女子ゴルフの世界五大メジャー大会のひとつ、『全米女子オープン』(U.S. Women's Open)の第79回大会が2024年5月、米国カリフォルニア州のランカスター・カントリークラブで行われ、日本の笹生優花が自身2度目の優勝を果たした。
ここでは、第1回大会(1946年)のパティ・バーグ(アメリカ)から2024年に2度目の優勝を飾った笹生までの歴代優勝者を一覧にまとめる。
全米女子オープンゴルフ歴代優勝者一覧
※Eはイーブン。*付きはマッチプレー方式、(P)はプレーオフ決着。
回 | 年 | 選手 | 国・地域 | スコア |
1 | 1946年 | パティ・バーグ | アメリカ | 5 & 4* |
2 | 1947年 | ベティ・ジェイムソン | アメリカ | -9 / 295 |
3 | 1948年 | ベイブ・ザハリアス | アメリカ | E / 300 |
4 | 1949年 | ルイーズ・サッグス | アメリカ | -9 / 291 |
5 | 1950年 | ベイブ・ザハリアス | アメリカ | -9 / 291 |
6 | 1951年 | ベッツィ・ロールズ | アメリカ | +5 / 293 |
7 | 1952年 | ルイーズ・サッグス | アメリカ | +8 / 284 |
8 | 1953年 | ベッツィ・ロールズ | アメリカ | +6 / 302(P) |
9 | 1954年 | ベイブ・ザハリアス | アメリカ | +3 / 291 |
10 | 1955年 | フェイ・クロッカー | ウルグアイ | +11 / 299 |
11 | 1956年 | キャシー・コーネリアス | アメリカ | +7 / 302(P) |
12 | 1957年 | ベッツィ・ロールズ | アメリカ | +7 / 299 |
13 | 1958年 | ミッキー・ライト | アメリカ | -2 / 290 |
14 | 1959年 | ミッキー・ライト | アメリカ | +7 / 287 |
15 | 1960年 | ベッツィ・ロールズ | アメリカ | +4 / 292 |
16 | 1961年 | ミッキー・ライト | アメリカ | +5 / 293 |
17 | 1962年 | ムール・リンドストローム | アメリカ | +13 / 301 |
18 | 1963年 | メアリー・ミルズ | アメリカ | -3 / 289 |
19 | 1964年 | ミッキー・ライト | アメリカ | -2 / 290(P) |
20 | 1965年 | キャロル・マン | アメリカ | +2 / 290 |
21 | 1966年 | サンドラ・スプジッチ | アメリカ | +9 / 297 |
22 | 1967年 | キャサリン・ラコステ(アマ) | フランス | +10 / 294 |
23 | 1968年 | スージー・バーニング | アメリカ | +5 / 289 |
24 | 1969年 | ドナ・カポニ | アメリカ | +2 / 294 |
25 | 1970年 | ドナ・カポニ | アメリカ | +3 / 287 |
26 | 1971年 | ジョアン・カーナー | アメリカ | E / 288 |
27 | 1972年 | スージー・バーニング | アメリカ | +11 / 299 |
28 | 1973年 | スージー・バーニング | アメリカ | +2 / 290 |
29 | 1974年 | サンドラ・ヘイニー | アメリカ | +7 / 295 |
30 | 1975年 | サンドラ・パーマー | アメリカ | +7 / 295 |
31 | 1976年 | ジョアン・カーナー | アメリカ | +8 / 292(P) |
32 | 1977年 | ホリス・ステイシー | アメリカ | +4 / 292 |
33 | 1978年 | ホリス・ステイシー | アメリカ | +5 / 289 |
34 | 1979年 | ジェリリン・ブリッツ | アメリカ | E / 284 |
35 | 1980年 | エイミー・オルコット | アメリカ | -4 / 280 |
36 | 1981年 | パット・ブラッドリー | アメリカ | -9 / 279 |
37 | 1982年 | ジャネット・アレックス | アメリカ | -5 / 283 |
38 | 1983年 | ヤン・スティーブンソン | オーストラリア | +6 / 290 |
39 | 1984年 | ホリス・ステイシー | アメリカ | +2 / 290 |
40 | 1985年 | キャシー・ベイカー | アメリカ | -8 / 280 |
41 | 1986年 | ジェーン・ゲデス | アメリカ | -1 / 287 |
42 | 1987年 | ローラ・デービース | イングランド | -3 / 285(P) |
