WBA・WBC・IBF・WBO世界主要4団体統一王者リスト:井上尚弥ら比類なき王者たちと候補者たち

2023-08-30
読了時間 約19分
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近年、ボクシング界におけるキャリアの頂点は、複数階級制覇よりも、世界主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)の統一王者になることがより価値あるハイライトとして位置づけられるようになった。4団体統一王者は、アンディスピューテッド・チャンピオン(Undisputed Champion)と呼ばれ、日本では「比類なき王者」「議論の余地のない王者」「誰もが認める王者」「絶対王者」とも表現される。

2023年8月現在、男子は9人、女子は9人がその偉業を達成している。日本が誇る『モンスター』井上尚弥も2022年12月にバンタム級4団体統一に成功し、アジア人初の歴史を作った。現時点の達成者と、2023-2024年中にも期待される候補者を紹介する(※本記事は適宜更新されます)。

2本から3本、3本から4本、主要4団体王座時代への変遷

1920年、NYSAC(米ニューヨーク州アスレチックコミッション)設立からプロボクシングのチャンピオンシップが制定された。翌年のNBA(全米ボクシング協会)の登場で、初めて2本のベルトを持つ「ユニファイドチャンピオンシップ」(統一王座)の定義が生まれ、当時は各階級2本のベルトを持つことイコール「アンディスピューテッドチャンピオン(比類なき王者)」と表現された。それから約100年余の時間が過ぎ、「アンディスピューテッドチャンピオン」の扱いは2本から3本、3本から4本へと変わり続けた。

現在では、NBAを源流にもつWBA(世界ボクシング協会)、NYSACのサポートを受けてWBAから離脱したWBC(世界ボクシング評議会)、WBA米国支部から発展したIBF(国際ボクシング連盟)、WBAから分裂したWBO(世界ボクシング機構)が主要(メジャー)な世界王座認証団体とされ、これをもって「世界主要4団体タイトル」と定義されている。

WBCが誕生した1963年から83年まではWBAとの2団体、その83年からIBFが加わり主要3団体時代が2004年まで続き、それ以降はWBOを含む4団体時代となった。WBOは1988年設立だが、誕生の経緯や管轄下の王者がマイナーなこともあり主要団体として認められるまでに時間を要している。

余談だが、WBOと同年に設立されたIBO(国際ボクシング機構)も、90年代以降、各階級のスターファイターたちが戴冠したことから「世界主要5団体」として定義するメディアもあったが、2023年現在は主要4団体タイトル保持者が持つ「その他のタイトル」といった扱いに留まっており、マイナータイトル(団体)から脱していない。代わりに、近年では名門誌『The Ring』(リングマガジン)認定タイトル第5の世界王座として認知されつつある。

WBA・WBC・IBF・WBO時代における史上初の4団体統一タイトルマッチとなったのが、2004年9月18日のWBA・WBC・IBF世界ミドル級王者バーナード・ホプキンス vs. WBO同級王者オスカー・デラホーヤ戦だ。9回TKOで勝利したホプキンスが、プロボクシング史上初の世界主要4団体統一王者になった。女子では、2014年9月13日にWBA・WBC・WBO女子世界ウェルター級王者セシリア・ブレークフスがIBF同級王者イバナ・ハバジンを3-0判定で下し、女子史上初の主要4団体王座統一に成功した。

2004年の達成第1号となったホプキンス以来、男子では9人、女子では9人が実現している。2階級での4団体統一は、クラレッサ・シールズが男女通しての世界初。男子ではテレンス・クロフォードが1号となっている。

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本来、各団体で独立管理されるタイトルマッチを1度に行う統一戦だけに、近年のダイレクトリマッチの慣例化(同カードで3試合セット契約するラバーマッチ化)もあって、4団体統一戦はなかなか実現してこなかった。

また、4団体統一した王者が、管轄団体側からの指名試合(指名された挑戦者との必須王座戦)を回避するため小分けに王座を返上(して階級を変更)するというケースも多く、新たな絶対王者が生まれにくい事情もある。

