムオペラオー(和田竜二) メイショウドトウ(河内洋) ジョービッグバン(山田和広)
第40回 1999年 グラスワンダー(的場均) スペシャルウィーク(武豊) ステイゴールド(熊沢重文)
第39回 1998年 サイレンススズカ(南井克巳) ステイゴールド(熊沢重文) エアグルーヴ(武豊)
第38回 1997年 マーベラスサンデー(武豊) バブルガムフェロー(蛯名正義) ダンスパートナー(河内洋)
第37回 1996年 マヤノトップガン(田原成貴) サンデーブランチ(熊沢重文) ダンスパートナー(四位洋文)
第36回 1995年 ダンツシアトル(村本善之) タイキブリザード(岡部幸雄) エアダブリン(四位洋文)
第35回 1994年 ビワハヤヒデ(岡部幸雄) アイルトンシンボリ(藤田伸二) ダンシングサーパス(熊沢重文)
第34回 1993年 メジロマックイーン(武豊) イクノディクタス(村本善之) オースミロッチ(松本達也)
第33回 1992年 メジロパーマー(山田泰誠) カミノクレッセ(南井克巳) ミスタースペイン(石橋守)
第32回 1991年 メジロライアン(横山典弘) メジロマックイーン(武豊) タイイーグル(安田隆行)
第31回 1990年 オサイチジョージ(丸山勝秀) オグリキャップ(岡潤一郎) ヤエノムテキ(岡部幸雄)
第30回 1989年 イナリワン(武豊) フレッシュボイス(松永幹久) ミスターシクレノン(河内洋)
第29回 1988年 タマモクロス(南井克巳) ニッポーテイオー(郷原洋行) スダホーク(田島良保)
第28回 1987年 スズパレード(蛯沢誠治) ニッポーテイオー(郷原洋行) ニシノライデン(田原成貴)
第27回 1986年 パーシャンボーイ(柴田政人) メジロトーマス(丸山勝秀) シングルロマン(松本達也)
第26回 1985年 スズカコバン(村本善之) サクラガイセン(小島太) ウインザーノット(柴田政人)
第25回 1984年 カツラギエース(西浦勝一) スズカコバン(村本善之) グローバルダイナ(南井克巳)
第24回 1983年 ハギノカムイオー(伊藤清章) カズシゲ(田原成貴) ホースメンワイルド(加用正)
第23回 1982年 モンテプリンス(吉永正人) カツアール(樋口弘) タクラマカン(大崎昭一)
第22回 1981年 カツアール(樋口弘) カツラノハイセイコ(河内洋) メジロファントム(横山富雄)
第21回 1980年 テルテンリュウ(西浦勝一) ハシクランツ(柴田光陽) カネミカサ(蛯沢誠治)
第20回 1979年 サクラショウリ(小島太) バンブトンコート(河内洋) グリーングラス(岡部幸雄)
第19回 1978年 エリモジョージ(福永洋一) グリーングラス(岡部幸雄) ホクトボーイ(久保敏文)
第18回 1977年 トウシヨウボーイ(武邦彦) テンポイント(鹿戸明) グリーングラス(安田富男)
第17回 1976年 フジノパーシア(大崎昭一) ロングホーク(武邦彦) トウコウエルザ(飯田明弘)
第16回 1975年 ナオキ(佐々木昭次) モアーキヤツスル(鹿戸明) ニホンピロセダン(福永洋一)
第15回 1974年 ハイセイコー(増沢末夫) クリオンワード(安田伊佐夫) トーヨーチカラ(田島良保)
第14回 1973年 ハマノパレード(田島良保) テイテエム(須貝彦三) ナオキ(佐々木昭次)
第13回 1972年 ショウフウミドリ(松本善登) タイヨウコトブキ(大久保哲男) シンシテイ(松田博資)
第12回 1971年 メジロムサシ(横山富雄) メジロアサマ(池上昌弘) スピーデーワンダー
第11回 1970年 スピードシンボリ(野平祐二) ホウウン(池江泰郎) ヒーローモア(簗田善則)
第10回 1969年 ダテホーライ(宇田明彦) マーチス(保田隆芳) ダイイチオー(山本正司)
第9回 1968年 ヒカルタカイ(野平祐二) オンワードヒル(山本正司) シバフジ(松本善登)
第8回 1967年 タイヨウ(内藤繁春) ヤマニリユウ(高橋成忠) アポオンワード(栗田勝)
第7回 1966年 エイトクラウン(内藤繁春) ハツライオー(松本善登) タニノライジング(栗田勝)
第6回 1965年 シンザン(栗田勝) バリモスニセイ(諏訪真) パスポート(松永高徳)
第5回 1964年 ヒカルポーラ(高橋成忠) パスポート(松永高徳) リュウフオーレル(宮本悳)
第4回 1963年 リユウフオーレル(宮本悳) エムローン(加賀武見) コウライオー(淺見國一)
第3回 1962年 コダマ(栗田勝) リュウライト(宮本悳) タイゴンオー(諏訪真)
第2回 1961年 シーザー(伊藤修司) ホマレーヒロ(上田三千夫) ヘリオス(大久保正陽)
第1回 1960年 ホマレーヒロ(近藤武夫) サチカゼ(伊藤竹男) オーカン(淸田十一)

