4月7日に阪神競馬場で行われる桜花賞(G1/芝1600m)。うら若き乙女たちが、3歳牝馬クラシック1冠目を目指して競演する。
ここ5年の桜花賞を紐解いてみると、明け3歳で本番前にレースを挟んだのは2022年のスターズオンアースと2020年のデアリングタクト。デアリングタクトは2歳11月とデビューが遅かったため、桜花賞が3戦目と消耗していなかった。故に、明け3歳になってまだ走っていない馬を本命に推したい。
出走馬18頭のうち、明け3歳で出走していないのは、アスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、チェルヴィニアの3頭。その中でも、一番重い印を打つのは、6枠12番のステレンボッシュだ。阪神ジュベナイルフィリーズでは、アスコリピチェーノの後塵を拝したが、上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒5。鞍上は短期免許で来日中の名手、J.モレイラ。馬の成長分も加味して、アスコリピチェーノ逆転の一番手とみる。
対抗は、6枠11番のライトバック。2歳時のアルテミスステークスでは、チェルヴィニアに0.6秒差と完敗するも、明け3歳で迎えた2月のエルフィンステークスでは、後にチューリップ賞を後方一気の末脚で快勝したスウィープフィートを抜群の勝負根性でクビ差制した。手綱を執る坂井瑠星は、最近は海外でも結果を残しており充実一途の若武者だ。
3番手は2歳女王のアスコリピチェーノ。熱発の影響で帰厩が遅れたのが気がかりなため、印の順位を落とした。ただ、レースレコードで勝利した阪神ジュベナイルフィリーズのようなレースを展開できれば2つ目のG1タイトルを取っても不思議ではない。
以降は、デイリー杯クイーンカップ(G3/芝1600m)を制したクイーンズウォーク、C.ルメール騎手の代打となるB.ムルザバエフ騎乗のチェルヴィニアの順で印を打つ。
◎ステレンボッシュ
〇ライトバック
▲アスコリピチェーノ
△クイーンズウォーク
△チェルヴィニア
桜花賞2024概要
- レース名(グレード):第84回桜花賞(G1)
- 開催:2回阪神6日
- 開催日:2024年4月7日(日)
- 発走時刻:15:40
- 競馬場:阪神競馬場(兵庫県宝塚市)
- 距離:芝1600m
- 条件:3歳オープン・牝馬(指定)
桜花賞2024登録馬一覧(3月24日発表)
枠・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎
- 1・1/ワイドラトゥール/牝3/55.0/北村友一/藤原英昭(栗東)
- 1・2/クイーンズウォーク/牝3/55.0/川田将雅/中内田充正(栗東)
- 2・3/イフェイオン/牝3/55.0/西村淳也/杉山佳明(栗東)
- 2・4/キャットファイト/牝3/55.0/松山弘平/上原博之(美浦)
- 3・5/シカゴスティング/牝3/55.0/浜中俊/庄野靖志(栗東)
- 3・6/ハワイアンティアレ/牝3/55.0/池添謙一/松永幹夫(栗東)
- 4・7/スウィープフィート/牝3/55.0/武豊/庄野靖志(栗東)
- 4・8/コラソンビート/牝3/55.0/横山武史/加藤士津八(美浦)
- 5・9/アスコリピチェーノ/牝3/55.0/北村宏司/黒岩陽一(美浦)
- 5・10/セキトバイースト/牝3/55.0/藤岡佑介/四位洋文(栗東)
- 6・11/ライトバック/牝3/55.0/坂井瑠星/茶木太樹(栗東)
- 6・12/ステレンボッシュ/牝3/55.0/J.モレイラ/国枝栄(美浦)
- 7・13/テウメッサ/牝3/55.0/岩田望来/金成貴史(美浦)
- 7・14/ショウナンマヌエラ/牝3/岩田康誠/55.0/高野友和(栗東)
- 7・15/エトヴプレ/牝3/55.0/藤岡康太/藤岡健一(栗東)
- 8・16/セシリエプラージュ/牝3/55.0/M.デムーロ/中村直也(栗東)
- 8・17/マスクオールウィン/牝3/55.0/津村明秀/牧光二(美浦)
- 8・18/チェルヴィニア/牝3/55.0/木村哲也(美浦)