ただ、女子に関しては特定階級にこだわらずに複数階級をまたいで活動するファイターが多く、男子よりも実現しやすい傾向がある。

以下は、現時点での男女別の4団体統一達成者(元王者含む)と、将来的に達成が期待される候補者についてのリストとなり、軽い階級から列挙する。

主要4団体統一王者達成者一覧

男子部門(国籍、達成順、現行か元か)

バンタム級

  • 井上尚弥(日本、9人目、元)
    • 2022年12月13日、WBAスーパー・WBC・IBF世界バンタム級王者だった井上尚弥が、WBO同級王者ポール・バトラーを11回TKOで下し、統一。4団体統一自体では日本人・アジア人初、バンタム級4団体統一は世界初となった。2023年7月にはスーパーバンタム級転向初戦でスティーブン・フルトンを撃破し、WBC・WBO王座を獲得。2階級4団体統一王者を目指している。

ライト級

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ジョージ・カンボソス・ジュニアをくだしてライト級4団体統一を果たしたデビン・ヘイニー
  • デビン・ヘイニー(米国、8人目、現)
    • 2022年6月5日、WBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBF・WBO世界ライト級王者のジョージ・カンボソス・ジュニアを3-0判定で破り、自身のWBC同級正規王座と統一。10月16日の再戦にも判定勝ちを収めた。WBCフランチャイズ王座は同団体のダイヤモンド王座やWBAスーパー王座同様、あくまで管轄団体が特定個人を特別に認定して与える「名誉王座(肩書)」だったが、統一戦で勝った側が引き継ぐ(あるいは防衛する)ケースが多い。

スーパーライト級(ライトウェルター/ジュニアウェルター級)

  • テレンス・クロフォード(米国、3人目、元)
    • 2017年8月19日、WBA・IBF世界スーパーライト級王者ジュリアス・インドンゴを3回TKOで下し、自身のWBC・WBO同級王座と統一。クロフォードはその後、IBF指名挑戦者セルゲイ・リピネッツとの対戦を拒否しIBF王座を返上。4団体王者としての初防衛戦を行わずにウェルター級へ転向した。
  • ジョシュ・テイラー(英国、5人目、元)
    • 2021年5月22日、WBC・WBO世界スーパーライト級王者ホセ・カルロス・ラミレスに3-0判定勝ちを収め、自身のWBA・IBF同級王座と統一。2022年2月にWBO指名挑戦者ジャック・カテラルを2-1判定で退けたが、同年5月、WBA指名挑戦者アルベルト・プエジョとの対戦を拒否、タイトル剥奪により4団体統一王者から陥落した。以降も同様の状況を繰り返し、2022年7月にはWBC王座、同8月にはIBF王座も返上。2023年6月にテオフィモ・ロペスに敗れてWBO王座も失い、ついに無冠となった。

ウェルター級

  • テレンス・クロフォード(米国、3人目、現)
    • ウェルター級転向後、WBO王者として防衛を重ねるなか、長年熱望されてきたエロール・スペンスJr.との4団体統一戦が2023年7月29日に実現。予想以上の完勝劇で、男子初の2階級4団体統一に成功した。メディアによってはパウンド・フォー・パウンド・キングにも指名され、名実ともに世界最高峰の男となった。

スーパーウェルター級(ライトミドル/ジュニアミドル級)

  • ジャーメル・チャーロ(米国、7人目、現)
    • 2022年5月14日、WBO世界スーパーウェルター級王者ブライアン・カルロス・カスターノを10回KOで勝利し、自身のWBAスーパー・WBC・IBF同級王座と統一。両者による4団体統一戦は2021年7月17日の初戦が引き分けとなっていたため、この第2戦で決着がついた。チャーロは初防衛戦として、2023年1月28日、WBO指名挑戦者ティム・チューを迎え撃つ予定だったが、自身の負傷により延期。チューとの対戦が流れた一方で、カネロ・アルバレスのスーパーミドル級4団体王座に挑むことになった。

