井上尚弥 vs. TJ・ドヘニー戦はノックアウトで終わるのか? 統一タイトルマッチは2人のハードパンチャーが対戦

2024-08-30
読了時間 約2分
Naoki Fukuda

無敗の世界スーパーバンタム級統一チャンピオンである井上尚弥と、挑戦者であるTJ・ドヘニーは、合わせて53勝中44回のノックアウトを記録している。この数字のおかげで、9月3日に東京の有明アリーナで行われる両者の対戦が、12ラウンドをフルに戦うことはほとんどないと予想されている理由の一つだ。

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井上(27勝0敗、24KO)は、現在のボクシング界で最も強力なパウンド・フォー・パウンドパンチャーといっても過言ではない。日本が誇るボクシング界のスーパースターは、2019年の年間最優秀試合として評価されたノニト・ドネアとの対戦以来、一度も判定に持ち込まれておらず、現在8連続KO勝利中だ。

一方、アイルランド出身のドヘニー(26勝4敗、20KO)は、井上の圧倒的な名声には及ばないが、それでも彼もまたノックアウトパンチャーといえる。過去5年間で4敗しているものの、挑戦者の最近の6勝はすべてKO勝ちであり、そのうち4回は6ラウンド以内と早期決着している。

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ドヘニーが井上をノックアウトできるか?

正直に言って、もしドヘニーが井上を倒すことができれば、それは現代のボクシング史上最大の番狂わせの一つに数えられるだろう。ブックメーカー「BeeBet」によると、井上の勝利が「1.01」倍に対して、ドヘニーの勝利は「10.00」倍のアンダードッグであり、それが物語るところだ。

しかし、もしドヘニーがこの試合に勝つとすれば、それはノックアウトによるものだろう。37歳のサウスポーが12ラウンドで井上をアウトボクシングして東京で判定勝ちを収めるとしたら、それはKO勝ち以上に驚きだ。

ドヘニーの左は、瞬時に放たれる強力なパンチであり、一瞬で試合を終わらせることができるほどの破壊力を持つ。昨年10月、ドヘニーは、無敗だったジャフェスリー・ラミドを初回に左ストレートでキャンバスに叩きつけ、その後も攻撃の手を緩めることなく、レフェリーストップで勝利した。

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ただ問題は、井上が直接的なヒットを受けても耐えることができるということ。ドネアとの初対戦では右眼窩を骨折し、さらにルイス・ネリとの試合では1回にダウンしたが、いずれの場合も井上は立ち上がり、勝利を収めている。

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井上がドヘニーをノックアウトできるか?

ドヘニーは自信に満ちた世界クラスのファイターであり、自分自身を信じているだろう。彼は過去にアンダードッグとして勝利を収めた経験があり、直近の3試合はすべて日本で行われ勝利している

しかし、彼がKO負けしたことがないとはいえ、これまで井上のようなハードパンチャーと対戦したことはない。2019年のダニエル・ローマンとの統一戦では2度倒され、さらに懸念されるのは、マイケル・コンランがボディでドヘニーを倒し、ポイントで勝利を収めたことだ。

ローマンとコンランは、パンチ力において井上と同じ次元にいるとは言えない。もしこれらのファイターがドヘニーを倒すことができたのであれば、挑戦者のドヘニーが王者・井上との12ラウンドを生き延びるチャンスは薄いだろう。

元世界チャンピオンであるジェイミー・マクドネルやフアン・カルロス・パヤノは、井上との対戦前には一度もKO負けしたことがなかったが、井上と対戦していずれも初回に強烈なノックアウトを喫した。

ここでの予想は、「モンスター」井上がドヘニーのボディを攻撃し、試合の中盤前にドヘニーをノックアウトに追い込むことだ。

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※本記事は国際版記事を翻訳し、日本向けに編集した記事となる。翻訳・編集:一野 洋