2023年シーズン開幕となったバーレーンGP決勝(3月5日)では、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスがワンツーフィニッシュという最高のスタートを切った。さらにアストンマーチン移籍初戦で3位に食い込んだフェルナンド・アロンソの存在は、今季の台風の渦となりそうな予感を感じさせるものだった。
本誌の英語・スペイン語モータースポーツ担当記者たちがディスカッションを経て選出した、F1パワーランキング2023【バーレーンGP直後版】は以下となる。
2023年のF1が開幕し、皆さんも最高の気分ではないだろうか。バーレーンGPでは、マックス・フェルスタッペンが難なく手にしたポールポジションをシーズン初戦のレース制覇に結びつけ、2年連続世界王者としての勢いを示し、3連覇に向けて圧倒的であることを証明。レッドブルの同僚であるセルジオ・ペレスも2位でフィニッシュし、チームにとっても喜ばしい、忘れられない日となった。
しかし、その日の最大の話題は、41歳のフェルナンド・アロンソが2014年中国GP以来の3位での表彰台入りだった。グリッド先頭(2番手)からの決勝スタートなど、アストンマーチンデビュー戦は最高の結果となった。
そのほか、シーズン開幕戦で注目すべき走りを見せたドライバーは? スポーティングニュース(The Sporting News)がバーレーンGPでの各ドライバーの走りを掘り下げ、F1パワーランキング2023をお届けする。
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F1パワーランキング2023リーダーボード
以下は、バーレーンGP後(3月5日)のTSN選出F1パワー ランキング2023の順位となる。
順位 | ドライバー | 順位変化 |
1 | マックス・フェルスタッペン | - |
2 | フェルナンド・アロンソ | - |
3 | セルジオ・ペレス | - |
4 | ランス・ストロール | - |
5 | ルイス・ハミルトン | - |
6 | カルロス・サインツ | - |
7 | ジョージ・ラッセル | - |
8 | ピエール・ガスリー | - |
9 | バルテリ・ボッタス | - |
10 | アレックス・アルボン | - |
11 | ローガン・サージェント | - |
12 | 角田裕毅 | - |
13 | ニック・デ・フリース | - |
14 | ニコ・ヒュルケンベルグ | - |
15 | ケビン・マグヌッセン | - |
16 | 周冠宇 | - |
17 | ランド・ノリス | - |
18 | シャルル・ルクレール | - |
19 | オスカー・ピアストリ | - |
20 | エステバン・オコン | - |
上記の順位は、さまざまな側面やデータを判断材料として考慮している。シーズンを通してのレース結果だけでなく、チームメイトとの連携、マシンスペックに応じたパフォーマンスに基づいて順位が選定される。
例:レッドブルのマシンでの決勝優勝は、中堅チームのマシンが表彰台入りを果たしたレースパフォーマンスと比べて、同等かそれ以下の価値とみなす可能性がある(レッドブルのRB19なら上位入りは当たり前という認識)。
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F1パワーランキングトップ5
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年のバーレーンGPは、フェルスタッペンのこれまでのキャリアと同じくらい安泰なレースだったと言わざるを得ないだろう。2度のワールドチャンピオンは、土曜日に比較的あっさりとポールポジションを獲得し、日曜日の決勝レースを最初から最後まで支配した。彼は最終的に、チームメイトのペレスに12秒差をつけ、グリッド上のレッドブル以外のマシンになんと38.637秒差をつけた。
フェルスタッペンがこの競技で挙げた過去12レース中10勝という輝かしくも揺るぎない事実は、彼の3度目の年間ドライバー王者獲得を、誰も止めることができないだろうという証左になりそうだ。
2. フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)
フェルスタッペンの走りが昨季に続き完璧であるが故に、バーレーンGP決勝の最大のサプライズは、41歳のアロンソが自身のキャリアで、99回目の表彰台入りという形でもたらされた。オープニングラップで同僚ランス・ストロールに接触されたにもかかわらず、ベテランのスペイン人は冷静さを保ち、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とカルロス・サインツ(フェラーリ)との戦いに戻り、3位をもぎ取った。
この老兵はハミルトンとサインツに対する2度のオーバーテイクにより、レッドブルのペレスを上回るパフォーマンスを叩き出した。元王者ハミルトンの最初のアタックには、バックストレートを利用して切り抜けた。同じコーナーでミスを犯したサインツにプレッシャーをかける前には、バーレーンではなかなかお目にかかれない、コーナー10でインサイドに滑り抜ける老獪なテクニックを披露した。
3. セルジオ・ペレス(レッドブル)
チームメイトのフェルスタッペンと同じように、ペレスはバーレーン・インターナショナル・サーキットで平穏な日々を過ごしながらも、キャリア24回目の表彰台となる2位でゴールした。
しかし、古強者アロンソを抑え込んだものの、最初の数周でラインからのトラクションに苦労し、フェラーリのシャルル・ルクレールに2位の座を譲ったことが順位選定に響いた。そんなメキシコ人ドライバーにとってはありがたいことに、その低調なスタートが致命的な悪影響を与えることはなかったが、フェルスタッペンと同じマシンスペックやセッティングであるということを考えると、その非の打ちどころのない基準からは「物足りないパフォーマンス」というのが正直なところだろう。
4. ランス・ストロール(アストンマーチン)
ランス・ストロールは、同僚アロンソのやや後ろの順位(6位)でレースを終えたとはいえ、このカナダ人ドライバーがバーレーンGP直前に経験したことを考えると、彼が日曜日にマシンに搭乗したことさえ奇跡的なことだった。
モントリオール出身のストロールは、最近の自転車事故で負ったケガ(手首とつま先の骨折)により、プレシーズンテストに参加できなかった。決勝での彼のパフォーマンスについて考えてみると、メルセデスのジョージ・ラッセルよりも6番手早く、サインツにわずか4秒差でフィニッシュしている。それを踏まえれば、F1パワーランキング4位に値することは否定しようがないだろう。
5. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
メルセデスのチーム代表トト・ウルフが、2023年のバーレーンGPを「レース界で最悪の日のひとつ」と嘆いたことを考えると、ハミルトンがパワーランキングトップ5に入ったことに驚くかもしれないが、ニューマシン『W14』のパフォーマンスに基づいてこの順位に選定した。
ウォルフ代表はインタビューで「とにかくペースが足りなかった」とも語っていたが、それでもハミルトンがストロールを寄せ付けず、サインツを追い抜いて4位を獲得しかけたことを思えば、7度の世界王者にとっては、それほど悪い日ではなかったと言える。
※本記事は英語記事を翻訳し、日本国内向け情報を加えた編集記事となる。
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