ミドル級

  • バーナード・ホプキンス(米国、1人目、元)
    • 2004年9月18日、WBOミドル級王者オスカー・デラホーヤを9回TKOで破り、自身のWBAスーパー・WBC・IBF同級王座と統一。主要4団体時代初の統一王者になった。翌2005年7月3日のジャーメイン・テイラー相手の初防衛戦に1-2判定で敗れて陥落。この試合は疑惑の判定があったとして騒動になり、テイラーが自身への疑惑を晴らす目的で10月にIBF王座を返上。同年12月のダイレクトリマッチはWBA・WBC・WBOの3団体統一戦として行われた。
  • ジャーメイン・テイラー(米国、2人目、元)
    • 前述通り、2005年7月3日の3か月後にIBF王座を返上し、4団体統一王座から陥落。ホプキンスとの再戦に勝利したあとWBAとの金銭トラブルで王座剥奪。WBC・WBO王座も2007年9月、ケリー・パブリクに敗れて失った。2014年にIBF王座に復帰したものの、精神疾患や薬物依存が明らかになり2015年に剥奪されると、加重暴行などでの投獄を経て破産状態になり、表舞台から消えている。

スーパーミドル級

Matchroom Boxing

ビボルとの再戦が叶わず、ジョン・ライダーとの団体内統一戦に臨むことになったカネロ
  • サウル・アルバレス(メキシコ、6人目、現)
    • 4階級を制覇した『カネロ』は、2021年5月8日にビリー・ジョー・サンダースを破り、自身の持つWBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王座を防衛、WBO王座を獲得。そして同年11月6日、IBF王者カレブ・プラントを11回TKOに沈め、史上6人目となる4団体王座統一に成功。翌2022年5月7日、WBA世界ライトヘビー級スーパー王者ディミトリー・ビボルに惨敗するも、2022年9月17日に宿敵ゲンナジー・ゴロフキンとのトリロジー第3戦に勝利。ライバル関係に終止符を打つと同時に、Sミドル級4団体統一王座防衛に成功した。ビボルとの再戦が叶っていないが、9月30日にSウェルター級4団体王者ジャーメル・チャーロを防衛戦で迎え撃つことになった。

クルーザー級

  • オレクサンドル・ウシク(ウクライナ、4人目、元)
    • 2018年7月21日、『ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)』クルーザー級トーナメント決勝で、WBA・IBF世界クルーザー級統一王者ムラト・ガシエフを3-0判定で下し、トーナメント優勝に加えて、自身のWBC・WBO王座と統一した。2018年10月にトニー・ベリューに勝利して4団体王者として初防衛を果たすも、WBA休養王者デニス・レベデフ(ロシア)との団体内統一戦が実現せず、ヘビー級に転向。2021年9月、転向3戦目でアンソニー・ジョシュアを2-1判定で下し、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者となり、2022年8月の再戦にも勝利。WBC王者タイソン・フューリー(英国)との4団体統一戦が待ち望まれている。

女性選手(国籍、達成順、現行か元か)

フェザー級

  • アマンダ・セラノ(プエルトリコ、8人目、現)
    • 2023年2月4日、WBC・WBO・IBF王者セラノがWBA王者クルスを全会一致の判定勝ちで下し、4団体統一戦に成功。女子では8人目の達成者であり、男女合わせてもプエルトリコ人初の4団体王者となった。セラノ自身はフェザー級完全制覇にこだわったが、昨年4月に死闘の末に敗れた2階級上のケイティ・テイラーとの再戦への注目が集中しており、クルス戦直後に5月20日に決定。セラノはこれに勝てば2階級同時4団体統一王者だったが、自身のケガにより試合が消滅した。

    スーパーフェザー級

    • アリシア・バウムガードナー(米国、7人目、現)
      • WBC王者だったバウムガードナーは、2022年10月にIBF・WBO王者ミカエラ・メイヤーを撃破して3団体を統一。残るWBA王座を目指して4団体統一戦に進むはずだったが、当時の王者チェが負傷によって休養王者に移行したことで、WBA正規王座は空位となった。2023年2月4日、セラーノ vs. クルスの前座で、エルヘム・メカレド相手にWBA王座を含めた4団体統一戦が行われ、バウムガードナーが貫禄の判定勝ち。女子7人目の達成者となった。

