カネロ勝利のトリロジー決着戦にボクシング界が反応、ゴロフキンの年齢的衰えにショック隠せず?

2022-09-18
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Matchroom

日本時間9月18日、4年越しとなったライバル対決の第3戦をカネロことサウル・アルバレス(メキシコ)が全会一致の判定で制した。敗れたゴロフキンは後半に調子をあげていったが、出遅れた感は否めなかった。ボクシング界はそうした試合展開にどう反応したのか。ダニエル・ヤノフスキー(Daniel Yanofsky)記者が業界の声を集めた。

業界関係者はカネロの勝利より、ゴロフキンの衰えに衝撃?

カネロとゴロフキンのライバル関係は、ついに終焉を迎えた。3度目の戦いでは、初戦や第2戦で起こったような、勝者が誰であるかについての論争はなかった。現地では土曜日の夜、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、カネロは宿敵ゴロフキンをユナニマス(全会一致)判定でくだした。スコアは116-112、115-113、115-113だった。

3度目の戦いは、スーパーミドル級世界主要4団体タイトルの防衛に成功したカネロの典型的な勝ちパターンだった。最終的にはミドル級から初めてスーパーミドル級で戦ったゴロフキンとスウィングした。40歳のハードパンチャーは序盤のラウンドでペースを上げることができなかったものの、戦いが終わりに近づくにつれ、その試合内容は興味深いものになっていった。

今回のカネロのパフォーマンスは、格闘技界の面々からソーシャルメディアで称賛された。出足の遅れたゴロフキンのパフォーマンスには批判の声もあったが、ボクシング界で築いてきたキャリアへの敬意を表されてもいた。ゴロフキン自身は、戦前に語った通り、ミドル級戦線に戻って現役を続ける意向を示している。

関連記事:カネロが全会一致の判定勝ち、ゴロフキンとの因縁対決がついに決着でビボルとの再戦へ前進

スポーティングニュースは、ファイターそれぞれに関する議論からスコアカードに関する疑問まで、第3戦に対するTwitter上での反応をまとめた。

クリス・ユーバンク・ジュニア(元WBA世界ミドル級暫定王者)
「ゴロフキンはよくやり遂げたな。ミドル級に戻ってまだ保持しているそのベルト(WBAスーパー・IBF世界ミドル級王座)をかけて12月に戦おう。で、そのベルトは俺が世話するから、(ゴロフキン)アンタは引退生活を楽しんでくれチャンプ」

テディ・アトラス(マイク・タイソン、アレクサンデル・ポベトキンらを指導した米国人トレーナー、TV解説者)
「(ゴロフキンの低調なパフォーマンスに対して?)ボクシング界では、こういったビッグファイトは旬の時期から数年遅れてしまうものなんだよな」

再びテディ・アトラス
「試合後、両者は格式と敬意を示した」

クラレッサ・シールズ(女子最強を自称する3階級制覇王者)
「(試合後のカネロの振る舞いについて)ここまで2人の間で血を血で洗うようなやりとりがあったと思うけど、それでも謙虚さを持っていたカネロが私は好きよ!試合後にああいう態度を取れるようになるには時間がかかるものなのよ。かっこいいね」

ダン・カノッビオ(ボクシングデータベース『Compubox』や現地メディアでリポーターを務める業界通)
「合計36ラウンドをやり終えたカネロとゴロフキンが抱き合ったシーンは、素晴らしい瞬間だった。何ものにも代えがたいね」

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クリスティナ・ポンチャー(ESPNトップランクボクシングの実況・コメンテーター・リポーター)
「(判定内容が自身の評価と違ったのか)ちょっと! Lmao 🤣(爆笑しちゃう)もしかして、採点中に彼らは寝てたのかしらね」

ダグラス・フィッシャー(名門誌『The Ring」編集長)
「(優勢のカネロ、劣勢のゴロフキンについて)カネロはラウンドを重ねるごとに自信をつけ、戦術に余裕がでてきた。一方でGGG(ゴロフキン)は今、敬意(支持する声)が必要になっている」

ステフィン・カリー(NBAゴールデンステイト・ウォリアーズ)
現地で観戦したカリーは、DAZNの動画取材に答え、歴史的な素晴らしい試合だったとし、勝利したカネロを称賛した。

ESPN Ringside(米スポーツメディア『ESPN』のボクシング部門公式アカウント)
漫画/アニメ『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の画像を使ったミームで、ライトヘビー級(175ポンド)のカネロを「通常状態の悟空」、スーパーミドル級(168ポンド)のカネロを「超サイヤ人」と表現して皮肉った。

デビン・ヘイニー(ライト級の現4団体統一王者)
「(前半出遅れたゴロフキンについて)GGGのゲームプランは完全に間違ってるぜ」

セニエサ・エストラーダ(現WBA女子世界ミニマム級王者)
「(アウトスタンスで攻めあぐねるゴロフキンについて)カネロを後ろに下がらせたり、脚で稼がないと勝てないわよ」

ルー・ディベラ(米ボクシングプロモーター、番組プロデューサー)
「(ゴロフキンの低調ぶりをみて)GGGは老いと戦っているようだね。本当に歳をとってしまったようだ」

アリシア・バウムガードナー(現WBC・IBO女子世界スーパーフェザー級王者)
「(ゴロフキンが終盤に盛り返しての結末に)なんてハイレベルなの!」

ロバート・フローレス(『MLBネットワーク』司会者)
「(ゴロフキンの低調ぶりに対し)GGGはコーナーから出てくる度に歳を取っているように見える。なんだか彼はタイムマシンに足を踏み入れてしまったみたいじゃないか」

ポール・マリナッジ(元IBF世界スーパーライト級、元WBA世界ウェルター級の2階級制覇王者)
「(カネロの優勢勝ちを当然だったとして)カネロはこの試合を常に温存してきたけど(それで勝ったからといって)印象的な結果だったとは言えないんじゃないかな。(WBC世界スーパーミドル級王者のデビッド・)バナビデスの方が、40歳のGGGよりも真に戦うべき相応しい相手だっただろ」

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