高松宮記念2024の見どころ・予想|本命はママコチャ、対抗にソーダズリング

2024-03-23
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(Getty Images)

3月24日に中京競馬場で行われる高松宮記念。上半期のスプリント王を決める一戦は、絶対的な本命が不在で難解なレースとなりそうだ。

過去10年の高松宮記念は、3着以内の延べ30頭中21頭が馬番1~9番と内枠が有利と言われている。しかし、昨年は7枠の2頭がワンツーフィニッシュを決め、2021年と2020年も外枠が1位と2位を占めていた。また、同レースは4年連続で牝馬が連に絡んでおり、2020年は牝馬のワンツー決着となるなど牝馬と相性が良いレースだ。

そこで本命に浮かび上がってきたのが、7枠14番のママコチャ。前走の阪神カップ(G2/芝1400m)では直線伸びきれず5着に敗れたが、勝ち馬から0秒2差なので悲観する必要はない。5歳牝馬のママコチャが2つ目のG1奪取に向けて巻き返し必至だ。

対抗にはソーダズリング。昨年9月までは牝馬クラシック路線を歩んでいたが、以降は短距離路線に変更して成績が安定し、前走の京都牝馬ステークス(G3/芝1400m)で重賞初制覇を飾った。初の1200m戦となるが、上昇一途の4歳牝馬に注目する。

3番手に推すのはトウシンマカオ。目下重賞2連勝と絶好調の5歳牡馬だ。前走のオーシャンステークス(G3/芝1200m)では8枠15番からの発走ながら好位を追走して、直線で先頭に立つと後続を寄せ付けない横綱相撲を見せた。昨年の高松宮記念では見せ場なく15着と惨敗したが、今年はC.ルメール騎手との初コンビでG1初戴冠を狙う。

香港からの刺客ビクターザウィナーも侮れない存在だ。昨年暮れの香港スプリントでは4着に終わるも、好スタートからラスト100mあたりまで先頭で粘りあわやという場面を演出した。今回もスタートがうまく決まり気持ちよく先行できれば、2015年のエアロヴェロシティ以来となる9年ぶり外国馬の勝利も十分にあり得る。ヴィクトリアマイル2連覇のヴィルシーナを母に持つディヴィーナは初のスプリント戦となるが、全5勝中4勝を中京競馬場で挙げており、馬場との相性の良さに期待して印を打つ。

◎ママコチャ

〇ソーダズリング

▲トウシンマカオ

△ビクターザウィナー

△ディヴィーナ

高松宮記念2024概要

  • レース名(グレード):第54回高松宮記念(G1)
  • 開催:1回中京6日
  • 開催日:2024年3月24日(日)
  • 発走時刻:15:40
  • 競馬場:中京競馬場(愛知県豊明市)
  • 距離:芝1200m
  • 条件:定量・4歳以上オープン

高松宮記念2024の出走馬と枠順

枠・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎

  • 1・1/ビッグシーザー/牡4/58.0/吉田隼人/西園正都(栗東)
  • 1・2/マッドクール/牡5/58.0/坂井瑠星/池添学(栗東)
  • 2・3/ナムラクレア/牝5/56.0/浜中俊/長谷川浩大(栗東)
  • 2・4/モズメイメイ/牝4/56.0/藤岡佑介/音無秀孝(栗東)
  • 3・5/トウシンマカオ/牡5/58.0/C.ルメール/高柳瑞樹(美浦)
  • 3・6/ルガル/牡4/58.0/西村淳也/杉山晴紀(栗東)
  • 4・7/テイエムスパーダ/牝5/56.0/富田暁/木原一良(栗東)
  • 4・8/ソーダズリング/牝4/56.0/武豊/音無秀孝(栗東) 
  • 5・9/シャンパンカラー/牡4/58.0/吉田豊/田中剛(美浦)
  • 5・10/ビクターザウィナー/せん6/58.0/K.リョン/C.シャム(香港)
  • 6・11/メイケイエール/牝6/56.0/池添謙一/武英智(栗東)
  • 6・12/ロータスランド/牝7/56.0/岩田康誠/辻野泰之(栗東)
  • 7・13/ウインカーネリアン/牡7/58.0/三浦皇成/鹿戸雄一(美浦)
  • 7・14/ママコチャ/牝5/56.0/川田将雅/池江泰寿(栗東)
  • 7・15/ディヴィーナ/牝6/56.0/M.デムーロ/友道康夫(栗東)    
  • 8・16/ウインマーベル/牡5/58.0/松山弘平/深山雅史(美浦)
  • 8・17/マテンロウオリオン/牡5/58.0/横山典弘/昆貢(栗東)
  • 8・18/シュバルツカイザー/せん6/58.0/大野拓弥/大竹正博(美浦)