    ライト級

    • ケイティー・テイラー(アイルランド、2人目、現)
      • 2019年6月1日、WBC女子世界ライト級王者デルフィーヌ・ペルスーンを2-0判定で破り、自身のWBA・IBF・WBO王座と統一した。アマチュアボクシングでは、ロンドン五輪女子ライト級金メダル獲得。さらにサッカーではアイルランド代表として活躍したという才女だ。2022年4月には7階級制覇者として知られる、WBC・WBO・IBO女子世界フェザー級王者アマンダ・セラーノを死闘の末に返り討ちにした。同年10月のカレン・カラバハルにも勝利し、4団体統一王者として6度目の防衛に成功している。

    スーパーライト級

    • シャンテル・キャメロン(英国、6人目、現)
      • 2022年11月5日、女子ウェルター級の4団体統一王者であるジェシカ・マッキャスキルに全会一致の判定勝ちを収め、自身の持つWBC・IBF世界スーパーライト級王座防衛と、空位のWBA・WBO王座も獲得したことで4団体統一に成功した。女子では6人目、英国女性では初の「比類なき王者」となった。18歳でキックボクシングからボクシングに転向し、プロ戦績17戦無敗をキープしている。5月22日にはケイティ・テイラーを2-1の僅差で破り、防衛に成功した。

    ウェルター級

    • セシリア・ブレークフス(ノルウェー、1人目、元)
      • 2014年9月13日、IBF女子世界ウェルター級王者イバナ・ハバジンを3-0判定で下し、WBA・WBC・WBO同級王者と統一。女子史上初となる主要4団体王座統一王者の第1号になった。その後、6年間4団体統一王者として防衛を重ねたが、2020年8月15日、ジェシカ・マッキャスキルに0-2判定で敗戦。世界王座最長防衛記録更新(ブレークフスはWBC王座を世界タイの25回防衛)は果たせなかった。
    • ジェシカ・マッキャスキル(米国、3人目、元)
      • 前述通り、2020年8月15日にブレークフスを破り、2階級制覇(スーパーライト級でWBC、WBA王座獲得済)と同時に4団体統一王者となった。翌2021年3月13日のダイレクトリマッチでもブレークフスを退け、初防衛に成功。その後もカンディ・ワイアット、アルマ・イバッラを退けてきた。2022年11月5日、2階級4団体統一王者を目指したシャンテル・キャメロン戦は判定負け。さらにIBFの保持階級より下の階級で戦えないという規定に抵触し、IBF王座は剥奪。ウェルター級4団体統一王者から陥落した。

    スーパーウェルター級(ライトミドル級)

    • クラレッサ・シールズ(米国、4人目、元)
      • 順番が逆となるが、2021年3月5日、マリエ・イブ・ディケールの持つIBF女子世界スーパーウェルター級王座と自身の持つWBC・IBF同級王座の統一戦、および空位だったWBA同級スーパー王座決定戦に2-0判定勝ちを収め、男女合わせても史上初となる、2階級主要4団体統一王者になった。ただ、この統一戦が大手放送局のShowtimeで放送されなかったことなどからシールズは激怒。同年中にスーパーウェルター級の各タイトルも手放し、一時、総合格闘技に軸足を移していたが、2022年2月にボクシングに復帰した。シールズは「GWOAT(グレーテスト・ウーマン・オブ・オール・タイム)」と自称しており、女子ボクサーとして地位向上を目指している。

