有馬記念の歴代優勝馬・騎手一覧|競馬G1レース過去データ集

2024-12-21
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ここでは、中央競馬の1年間の総決算、有馬記念(G1)を制した歴代優勝馬・騎手及び2~3着のレース結果を一覧にまとめる。

数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。

有馬記念レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧

大会 年度 優勝馬(騎手) 2着(騎手) 3着(騎手)
第69回 2024年 レガレイラ(戸崎圭太) シャフリヤール(C.デムーロ) ダノンデサイル(横山典弘)
第68回 2023年 ドウデュース(武豊) スターズオンアース(C.ルメール) タイトルホルダー(横山和生)
第67回 2022年 イクイノックス(C.ルメール) ボルドグフーシュ(福永祐一) ジェラルディーナ(C.デムーロ)
第66回 2021年 エフフォーリア(横山武史) ディープボンド(和田竜二) クロノジェネシス(C.ルメール)
第65回 2020年 クロノジェネシス(北村友一) サラキア(松山弘平) フィエールマン(C.ルメール)
第64回 2019年 リスグラシュー(D.レーン) サートゥルナーリア(C.スミヨン) ワールドプレミア(武豊)
第63回 2018年 ブラストワンピース(池添謙一) レイデオロ(C.ルメール) シュヴァルグラン(H.ボウマン)
第62回 2017年 キタサンブラック(武豊) クイーンズリング(C.ルメール) シュヴァルグラン(H.ボウマン)
第61回 2016年 サトノダイヤモンド(C.ルメール) キタサンブラック(武豊) ゴールドアクター(吉田隼人)
第60回 2015年 ゴールドアクター(吉田隼人) サウンズオブアース(M.デムーロ) キタサンブラック(横山典弘)
第59回 2014年 ジェンティルドンナ(戸崎圭太) トゥザワールド(W.ビュイック) ゴールドシップ(岩田康誠)
第58回 2013年 オルフェーヴル(池添謙一) ウインバリアシオン(岩田康誠) ゴールドシップ(R.ムーア)
第57回 2012年 ゴールドシップ(内田博幸) オーシャンブルー(C.ルメール) ルーラーシップ(C.ウィリアムズ)
第56回 2011年 オルフェーヴル(池添謙一) エイシンフラッシュ(C.ルメール) トゥザグローリー(福永祐一)
第55回 2010年 ヴィクトワールピサ(M.デムーロ) ブエナビスタ(C.スミヨン) トゥザグローリー(C.ウィリアムズ)
第54回 2009年 ドリームジャーニー(池添謙一) ブエナビスタ(横山典弘) エアシェイディ(後藤浩輝)
第53回 2008年 ダイワスカーレット(安藤勝己) アドマイヤモナーク(川田将雅) エアシェイディ(後藤浩輝)
第52回 2007年 マツリダゴッホ(蛯名正義) ダイワスカーレット(安藤勝己) ダイワメジャー(M.デムーロ)
第51回 2006年 ディープインパクト(武豊) ポップロック(O.ペリエ) ダイワメジャー(安藤勝己)
第50回 2005年 ハーツクライ(C.ルメール) ディープインパクト(武豊) リンカーン(横山典弘)
第49回 2004年 ゼンノロブロイ(O.ペリエ) タップダンスシチー(佐藤哲三) シルクフェイマス(四位洋文)
第48回 2003年 シンボリクリスエス(O.ペリエ) リンカーン(武豊) ゼンノロブロイ(柴田善臣)
第47回 2002年 シンボリクリスエス(O.ペリエ) タップダンスシチー(佐藤哲三) コイントス(岡部幸雄)
第46回 2001年 マンハッタンカフェ(蛯名正義) アメリカンボス(江田照男) トゥザヴィクトリー(武豊)
第45回 2000年 テイエムオペラオー(和田竜二) メイショウドトウ(安田康彦) ダイワテキサス(蛯名正義)
第44回 1999年 グラスワンダー(的場均) スペシャルウィーク(武豊) テイエムオペラオー(和田竜二)
第43回 1998年 グラスワンダー(的場均) メジロブライト(河内洋) ステイゴールド(熊沢重文)
第42回 1997年 シルクジャスティス(藤田信二) マーベラスサンデー(武豊) エアグルーヴ(O.ペリエ)
第41回 1996年 サクラローレル(横山典弘) マーベラスサンデー(武豊) マイネルブリッジ(坂本勝美)
第40回 1995年 マヤノトップガン(田原成貴) タイキブリザード(坂本勝美) サクラチトセオー(小島太)
