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<p>競馬の予想に必要なものといえば、過去のレースのデータだ。なかでも、多くの競馬ファンが注目するG1レースの過去の成績は、その歴史と傾向を知り、予想に役立てるためにも必ずチェックしておきたいデータと言える。</p>
<p>ここでは、3歳マイル王決定戦、NHKマイルカップ（G1）を制した歴代優勝馬・騎手及び2～3着のレース結果を一覧にまとめる。</p>
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<h2>NHKマイルカップレース結果・歴代優勝馬・騎手一覧</h2>
<table style="overflow-x: scroll; white-space: nowrap; font-size:90%;">
<tbody>
<tr>
<td class="text-align-center"><b>開催</b></td>
<td class="text-align-center"><strong>年度</strong></td>
<td class="text-align-center"><strong>優勝馬（騎手）</strong></td>
<td class="text-align-center"><strong>2着（騎手）</strong></td>
<td class="text-align-center"><strong>3着（騎手）</strong></td>
</tr>
<tr>
<td>第29回</td>
<td>2024年</td>
<td>ジャンタルマンタル（川田将雅）</td>
<td>アスコリピチェーノ（C.ルメール）</td>
<td>ロジリオン（戸崎圭太）</td>
</tr>
<tr>
<td>第28回</td>
<td>2023年</td>
<td>シャンパンカラー（内田博幸）</td>
<td>ウンブライル（横山武史）</td>
<td>オオバンブルマイ（武豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第27回</td>
<td>2022年</td>
<td>ダノンスコーピオン（川田将雅）</td>
<td>マテンロウオリオン（横山典弘）</td>
<td>カワキタレブリー（菅原明良）</td>
</tr>
<tr>
<td>第26回</td>
<td>2021年</td>
<td>シュネルマイスター（C.ルメール）</td>
<td>ソングライン（池添謙一）</td>
<td>グレナディアガーズ（川田将雅）</td>
</tr>
<tr>
<td>第25回</td>
<td>2020年</td>
<td>ラウダシオン（M.デムーロ）</td>
<td>レシステンシア（C.ルメール）</td>
<td>ギルデッドミラー（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第24回</td>
<td>2019年</td>
<td>アドマイヤマーズ（M.デムーロ）</td>
<td>ケイデンスコール（石橋脩）</td>
<td>カテドラル（B.アヴドゥラ）</td>
</tr>
<tr>
<td>第23回</td>
<td>2018年</td>
<td>ケイアイノーテック（藤岡佑介）</td>
<td>ギベオン（M.デムーロ）</td>
<td>レッドヴェイロン（岩田康誠）</td>
</tr>
<tr>
<td>第22回</td>
<td>2017年</td>
<td>アエロリット（横山典弘）</td>
<td>リエノテソーロ（吉田隼人）</td>
<td>ボンセルヴィーソ（松山弘平）</td>
</tr>
<tr>
<td>第21回</td>
<td>2016年</td>
<td>メジャーエンブレム（C.ルメール）</td>
<td>ロードクエスト（池添謙一）</td>
<td>レインボーライン（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第20回</td>
<td>2015年</td>
<td>クラリティスカイ（横山典弘）</td>
<td>アルビアーノ（柴山雄一）</td>
<td>ミュゼスルタン（柴田善臣）</td>
</tr>
<tr>
<td>第19回</td>
<td>2014年</td>
<td>ミッキーアイル（浜中俊）</td>
<td>タガノブルグ（三浦皇成）</td>
<td>キングズオブザサン（蛯名正義）</td>
</tr>
<tr>
<td>第18回</td>
<td>2013年</td>
<td>マイネルホウオウ（柴田大知）</td>
<td>インパルスヒーロー（田中勝春）</td>
<td>フラムドグロワール（横山典弘）</td>
</tr>
<tr>
<td>第17回</td>
<td>2012年</td>
<td>カレンブラックヒル（秋山真一郎）</td>
<td>アルフレード（C.ウィリアムズ）</td>
<td>クラレント（小牧太）</td>
</tr>
<tr>
<td>第16回</td>
<td>2011年</td>
<td>グランプリボス（C.ウィリアムズ）</td>
<td>コティリオン（小牧太）</td>
<td>リアルインパクト（内田博幸）</td>
</tr>
<tr>
<td>第15回</td>
<td>2010年</td>
<td>ダノンシャンティ（安藤勝己）</td>
<td>ダイワバーバリアン（蛯名正義）</td>
<td>リルダヴァル（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第14回</td>
<td>2009年</td>
<td>ジョーカプチーノ（藤岡康太）</td>
<td>レッドスパーダ（横山典弘）</td>
<td>グランプリエンゼル（内田博幸）</td>
</tr>
<tr>
<td>第13回</td>
<td>2008年</td>
<td>ディープスカイ（四位洋文）</td>
<td>ブラックシェル（後藤浩輝）</td>
<td>ダノンゴーゴー（藤岡佑介）</td>
</tr>
<tr>
<td>第12回</td>
<td>2007年</td>
<td>ピンクカメオ（内田博幸）</td>
<td>ローレルゲレイロ（藤田伸二）</td>