    ミドル級

    • クラレッサ・シールズ(米国、4人目、現/2度目)
      • 2019年4月13日、WBO女子世界ミドル級王者クリスティーナ・ハマー(ドイツ)と自身の持つWBAスーパー・WBC正規・IBF王座統一戦、およびWBCダイヤモンド王座決定戦に判定勝ち。女性として史上4人目の4団体統一王者となった。ロンドン、リオ五輪女子ミドル級金メダリストとして2016年11月にプロデビュー。2017年8月にWBC女子世界スーパーミドル級とIBF同級タイトル獲得し、世界王者の仲間入りを果たすと、ミドル級4団体王者、2020年1月のプロ10戦目でWBCとWBOのスーパーウェルター級タイトルを得て3階級制覇を実現。その後2021年、前述通り同級での4団体統一も達成した。3年試合がなかったミドル級ではWBO王座を手放し、WBAスーパー・WBC・IBFの3団体統一王者になっていたが、2022年9月10日、WBC王者サバンナ・マーシャルとの統一戦に判定勝ち。2度目のミドル級4団体統一王者に返り咲いた(2階級4団体統一は男女史上初、4団体統一は通算3度目)。別階級の王者などライバルは多数おり、いずれも注目カードになり得る。

    スーパーミドル級

    • フランション・クルーズ・デザーン(米国、5人目、元)
      • 2022年4月30日、WBA・IBF女子世界スーパーミドル級王者エリン・セダルース(スウェーデン)に判定勝ちを収め、自身の持つWBC・WBO同級王座と統一。2020年1月のアレハンドラ・ヒメネス(メキシコ)とのWBC・WBO王座防衛戦で判定負けを喫するも、ヒメネスの違法薬物使用が判明し、無効試合となり、命拾いしていたが、2023年7月1日、約1年2ヶ月ぶりの試合でサバンナ・マーシャルに判定負けを喫し、王座から陥落した。
    • サバンナ・マーシャル(米国、9人目、現)
      • クルーズを2−0判定でくだして、4団体統一王者に。アマチュア時代からのライバルで、プロになってからは2022年10月に唯一黒星を許したシールズとの対戦が期待されている。

    4団体統一王者に近い候補たち

    基本条件として、同一階級において2団体以上の統一王者がいること、近々で2団体以上の統一戦が予定されていること(それに付随して別の単独王者も併載)、4団体統一戦を行う計画があることなどを踏まえリストアップしている。2023年8月現在、タイトルが単体で分散しており、統一戦が成立しにくい、1~2年以内に4団体統一が実現する可能性が低い階級はリストから省いた。また、欧州中心のクルーザー級のように人気選手不足によって興行的(王座戦認定ライセンス料が払えないなど)にタイトルマッチ自体が成立しないケースもある。

    男子部門

    時事/JIJI Press

    京口紘人との日本人対決を見事なKO勝ちで制し、2団体統一に成功した寺地拳四朗

    ライトフライ級(ジュニアフライ級)

    • 寺地拳四朗(WBAスーパー・WBC王者)
    • シベナティ・ノンティンガ(IBF王者)
    • ジョナサン・ゴンサレス(WBO王者)
    • ヘッキー・ブドラー
    • 矢吹正道
      • 2022年11月1日、WBAスーパー王者の京口紘人との日本人対決に快勝した寺地がWBC王座と統一。同日にゴンサレスが岩田翔吉を下し、WBO王座を防衛した。寺地 vs. ゴンサレスの3団体統一戦は4月8日に決まったものの、ゴンサレスのマイコプラズマ肺炎により中止。寺地は代役のアンソニー・オラスクアガとの激闘を制し、無事防衛。9月19日にヘッキー・ブドラーを迎え撃つ。ノンティンガは7月2日、レジー・スガノブとの指名王座戦に勝利した。WBOランク2位の矢吹正道はそのノンティンガへの挑戦を狙っている。タイトル戦の動きは活発だが、早期の4団体統一戦は難しい状況だ。