第39回 1994年 ナリタブライアン(南井克巳) ヒシアマゾン(中舘英二) ライスシャワー(的場均)
第38回 1993年 トウカイテイオー(田原成貴) ビワハヤヒデ(岡部幸雄) ナイスネイチャ(松永昌博)
第37回 1992年 メジロパーマー(山田泰誠) レガシーワールド(小谷内秀夫) ナイスネイチャ(松永昌博)
第36回 1991年 ダイユウサク(熊沢重文) メジロマックイーン(武豊) ナイスネイチャ(松永昌博)
第35回 1990年 オグリキャップ(武豊) メジロライアン(横山典弘) ホワイトストーン(柴田政人)
第34回 1989年 イナリワン(柴田政人) スーパークリーク(武豊) サクラホクトオー(小島太)
第33回 1988年 オグリキャップ(阿部幸雄) タマモクロス(南井克巳) サッカーボーイ(河内洋)
第32回 1987年 メジロデュレン(村本善之) ユーワジェームス(安田富男) ハシケンエルド(飯田明弘)
第31回 1986年 ダイナガリバー(増沢末夫) ギャロップダイナ(柴崎勇) ミホシンザン(柴田政人)
第30回 1985年 シンボリルドルフ(阿部幸雄) ミホシンザン(柴田政人) ニシノライデン(伊藤清章)
第29回 1984年 シンボリルドルフ(阿部幸雄) カツラギエース(西浦勝一) ミスターシービー(吉永正人)
第28回 1983年 リードホーユー(田原成貴) テュデナムキング(的場均) アンバーシャダイ(加藤和宏)
第27回 1982年 ヒカリデユール(河内洋) アンバーシャダイ(加藤和宏) キョウエイプロミス(柴田政人)
第26回 1981年 アンバーシャダイ(東信二) ホウヨウボーイ(加藤和宏) モンテプリンス(吉永正人)
第25回 1980年 ホウヨウボーイ(加藤和宏) カツラノハイセイコ(河内洋) カネミノブ(加賀武見)
第24回 1979年 グリーングラス(大崎昭一) メジロファントム(横山富雄) カネミノブ(加賀武見)
第23回 1978年 カネミノブ(加賀武見) インターグロリア(樋口弘) メジロイーグル(河内洋)
第22回 1977年 テンポイント(鹿戸明) トウショウボーイ(武邦彦) グリーングラス(嶋田功)
第21回 1976年 トウショウボーイ(武邦彦) テンポイント(鹿戸明) アイフル(菅原泰夫)
第20回 1975年 イシノアラシ(加賀武見) フジノパーシア(大崎昭一) ツキサムホマレ(増田久)
第19回 1974年 タニノチカラ(田島日出雄) ハイセイコー(増沢未夫) タケホープ(嶋田功)
第18回 1973年 ストロングエイト(中島啓之) ニツトウチドリ(横山富雄) ハイセイコー(増沢未夫)
第17回 1972年 イシノヒカル(増沢未夫) メジロアサマ(池上昌弘) ソロナオール(高森紀夫)
第16回 1971年 トウメイ(清水英次) コンチネンタル(野平佑二) ダイシンボルガード(大崎昭一)
第15回 1970年 スピードシンボリ(野平佑二) アカネテンリユウ(丸目敏栄) ダテテンリユウ(宇田明彦)
第14回 1969年 スピードシンボリ(野平佑二) アカネテンリユウ(丸目敏栄) ダイシンボルガード(大崎昭一)
第13回 1968年 リュウズキ(森安弘明) ニウオンワード(増沢末夫) スピードシンボリ(野平佑二)
第12回 1967年 カブトシロー(大崎昭一) リユウフアーロス(宮本悳) ムネヒサ(古山良司)
第11回 1966年 コレヒデ(保田隆芳) カブトシロー(久保田秀次郎) スピードシンボリ(野平祐二)
第10回 1965年 シンザン(松本善登) ミハルカス(加賀武見) ブルタカチホ(大崎昭一)
第9回 1964年 ヤマトキヨウダイ(梶与四松) トースト(野平祐二) メイズイ(保田隆芳)
第8回 1963年 リユウフォーレル(宮本悳) メイズイ(保田隆芳) トキクイン(古山良司)
第7回 1962年 オンスロート(山岡忞) タカマガハラ(野平好男) アサリュウ(加賀武見)
第6回 1961年 ホマレボシ(高松三太) タカマガハラ(加賀武見) オンスロート(山岡つとむ)
第5回 1960年 スターロッチ(高松三太) オーテモン(野平好男) コマツヒカリ(古山良司)
第4回 1959年 ガーネット(伊藤竹男) ハタノボル(飯塚好次) オンワードベル(蝦名武五郎)
第3回 1958年 オンワードゼア(八木澤勝美) クリペロ(森安弘明) マサタカラ(保田隆芳)
第2回 1957年 ハクチカラ(保田隆芳) オンワードゼア(野平好男) ラプソデー(矢倉義勇)
第1回 1956年 メイヂヒカリ(蝦名武五郎) キタノオー(勝尾竹男) ミッドファーム(八木澤勝美)

