3月17日（金）のFP1から開幕する今季F1第2戦サウジアラビア・グランプリ（GP）において、ジッダ市街地コースを走る前の時点で、シャルル・ルクレール（フェラーリ）に対して、グリッド降格ペナルティが課されることが明らかになった。
昨季に続き、悲運に翻弄され続けている跳ね馬の貴公子に何が起きたのかを、スペイン語編集部編集長レアンドロ・フェルナンデス（Leandro Fernández）が解説する。
ルクレールの2023年シーズンのスタートは、「悪い意味」で忘れられないものとなった。表彰台を狙える位置にいたバーレーンGPでリタイアを余儀なくされただけでなく、第2戦サウジアラビアGPでも余計な仕事を強いられることになってしまったようだ。フェラーリのドライバーにはペナルティが課せられ、3月19日（日）のレースでは、スターティンググリッドをいくつか降格せざるを得ないという。
以下、ジッダのレース開始前にフェラーリとルクレールがおかれた詳細な状況となる。
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なぜルクレールはペナルティを課せられたのか？
開幕戦バーレーンGP決勝のスタート前、フェラーリはルクレール車のパワーユニット（PU）の電子部品（コントロールエレクトロニクス）を交換 したが、その後、トラブルによりレースを放棄することになった。そして、イタリアのスクーデリアはサウジアラビアGPの前に、これらの部品を再び交換した。
FIA（国際自動車連盟）は、ペナルティなしで使用できる電子制御装置を1シーズンに2つまでと規定しているため、ルクレール車が使用したのは（二度の交換の結果）3つ目であることから、自動的にペナルティが科されることになった。
「（3基目投入に至ったことについて）過去に経験したことのないことだ。ただ、徹底的な分析を行ったので、今はコントロールできていると思うが、残念ながら、ジッダではペナルティを受けなければならない」と、今季からフェラーリチームの代表を務めるフレッド・バスールは語った。
「良いニュースではないが、シーズンの終わりというわけではない。このレースで何が起こるか、そしてペナルティで何が起こるかを見ていくことになるが、（シャルルが）やる気をなくすようなことはまったく想像できない。彼は完全に納得しているし、僕らと一緒に仕事をして、ポジティブにチームを後押ししてくれている」と、ルクレールの心境を代弁した。
今季サウジアラビアGPでルクレールは何位まで後退するのか？
これらの部品を交換した場合、ルクレールには少なくとも決勝レースのスターティンググリッドで10位降格ペナルティが課される（土曜日の予選結果を受けて課されることになる）。フェラーリは問題は洗い出したと主張しているが、さらに多くの部品が交換された場合、ペナルティはさらに大きくなる可能性がある。
※本記事はスペイン語記事を翻訳し、日本向け情報を加えた編集記事となる。
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