    バンタム級

    • 井上拓真(WBA王者)
    • ジェイソン・モロニー(WBO王者)
    • アレハンドロ・サンティアゴ(WBC王者)
    • エマヌエル・ロドリゲス(IBF王者)
      • 井上が4団体統一成功後、スーパーバンタム級転向のため、年明けの1月13日に全王座返上。まずは井上の弟・拓真が4月8日にリボリオ・ソリスを破り、WBA王者に。5月13日にはモロニーがビンセント・アストロラビオを倒してWBO新王者となった。WBC王座は、サンティアゴがノニト・ドネアを破って獲得。そしてロドリゲスがメルビン・ロペスを判定に下し復活勝利でIBF王者に。4団体王者が出揃ったばかりのため、4団体統一戦はもう少し先になりそうだ。

    スーパーバンタム級

    • 井上尚弥(WBC・WBO王者)
    • マーロン・タパレス(WBAスーパー・IBF王者)
    • スティーブン・フルトン(前WBC・WBO王者)
    • ムロジョン・アフマダリエフ(前WBAスーパー・IBF王者)
      • 井上は転級初戦から王座挑戦を目指し、7月25日にフルトンを撃破し早くもWBC・WBO王者に。試合後にWBA・IBF王者のタパレスと4団体統一戦の約束を交わしたことで2023年11月か12月の実現を目指す。WBA指名挑戦権を持っていた亀田和毅はアフマダリエフとの指名挑戦者決定戦を回避し、フェザー級転向で戦線離脱した。

    スーパーフェザー級(ジュニアライト級)

    • ヘクター・ルイス・ガルシア(WBA)
    • ジョー・コルディナ(IBF)
    • オシャキー・フォスター(WBC)
    • エマヌエル・ナバレッテ(WBO)
      • Sフェザー級戦線は2022年に起きた剥奪処置によって王座が散らばってしまった。WBC・WBO王者シャクール・スティーブンソンが2022年9月の防衛戦で体重超過により両王座剥奪。一方、IBF王者ジョー・コルディナが同年11月のラヒモフとの防衛戦を前に右拳を複雑骨折。王座剥奪となり、ゼルファ・バレットとの決定戦に勝ったラヒモフが新王者に。さらに、2023年2月3日のWBO王座決定戦でナバレッテと戦うはずだったオスカル・バルデスが昨年12月に負傷。ナバレッテは代役リアム・ウィルソンをTKOで撃破して新王者になった。WBC王座はフォスターがレイ・バルガスを下して獲得、IBF王座は4月22日、コルディナが実力で王者に復帰した。各団体の王者は決まったものの、4団体統一戦は2年以内にあるか難しいところだ。

    ライト級

    • デビン・ヘイニー(現4団体統一王者)
    • ジャーボンティ・デイビス(WBA正規)
      • 現4団体統一王者ヘイニーはジョージ・カンボソスJr.とのダイレクトリマッチに勝利したことで、2023年中にWBA正規王者デイビスと団体内統一戦が行われるかと思われていたが、5月20日、ウクライナの英雄のひとりで元WBC・WBO王者ロマチェンコと激突。無事防衛を果たした。デイビスは家庭内暴力で一時勾留されるなどトラブルもあったものの、1月にヘクター・ガルシア、5月にライアン・ガルシアを撃破した。いよいよヘイニー vs. デイビスの統一戦への期待値が高まってきた。

    スーパーライト級(ライトウェルター/ジュニアウェルター級)

    • アルバート・プエジョ(WBA)
    • レジス・プログレイス(WBC)
    • スブリエル・マティアス(IBF)
    • テオフィモ・ロペス(WBO)
      • 元4団体統一王者ジョシュ・テイラーが各王座を小出しに返上したことにより、スーパーライト級の新たな絶対王者誕生は遠のいている。WBA王座は2022年8月20日にプエジョが獲得。同じくWBC王座は、同年11月末にプログレイスがホセ・ゼペダを破って新王者に。IBF王座は、2月11日にマティアスがイェレミアス・ポンセを下して獲得した。テイラーの手元に残るのはWBO王座のみ(とThe Ring誌認定王座)だったが、2023年6月10日、ロペスに敗れついに無冠に。各王者が4団体統一戦に向けて動き出すか、注目される。