有馬記念の過去の優勝馬とレースレコード

1年を締めくくる中央競馬のビッグレースとしてファンに愛され続ける有馬記念。競馬ファン以外の人々の注目も大いに集める『グランプリ』の歴史は、数々の名馬たちによって彩られてきた。

有馬記念の連覇を達成したのはスピードシンボリ(1969年・1970年)、シンボリルドルフ(1984年・1985年)、グラスワンダー(1998年・1999年)、シンボリクリスエス(2002年・2003年)の4頭。2度の制覇はオグリキャップ(1988年・1990年)、オルフェーヴル(2011年・2013年)が成し遂げている。

アメリカ、イギリス、フランスに遠征を行い、日本馬として初めて凱旋門賞(仏G1)への出走したことでも知られるスピードシンボリ。日本馬が海外のビッグレースに挑戦する道筋を切り開いた『先駆者』は国内でも大活躍し、積み重ねた重賞12勝は中央競馬の歴史の中でも最多タイの記録となっている。1969年に欧州への長期遠征を敢行したスピードシンボリは帰国後初戦が暮れの中山の有馬記念となった。

それまで3度の有馬記念挑戦では3着が最高着順であったが、海外での経験が糧となったか早め抜け出しから追い込むアカネテンリュウとの直線の攻防をハナ差制してゴールイン。長らくコンビを組む野平祐二と人馬ともに有馬記念初勝利となった。翌年も5度目となる同レースに挑むと、なんとまたも直線半ばの抜け出しから迫るアカネテンリュウを凌ぎ切る押し切り勝ち。この有馬記念を最後に現役を退いた。

スピードシンボリは1989年に26歳でこの世を去ったが、翌1990年に競走馬の殿堂である顕彰馬に選定。国内外の大舞台に挑み続けた功績が現在まで語り継がれている。

有馬記念の親子制覇はシンボリルドルフとトウカイテイオー(1993年)、ディープインパクト(2006年)とジェンティルドンナ(2014年)、サトノダイヤモンド(2016年)、ハーツクライ(2005年)とリスグラシュー(2019年)、ドウデュース(2023年)、キタサンブラック(2017年)とイクイノックス(2022年)が達成している。

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ハーツクライは凄まじい決め手を武器に中距離で活躍していたものの、あと一歩が足りず9戦のG1挑戦で3度の2着があった。2005年の秋3戦目として挑んだ有馬記念はその年の無敗の三冠馬、ディープインパクトがライバルに。武豊を背に乗せる国民的スターホースは単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持された。

天皇賞(秋)(G1)よりコンビを組んでいた短期免許ジョッキーのC.ルメールはディープインパクトを徹底分析。打倒ディープを掲げ挑んだレースでルメールはなんと追い込み馬のハーツクライを道中3-4番手につけさせる先行策に打って出た。直線入りハーツクライが早めに先頭に立つと、外からマクって上がってきたディープインパクトが前を捉えにかかる。誰もが無敗の三冠馬の差し切りに期待するも、なかなか前との差は縮まらず。場内がため息まじりの歓声に包まれるとともにハーツクライは悲願のG1初勝利を飾った。

その後ハーツクライはUAEに遠征し世界の強豪が集うドバイシーマクラシック(G1)を2着に4馬身差をつける圧勝で制覇。有馬記念での大金星が一切のフロックでないことを結果で証明した。

有馬記念のレースレコードはゼンノロブロイ(2004年)が記録した2:29.5で、これは中山競馬場・芝2,500メートルのコースレコードにもなっている。世界的名手O.ペリエとともに天皇賞(秋)とジャパンカップ(G1)を完勝したゼンノロブロイは史上2頭目の秋古馬三冠達成を目指し有馬記念へと駒を進めた。

逃げるタップダンスシチーの2番手で進むと直線で手応え十分に前を捉えにかかる。先頭を捕まえ半馬身離したゴールとともに、ゼンノロブロイは秋のタイトル独占とレコード樹立の偉業を成し遂げた。

有馬記念の歴史

有馬記念はファン投票で選ばれた上位10頭と、その年の競走成績に基づいて選出された出走馬たちが競うG1レース。その歴史は、1956年にこの大会の前身として創設された「中山グランプリ」にまで遡る。

当時の日本中央競馬会(JRA)理事長であった有馬頼寧氏が中山競馬場の新スタンド竣工を機に「日本ダービーに匹敵する大レースを」としてファン投票による出走馬の選定方法を提案したのがその始まり。翌57年に有馬氏が死去したことから名称が「有馬記念」と改称された。以来、中央競馬の1年を締めくくるこのレースでは、スターホースたちが一堂に会し、ファンの記憶に残る数々の名勝負が繰り広げられてきた。

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