【2日目結果】セレクトセール2024 当歳馬セール高額落札馬まとめ

2024-07-10
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(Getty Images)

7月9日、北海道・苫小牧にて日本最大級のサラブレッドセリ市、「JRHAセレクトセール2024」の2日目の開催が行われた。2日目のこの日は欠場馬5頭を除く239頭の当歳馬(0歳の馬)たちが上場され、高額落札の数々が会場内、そして中継を見守った競馬ファンたちを盛り上げた。

ここでは、2日目のセールで1億円(税抜)以上の落札価格を記録した当歳馬たちを高額な順にランキング形式で掲載。購買者から高い評価を受けた若駒たちを振り返っていく。

セレクトセール2024 当歳馬セールの高額落札ランキング

※ランキングは落札価格が1億円(税抜)以上の上場馬のみ

※上場馬、購買者の情報はJRHA(日本競走馬協会)が発表するデータに基づく

順位 落札価格(税抜) 上場馬名 性別 父名 購買者
1位 4億1,000万円 セリエンホルデの2024 牡馬 キタサンブラック 田畑 利彦
2位 3億7,000万円 カリーナミアの2024 牡馬 エピファネイア 廣崎利洋HD(株)
3位 3億円 カレドニアロードの2024 牡馬 コントレイル (株)ダノックス
4位 3億円 アーモニーズエンジェルの2024 牡馬 Gun Runner Y's consignment sales
5位 2億5,000万円 ブリリアントカットの2024 牡馬 コントレイル 藤田 晋
6位 2億4,000万円 シンプリーラヴィシングの2024 牡馬 キタサンブラック 藤田 晋
7位 2億2,000万円 ジョイニキータの2024 牡馬 コントレイル 小笹 芳央
8位 2億1,000万円 ピクシーホロウの2024 牡馬 ロードカナロア 里見 治
9位 2億1,000万円 タングリトナの2024 牡馬 Flightline 国本 哲秀
10位 2億1,000万円 シーウィルレインの2024 牡馬 キズナ 廣崎利洋HD(株)
11位 2億1,000万円 グレースアドラーの2024 牡馬 Flightline (株)ダノックス
12位 2億円 レッドオーヴァルの2024 牡馬 スワーヴリチャード 野田 みづき
13位 2億円 ドリームアンドドゥの2024 めす キタサンブラック ロデオジャパン
14位 1億9,000万円 ジョイカネラの2024 牡馬 コントレイル 藤田 晋
15位 1億7,000万円 コーステッドの2024 めす サートゥルナーリア 藤田 晋
16位 1億6,500万円 バイバイベイビーの2024 めす コントレイル 横井 良明
17位 1億6,000万円 スペシャルグルーヴの2024 牡馬 レイデオロ 小笹 芳央
18位 1億6,000万円 グローバルビューティの2024 牡馬 エピファネイア (株)ダノックス
19位 1億5,000万円 インクルードベティの2024 牡馬 エピファネイア 田畑 利彦
20位 1億5,000万円 デロングスターの2024 牡馬 マカヒキ 金子真人ホールディングス(株)
21位 1億4,500万円 アレイヴィングビューティの2024 牡馬 コントレイル (株)ダノックス
22位 1億4,500万円 モルトアレグロの2024 牡馬 キズナ 寺田 寿男
23位 1億4,500万円 ハーレクイーンの2024 牡馬 キタサンブラック 寺田 千代乃
24位 1億3,500万円 エスポワールの2024 めす コントレイル TM GROUP
25位 1億3,000万円 マルケサの2024 牡馬 コントレイル 仙波 りり子
26位 1億3,000万円 マゲバの2024 めす コントレイル 望月 健二郎
27位 1億3,000万円 ジャウスターの2024 牡馬 キタサンブラック ムサシレーシング
28位 1億2,500万円 メンディドの2024 牡馬 キタサンブラック 望月 健二郎
29位 1億2,000万円 アドマイヤセプターの2024 めす アドマイヤマーズ 中水 英紀
30位 1億2,000万円 ブギーダモーレの2024 牡馬 リアルスティール 小川 眞査雄
31位 1億2,000万円 リッスンの2024 牡馬 エフフォーリア 近藤 旬子
32位 1億1,500万円 スタートアップの2024 牡馬 ロゴタイプ 長谷川 祐司

注目の高額落札馬

2024年のセレクトセールの当歳馬セールにて最も高い落札価格がついた上場馬は「セリエンホルデの2024」だった。2021年のNHKマイルカップ優勝馬・シュネルマイスターの半弟という良血をめぐる激しい競り合いは税抜4億1,000万円で決着。前日の1歳馬セールに続いてキタサンブラック産駒がその日の最高額を記録した。購買者はミスタージーティーなどを所有する田畑利彦氏。

牝馬の最高額は「ドリームアンドドゥの2024」の税抜2億円。母ドリームアンドドゥは2020年の仏1000ギニー優勝馬で、この日の最高額の「セリエンホルデの2024」と同じくこちらも父はキタサンブラック。1歳馬セールでは半兄の「ドリームアンドドゥの2023」が税抜1億7,000万円で落札されており、兄妹揃っての高額落札となった。購買者は前日にキタサンブラック産駒の「デルフィニアⅡの2023」を税抜5億9,000万円で落札しているロデオジャパン。

海外で繋養されている種牡馬の産駒も高い評価を受けており、Gun Runner産駒の「アーモニーズエンジェルの2024」はY's consignment salesに税抜3億円で落札された。母アーモニーズエンジェルはアメリカ繋養時代に2023年のアーカンソーダービー覇者であるAngel of Empireを輩出しており、今年日本で出産した本馬はその半弟にあたる。

たった6戦のキャリアの全てのレースで衝撃的なパフォーマンスを見せつけ2022年に無敗で引退したアメリカの伝説的名馬、Flightlineの初年度産駒もこの日3頭上場され、そのうち「タングリトナの2024」が『ショウナン』の冠名で知られる国本哲秀氏に、「グレースアドラーの2024」が『ダノン』の冠名で知られる(株)ダノックスに、どちらも税抜2億1,000万円で落札された。

藤田晋氏は8日の1歳馬セールに引き続きこの日も6頭の当歳馬を落札し、うち4頭が上記ランキングにも名前がある1億円(税抜)以上の落札価格となった。藤田氏は2日間の開催で合計11頭の若駒を落札。2日目の最高額での落札馬は税抜2億5,000万円の「ブリリアントカットの2024」で、アメリカの短距離重賞で活躍した母、日本の無敗の三冠馬の父を持つ好素材を購買した。