    ウェルター級

    • テレンス・クロフォード(WBAスーパー・WBC・IBF・WBO王者)
    • エロール・スペンス・ジュニア(前WBAスーパー・WBC・IBF)
    • エイマンタス・スタニオニス(WBA正規)
    • バージル・オルティス(スタニオニスに挑戦)
      • 2022年11月にラスベガスでスペンスJr.とクロフォードの4団体統一戦が開催予定とされていたが、一旦消滅後、紆余曲折あって7月29日に正式決定。クロフォードが完勝で男子初の2階級4団体統一に成功した。スペンスは再戦を望む可能性が高いが、完敗の内容から実現性は低いとみられている。スタニオニスはバージル・オルティスとの防衛戦が予定されているものの、じつに3度の延期で実現に至っていない。

    スーパーウェルター級(ライトミドル/ジュニアミドル級)

    • ジャーメル・チャーロ(現4団体統一王者)
    • ティム・チュー(WBO暫定)※チャーロに挑戦予定だったが延期
    • ブライアン・メンドーサ(WBC暫定)
    • セバスチャン・フンドラ(前WBC暫定王者)
      • 2023年1月28日にWBO指名挑戦者のチューが4団体王者チャーロと対戦するはずだったが、チャーロが右拳を負傷したため延期。チューは3月に元WBC同級王者トニー・ハリソンを破り、WBO暫定王者となった。一方、198cmという同階級では規格外のファイターとして話題のフンドラは、2022年10月にカルロス・オカンポ相手にWBC暫定王座を防衛していたが、4月8日のメンドーサ戦でまさかのKO負けを喫し、チャーロへの挑戦権を失った。チャーロ自身は9月30日にカネロ・アルバレスのスーパーミドル級4団体統一王座に挑むことになっており、Sウェルター級戦線の動きは停滞している。

    ミドル級

    • エリスランディ・ララ(WBA王者)
    • ジャーモール・チャーロ(WBC王者)
    • ジャニベク・アリムハヌリ(WBO王者)
    • ビンセンツォ・グアルティエリ(IBF王者)
    • クリス・ユーバンク・ジュニア
      • ゲンナジー・ゴロフキンが2022年9月に長年の宿敵カネロとのトリロジー決着戦に敗戦後、保持王座の団体からそれぞれ指名戦を命じられていたが、チャーロ戦を目指す陣営の方針もあり交渉がまとまらず、IBF王座、さらにWBAスーパー王座を返上。一方、チャーロが対戦を要望していたデメトリアス・アンドラーデは、WBO王座を返上してスーパーミドル級に転向。アリムハヌリが新王者になった。IBF王座は、7月の決定戦でエスキバ・ファルカンに勝ったグアルティエリが新王者になったが、タレント揃いのミドル級だけに、タイムライン的に2024年までの4団体統一戦実現は難しそうだ。

    スーパーミドル級

    • サウル・アルバレス(現4団体統一王者)
    • ジャーメル・チャーロ
    • ディミトリー・ビボル
    • デイビッド・モレル(WBA正規)
    • デイビッド・ベナビデス(WBC暫定)
      • 2022年9月にゴロフキンとの第3戦を制し、4団体統一王座を防衛したカネロ。2022年5月に黒星を喫した相手であるビボルとの再戦を目論んだが、ライトヘビー級での再戦案はビボルが拒否。ライトヘビー級での4団体統一戦が目先にあるビボルを釣り上げることはできず、5月6日の母国メキシコでの試合では、WBO暫定王者ジョン・ライダーを下して防衛を果たした。次はベナビデスとの統一戦か、ビボルとの再戦かと騒がれたが、結局スーパーウェルター級4団体統一王者ジャーメル・チャーロを迎えての防衛戦が9月30日に決まった。