宝塚記念の過去の優勝馬とレースレコード

宝塚記念は春のG1シーズン最後のレースで、中長距離戦線の強豪が毎年集う。テイエムオペラオー(2000年)、ディープインパクト(2006年)、オルフェーヴル(2012年)、ゴールドシップ(2013年・2014年)、イクイノックス(2023年)などG1レースを6勝以上挙げた歴史に残る名馬たちが過去の優勝馬に名を連ねる。

宝塚記念の連覇はゴールドシップとクロノジェネシス(2020年・2021年)が達成している。ゴールドシップは2013年にジェンティルドンナとの熾烈な競り合いの末に力強く脚を使い勝利。2014年はスタート最後方からまくるようにして好位につき直線では一頭抜けた伸びを見せて連覇を達成した。しかし前人未到の中央競馬平地G1レース3連覇に挑戦した2015年はスタートでの致命的な大出遅れがあり15着に敗れた。

クロノジェネシスは牝馬にして宝塚記念の連覇を達成した強豪で、初制覇の2020年は向正面半ばから進出を開始すると先頭で直線に入り後続を6馬身突き放す楽勝。2021年は道中3-4番手を追走し直線上がり最速の脚で逃げ勢を捕まえて完勝を収めた。クロノジェネシスは前年の有馬記念(G1)も制しており、牝馬としては史上初のグランプリ3連覇を達成した。

ドリームジャーニー(2009年)とオルフェーヴルは宝塚記念の兄弟制覇を成し遂げている。兄のドリームジャーニーは中団やや後方で脚を溜めると直線で弾け差し切り勝ち。弟のオルフェーヴルも後方からの競馬を選択すると直線では内を突いて2馬身差の押し切り完勝。両馬ともに池添謙一騎手が栄光に導いた。

レースレコードはタイトルホルダー(2022年)が記録した2:09.7で、これは阪神競馬場・芝2,200メートルコースのコースレコードにもなっている。レースは道中ハナにはこだわらずパンサラッサの2番手につき、4コーナーで先頭に入れ替わると持ち前のスタミナと持続力で差し勢を振り切りレコードタイムの勝利を収めた。タイトルホルダーはこれが阪神競馬場での3つめのG1レース勝利となった。

宝塚記念の歴史

※文中の競走馬の年齢は満年齢(例:旧4歳→3歳)で表記する。

ファン投票による出走馬の選出が行われ、中山競馬場で1年の総決算として施行される有馬記念のようなグランプリレースを関西地区にも創設し、関西の競馬を盛り上げたいという目的から宝塚記念は1960年に誕生した。初めての開催は3歳以上・馬齢重量の条件で阪神競馬場・芝1,800メートルコースを舞台に行われた。翌1961年に距離を2,000メートルに、1966年には2,200へと延長され現在の距離設定となっている。

1968年に開催時期が5月の末-6月の初め頃に移ったため一時期は出走資格が4歳以上となっていたが、1987年に6月の中旬に移動したことによって再び3歳以上の条件となった。現在は6月の下旬に上半期の中央競馬の総決算として行われ、ファンが選んだ優駿たちが熱いレースを繰り広げている。