日本時間28日、香港のシャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世カップ(G1/芝2000メートル)。世代交代が注目される香港勢に加えて、日本馬の活躍にも期待が高まる。
日本馬はプログノーシスら3頭が参戦
日本馬は昨年の同レースで2着に入ったプログノーシス、シャティンでは2戦していずれも3着以内のヒシイグアス、重賞2勝のノースブリッジが挑戦する。
香港勢の世代交代なるか
同レース2連覇中のロマンチックウォリアーが日本勢にとって大きな障壁となりそうだ。さらに、今年の香港ダービー(リステッド/芝2000m)を制したマッシヴソヴリンも強敵だ。6歳のロマンチックウォリアーはこの後の安田記念(G1/芝1600m)参戦を予定しており、どのようなレースを展開するか注目だ。アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎から移籍してきた4歳のマッシヴソヴリンは、香港移籍3戦目で待望のG1初勝利を狙う。
海外ブックメーカー1番人気はロマンチックウォリアー
海外ブックメーカーの一つ、「ベストオッズ」のオッズを見てみると(日本時間27日13時30分時点)、1番人気はロマンチックウォリアーで2.5倍。差のない2番人気はプログノーシスが3倍で続き、3番人気にドバイオナーの8倍、4番人気がマッシヴソヴリンの9倍となっている。単勝10倍以下はこの4頭のみだ。
本命はマッシヴソヴリン
マッシヴソヴリンに一番重い印を打つ。香港移籍2戦目の香港ダービーでは、後方からの豪脚で一気に差し切る圧巻のパフォーマンスを見せた。ロマンチックウォリアーは強敵だが、2番枠発走を活かし香港中距離界の頂点を目指す。
対抗はロマンチックウォリアー。G1を6つ勝っている実力馬には逆らえない。シャティン競馬場の2000mでは8戦7勝2着1回と無類の強さを誇るだけに、あっさりと3連覇を達成するかもしれない。
3番手はプログノーシスを推す。昨年の同レースでは、残り150mからエンジンがかかりロマンチックウォリアーの2着に食い込んだ。金鯱賞(G2/芝2000m)を勝ってからの挑戦は、昨年と同じステップ。香港遠征3度目で待望のG1初制覇なるか。
以降は、コース適正があるヒシイグアス、前走ドバイターフ(G1/芝1800m)では人気薄ながら6着と健闘したストレートアロンの順番で印を打つ。
◎マッシヴソヴリン
〇ロマンチックウォリアー
▲プログノーシス
△ヒシイグアス
△ストレートアロン
クイーンエリザベス2世カップ2024 概要
- レース名(グレード):クイーンエリザベス2世カップ(G1)
- 開催日:日本時間 2024年4月28日(日)
- 発走時刻:日本時間 17:40
- 競馬場:シャティン競馬場(香港)
- 距離:芝2000m
- 条件:3歳以上・定量
クイーンエリザベス2世カップ2024枠順一覧
馬番(ゲート番)/馬名/生産国/性齢/騎手/厩舎(調教国)
- 1(10)/ロマンチックウォリアー/アイルランド/せん6/J.マクドナルド/C.シャム(香港)
- 2(9)/ドバイオナー/アイルランド/せん6/T.マーカンド/W.ハガス(イギリス)
- 3(1)/ヒシイグアス/日本/牡8/D.レーン/堀宣行(美浦)
- 4(5)/プログノーシス/日本/牡6/川田将雅/中内田充正(栗東)
- 5(6)/ストレートアロン/オーストラリア/せん5/C.ホー/C.ファウンズ(香港)
- 6(4)/ソードポイント/オーストラリア/せん5/K.リョン/F.ロー(香港)
- 7(11)/ニンブルニンバス/ニュージーランド/せん6/A.アッゼニ/P.イウ(香港)
- 8(8)/ファイブジーパッチ/アイルランド/せん6/B.アブドゥラ/A.クルーズ(香港)
- 9(3)/ノースブリッジ/日本/牡6/岩田康誠/奥村武(美浦)
- 10(7)/ハッピートゥギャザー/アイルランド/せん5/A.バデル/F.ロー(香港)
- 11(2)/マッシヴソヴリン/アイルランド/せん4/Z.パートン/C.イプ(香港)