<td>ムラマサノヨートー（小林淳一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第11回</td>
<td>2006年</td>
<td>ロジック（武豊）</td>
<td>ファイングレイン（横山典弘）</td>
<td>キンシャサノキセキ（安藤勝己）</td>
</tr>
<tr>
<td>第10回</td>
<td>2005年</td>
<td>ラインクラフト（福永祐一）</td>
<td>デアリングハート（後藤浩輝）</td>
<td>アイルラヴァゲイン（横山典弘）</td>
</tr>
<tr>
<td>第9回</td>
<td>2004年</td>
<td>キングカメハメハ（安藤勝己）</td>
<td>コスモサンビーム（四位洋文）</td>
<td>メイショウボーラー（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第8回</td>
<td>2003年</td>
<td>ウインクリューガー（武幸四郎）</td>
<td>エイシンツルギザン（横山典弘）</td>
<td>マイネルモルゲン（柴田善臣）</td>
</tr>
<tr>
<td>第7回</td>
<td>2002年</td>
<td>テレグノシス（勝浦正樹）</td>
<td>アグネスソニック（横山典弘）</td>
<td>タニノギムレット（武豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第6回</td>
<td>2001年</td>
<td>クロフネ（武豊）</td>
<td>グラスエイコウオー（村田一誠）</td>
<td>サマーキャンドル（田中勝春）</td>
</tr>
<tr>
<td>第5回</td>
<td>2000年</td>
<td>イーグルカフェ（岡部幸雄）</td>
<td>トーヨーデヘア（後藤浩輝）</td>
<td>マチカネホクシン（武豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第4回</td>
<td>1999年</td>
<td>シンボリインディ（横山典弘）</td>
<td>ザカリヤ（的場均）</td>
<td>レッドチリペッパー（藤田伸二）</td>
</tr>
<tr>
<td>第3回</td>
<td>1998年</td>
<td>エルコンドルパサー（的場均）</td>
<td>シンコウエドワード（田中勝春）</td>
<td>スギノキューティー（河内洋）</td>
</tr>
<tr>
<td>第2回</td>
<td>1997年</td>
<td>シーキングザパール（武豊）</td>
<td>ブレーブテンダー（松永幹夫）</td>
<td>ショウナンナンバー（吉田豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第1回</td>
<td>1996年</td>
<td>タイキフォーチュン（柴田善臣）</td>
<td>ツクバシンフォニー（横山典弘）</td>
<td>ゼネラリスト（M.ロバーツ）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
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<h2>NHKマイルカップの歴史</h2>
<p>※文中の競走馬の年齢は満年齢（例：旧4歳→3歳）で表記する。</p>
<p>NHKマイルカップは中央競馬のG1でも比較的歴史の浅いレース。本競走の前身である『NHK杯』は1953年から1995年まで「東京競馬場・芝2,000メートル」で行われていた日本ダービー（G1）のトライアル競走であった。短距離適性の高い馬や、当時クラシック競走への出走が許されていなかった外国産馬にとっての目標となる3歳春のG1創設を目的とし、1996年にNHK杯は『NHKマイルカップ』へと名を変え世代最速を決めるG1へと生まれ変わった。</p>
<p>現在では外国産馬もクラシック競走に出走できる制度となっているが、かつてはNHKマイルカップのみが3歳の外国産馬にとっての春の同世代戦のG1であったため、創設初期は外国産馬が出走馬のほとんどを占めた開催もあり、優勝馬も第1回から第6回までアメリカ産の馬であったため、「マル外（外国産馬）のためのダービー」から『マル外ダービー』とも呼ばれていた。</p>
<h2>NHKマイルカップの過去の優勝馬とレースレコード</h2>
<p>『マル外ダービー』の通称で呼ばれていたNHKマイルカップだが、第6回のクロフネ（2001年）の優勝以降は19年連続で内国産馬の優勝が続き、ドイツ産のシュネルマイスター（2021年）のひさびさの制覇の翌年も内国産馬のダノンスコーピオン（2022年）が1着に輝いている。近年では外国産馬が3着以内に入らないことも多くなり、2012年と2016年には外国産馬の出走がなかった。外国産馬の通算勝利数は7勝。</p>
<p>NHKマイルカップと日本ダービーの両方を制する「変則二冠」はこれまでキングカメハメハ（2004年）とディープスカイ（2008年）が達成している。2つのレースには800メートルもの距離差がある上にローテーションも中2週と過密になるため達成難度が非常に高い。達成馬であるキングカメハメハは3歳秋、ディープスカイは4歳夏に共に屈腱炎を理由に引退を余儀なくされており、変則二冠は偉業であると同時に脚部へのダメージも大きいと考えられている。</p>
<p>ラインクラフト（2005年）は桜花賞（G1）に続きNHKマイルカップも制する「3歳マイル二冠」を達成しており、これはラインクラフトのみが持つ記録である。NHKマイルカップでは、道中前から4番手辺りにつけると400メートルのハロン棒付近で先頭に替わり、そのまま後続を寄せ付けることなく1馬身と3/4差をつけて快勝した。</p>
<p>牝馬の優勝馬は過去に5頭。レースレコードはダノンシャンティが2010年に記録した1:31.4となっている。レースでは後方3番手で4コーナーまで向かうと、大外からメンバー上がり最速の33.5の豪脚を繰り出し1馬身半差をつけ単勝オッズ1番人気の支持に応えた。</p>
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