43 | 1988年 | リーゼロッテ・ノイマン | スウェーデン | -7 / 277 |
44 | 1989年 | ベッツィ・キング | アメリカ | -6 / 278 |
45 | 1990年 | ベッツィ・キング | アメリカ | -4 / 284 |
46 | 1991年 | メグ・マロン | アメリカ | -1 / 283 |
47 | 1992年 | パティ・シーハン | アメリカ | -4 / 280(P) |
48 | 1993年 | ラウリ・メルテン | アメリカ | -8 / 280 |
49 | 1994年 | パティ・シーハン | アメリカ | -7 / 277 |
50 | 1995年 | アニカ・ソレンスタム | スウェーデン | -2 / 278 |
51 | 1996年 | アニカ・ソレンスタム | スウェーデン | -8 / 272 |
52 | 1997年 | アリソン・ニコラス | イングランド | -10 / 274 |
53 | 1998年 | パク・セリ | 韓国 | +6 / 290(P) |
54 | 1999年 | ジュライ・インクスター | アメリカ | -16 / 272 |
55 | 2000年 | キャリー・ウェッブ | オーストラリア | -6 / 282 |
56 | 2001年 | キャリー・ウェッブ | オーストラリア | -7 / 273 |
57 | 2002年 | ジュライ・インクスター | アメリカ | -4 / 276 |
58 | 2003年 | ヒラリー・ランケ | アメリカ | -1 / 283(P) |
59 | 2004年 | メグ・マロン | アメリカ | -10 / 274 |
60 | 2005年 | バーディ・キム | 韓国 | +3 / 287 |
61 | 2006年 | アニカ・ソレンスタム | スウェーデン | E / 284(P) |
62 | 2007年 | クリスティ・カー | アメリカ | -5 / 279 |
63 | 2008年 | パク・インビ | 韓国 | -9 / 283 |
64 | 2009年 | ジ・ウンヒ | 韓国 | E / 284 |
65 | 2010年 | ポーラ・クリーマー | アメリカ | -3 / 281 |
66 | 2011年 | ユ・ソヨン | 韓国 | -3 / 281(P) |
67 | 2012年 | チェ・ナヨン | 韓国 | -7 / 281 |
68 | 2013年 | パク・インビ | 韓国 | -8 / 280 |
69 | 2014年 | ミシェル・ウィー | アメリカ | -2 / 278 |
70 | 2015年 | チョン・インジ | 韓国 | -8 / 272 |
71 | 2016年 | ブリタニー ラング | アメリカ | -6 / 282(P) |
72 | 2017年 | パク・ソンヒョン | 韓国 | -11 / 277 |
73 | 2018年 | アリヤ・ジュタヌガーン | タイ | -11 / 277(P) |
74 | 2019年 | イ・ジョンウン | 韓国 | -6 / 278 |
75 | 2020年 | キム・アリム | 韓国 | -3 / 281 |
76 | 2021年 | 笹生優花 | フィリピン | -4 / 280(P) |
77 | 2022年 | ミンジー・リー | オーストラリア | -13 / 271 |
78 | 2023年 | アリセン・コープス | アメリカ | -9 / 275 |
79 | 2024年 | 笹生優花 | 日本 | -4 / 276 |
歴代最多優勝は4回で1950〜60年代に2人が成し遂げる
過去78回の全米女子オープンで最多優勝回数を誇るのは、ベッツィ・ロールズ(アメリカ/1951、1953、1957、1960年)、ミッキー・ライト(アメリカ/1958、1959、1961、1964年)の4回。ロールズは1951年からの10年間、ライトは1958年からの7年間に集中的に勝利を重ねた。
続く3回はベイブ・ザハリアス(アメリカ/1948、1950、1954年)、スージー・バーニング(アメリカ/1968、1972、1973年)、ホリス・ステイシー(アメリカ/1977、1978、1984年)、そしてアニカ・ソレンタム(スウェーデン/1995、1996、2006年)の4人が名を連ねている。
アジア勢では、韓国が優勢。1998年にパク・セリが優勝を果たして以来、延べ11回の優勝を誇っている。
日本人選手は笹生優花が唯一の優勝 2024年には2度目の大会制覇
日本勢は、2021年にフィリピン国籍として出場した笹生優花が畑岡奈紗とのプレーオフにもつれる戦いを制して初めて優勝を飾ると、2024年にも笹生が自身2回目の大会制覇。複数回優勝は日本人選手史上初。アジア勢としても韓国のパク・インビ(2008、2013年)に次ぐ2人目の快挙となった。