対戦カードの変更や、共催が予定されていた英マッチルーム社による「プライズファイター」トーナメントの延期など、ラインアップが二転三転した『3150FIGHT vol.8』が3月31日(日)、名古屋国際会議場で開催される。
注目は重岡兄弟のダブル防衛戦となり、兄・重岡優大はメルビン・ジェルサレム(フィリピン)を相手にWBC世界ミニマム級タイトルマッチ、急遽対戦相手が変更となった弟・重岡銀次朗も新たな挑戦者ジェイク・アンパロ(フィリピン)とIBF世界ミニマム級タイトルマッチを行う。このイベントは、ABEMA(ボクシングch)で独占無料ライブ配信される。
告知:3.31当日、重岡優大vsジェルサレム、重岡銀次朗vsアンパロ、亀田和毅再起戦などリアルタイム速報します!
重岡優大は2018年プロデビューの26歳。2022年に日本ミニマム級王座を獲得すると、翌年にはウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を破りWBC世界ミニマム級暫定王者に。昨年10月にはペッチマニー・ゴーキャットジム(タイ)との王座統一戦を制して晴れて正規王者となった。
対するジェルサレムは2014年にプロデビュー。2017年にワンヒン・ミナヨーティン(タイ)のWBC世界ミニマム級王座に挑戦するも惜しくも判定負けを喫したが、2023年に谷口将隆を相手に2回TKO勝ちを収めてWBOタイトルを手にした。ジェルサレムにベルトを奪われた谷口は重岡優大と同じワタナベジム所属という因縁の試合でもある。優大もそのことは重々承知だ。
「谷口さんに勝ったのは覚えてる。野放しはしておけない」と『ジャパン・タイムズ』の取材で優大は語り、「KOで勝ちます」と誓った。
なお、ジェルサレムは昨年5月にそのベルトを失っているが、直近では昨年10月の試合で判定勝ちを収めている。
一方、弟・銀次朗のIBF世界ミニマム級タイトルマッチは、当初挑戦者として予定されていた同ランク9位アルアル・アンダレス(フィリピン)が体調不良(低血糖)のため、試合をキャンセル。急遽、同ランク6位のジェイク・アンパロを相手に防衛戦を行うこととなった。
銀次朗は2018年のプロデビュー。2023年4月にレネ・マーク・クアルト(フィリピン)を破ってIBF世界ミニマム級暫定王者に就いた後、同年10月のダニエル・バジャダレス(メキシコ)との王座統一戦に勝利して正規王者となった。
対するジェイク・アンパロは2016年デビューの26歳。これまでの戦績は14勝(3KO)5敗1分で、昨年8月に小林豪己(真正)を判定で下してWBOアジアパシフィック・ミニマム級王座を手にしたが、12月のIBF世界ミニマム級王座挑戦者決定戦ではペドロ・タトゥラン(フィリピン)に敗れている。
アンパロ自身は次戦に向けて調整を進めていたこともあり、試合5日前の代役抜擢の緊急登板にも自信を伺わせた。
ここでは、重岡兄弟のW防衛戦を始めとした『3150FIGHT vol.8』の概要、配信予定・参考オッズ、全カードなど事前情報をまとめて紹介する。
大会概要(日程・メインイベント・会場)
- 大会名:3150FIGHT vol.8
- 試合時刻:2024年3月31日(日)メインイベントは17:00〜18:00頃リングイン見込み
- ※上記の時間は、すべて当日の大会・試合進行次第で前後する。
- 会場:名古屋国際会議場・イベントホール(愛知県名古屋市熱田区東、最大収容人数 3000人)
放送予定(テレビ中継・インターネット配信)
この試合は、当初ABEMAのPPV(ペイパービュー=有料視聴番組)配信として生中継される予定だったが、複数の試合の対戦カード変更などイベント内容が変わったため、ABEMAボクシングch独占無料生中継に変更された。
ABEMAは会員登録不要で視聴が可能。ウェブブラウザ、アプリから即視聴できる。
なおABEMAプレミアム会員(月額税込960円)に登録すれば、広告なしでの見逃し視聴、放送中の追いかけ再生、動画ダウンロードといった追加機能も利用可能となる。初回登録なら2週間の無料体験も可能だ。
地上波・BS(WOWOW)・CS(スカパー!)でのテレビ放送および、スポーツ中継実績のあるインターネット配信サービスのDAZN(ダゾーン)、Amazon Prime(アマゾンプライム)、U-NEXT(ユーネクスト)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Lemino(レミノ)等でのライブ配信予定はない。
放送・配信チャンネル
- テレビ地上波:なし
- テレビBS/CS:なし
- ネット:ABEMAボクシングch
配信日時
- 2024年3月31日(日)13:00~(開演13:30)
※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
見どころ
重岡優大vsジェルサレム戦の参考オッズ
米大手ブックメーカー『FanDuel』のオッズを参考にすると、重岡優大が「-1100」、ジェルサレムが「+640」で重岡有利の予想となっている。
なお、重岡銀次朗vsジェイク・アンパロは、銀次朗が「-1600」、ジェルサレムが「+960」、亀田和毅vsケビン・ビジャヌエバは亀田が「-950」、ビジャヌエバが「+610」となっている。
このオッズはアメリカンオッズ式となり、「-1100」は100ドルの配当を手にするのに1100ドルをかける必要があり、当たった場合は1100+100=1200ドルの払い戻し。「+640」は100ドルを賭けて当たれば640ドルの配当となり、100+640=740ドルの払い戻しとなる。
重岡優大のプロフィール・戦績
- 国籍:日本
- 誕生日:1997年4月16日(26歳)
- 身長:: 160センチ
- リーチ:162センチ
- 総試合数:8戦
- 戦績:8勝0敗(5KO)
メルビン・ジェルサレのプロフィール・戦績
- 国籍:フィリピン
- 誕生日:1994年2月22日(30歳)
- 身長:157センチ
- リーチ:: 157センチ
- 総試合数:24戦
- 戦績:21勝3敗(12KO)
『3150FIGHT vol.8』全カード
- WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
- 重岡優大(王者、ワタナベ)vs メルビン・ジェルサレム(フィリピン)
- フェザー級10回戦:亀田和毅(TMK)vs ケビン・ビジャヌエバ(メキシコ)
- WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
- 重岡銀次朗(王者、ワタナベ)vs ジェイク・アンパロ(フィリピン)
- 224ポンド(101.6kg=ブリッジャー級)契約8回戦
- アレクサンドル・ジュール(ルーマニア)vs 但馬ミツロ(KWORLD3)
- 日本・WBOアジアパシフィック・ミドル級タイトルマッチ10回戦
- 国本陸(王者、六島)vs 可兒栄樹(T&T)
※当初「プライズファイター1回戦」を兼ねていたがイベント延期となったため、プライズファイターとは無関係の試合となる
- 国本陸(王者、六島)vs 可兒栄樹(T&T)
- バンタム級6回戦
- パークプーム・タウィンラム(タイ)vs 森脇龍星(KWORLD3)
- ライト級8回戦
- 英豪(緑)vs 竹嶋宏心(KWORLD3)