    ライトヘビー級

    • アルツール・ベテルビエフ(WBC・IBF・WBO王者)
    • ディミトリー・ビボル(WBAスーパー王者)
    • カラム・スミス(WBC指名挑戦者)
      • ベテルビエフは2022年10月末に必須挑戦者アンソニー・ヤードと対戦予定だったものの、怪我により1月28日に延期されたが、無事防衛を果たした。一時は拒否の姿勢を示していたビボル戦も再び俎上にあがってきたが、WBCによるロシア国籍者のランキング排斥問題のため、ビボルに特例措置が必要となっており暗礁に乗り上げている。ベテルビエフは8月19日、スミスとの指名王座戦が決まった。

    ヘビー級

    • オレクサンドル・ウシク(WBAスーパー・IBF・WBO王者)
    • タイソン・フューリー(WBC王者)
    • ダニエル・デュボア(WBAレギュラー王者)
    • チャン・ジーレイ(WBO暫定王者)
    • アンソニー・ジョシュア
    • デオンテイ・ワイルダー
      • 2022年春先、同年末のサウジアラビア・リヤドでウシクとフューリーの4団体統一王座戦プランが浮上も決裂。その後、お互いに状況がクリアになり、2023年4月29日に内定したが、再戦時のファイトマネー分配率がまとまらず再消滅…。ウシクは8月のデュボア戦に勝利したが、フューリーは9月に元UFC王者フランシス・ガヌーとのエキシビションマッチを控えているが、4団体統一戦交渉は進んでいない。また、4月15日にはチャンがジョー・ジョイスからWBO暫定王座を奪取し、アジア人初のヘビー級王者に。9月23日に再戦が予定される。

    女子部門

    (Getty Images)

    2度目のミドル級4団体統一を達成し、『GWOAT』ぶりを証明したクラレッサ・シールズ

    アトム級

    • 黒木優子(WBA・WBO王者)
    • ファビヤナ・ビティチ(WBC王者)
    • 岩川美花(IBF王者)
      • 2023年8月5日にWBO王者の黒木がモンセラット・アラルコンを破り、WBAタイトルも獲得したことで、4団体統一戦の芽がでてきた。国内同士の黒木 vs. 岩川の3団体統一戦実現が先か、WBC王者ビティチがどちらかとやるかだが、先行きは不透明だ。

    ミニマム級

    • セニエサ・エストラーダ(WBA・WBC王者)
    • ヨカスタ・バジェ(IBF・WBO王者)
      • 2022年9月にバジェがWBO王者グエン・ティトゥニを下してIBF王座と統一。同年、WBA王者エストラーダは11月にハスミン・ビジャリーニョ相手に防衛、2023年3月にはティナ・ルプレヒトを破り、WBC王座と統一した。バジェとエストラーダもお互いに4団体統一戦を望んでおり、実現性も飛躍的に高まったが、女子軽量級は興行的に人気とは言えず、現時点でマッチアップの話は上がっていない。

    ライトフライ級

    • ジェシカ・ネリー・プラタ(WBAスーパー・WBC王者)
    • エブリン・ベルムデス(IBF・WBO王者)
      • IBF王者エベリン・ベルムデスが2022年3月にWBO王座も統一したが、11月、ミニマム級2団体王者ヨカスタ・バジェに敗れて王座陥落。ただ、その後バジェが2本のベルトを返上。2023年3月、ベルムデスがタニア・エンリケスとの決定戦に勝ち、奪還した。WBAスーパー王者プラタは同年1月13日、WBC王者キム・クラベルとの統一戦に勝利し、2団体統一しており、4団体統一戦への道筋自体はできている。

    フライ級

    • マーレン・エスパーザ(WBA・WBC・WBO王者)
    • アレリー・ムシーニョ(IBF王者)
      • 2022年10月にはムシーニョがレオネラ・パオラ・ジュディカからIBF王座を奪取した一方、WBA・WBC王者だったエスパーザは4団体統一を掲げ、WBO王者のアラニスと2023年7月に対戦。3団体統一に成功した。近い将来の4団体統一戦が期待される。

    フェザー級

    • アマンダ・セラノ(WBAスーパー・WBC・WBO・IBF王者)
    • サブリナ・マリベル・ペレス(WBC暫定王者)
    • ブレンダ・カラバハル(WBO暫定王者)
    • エリカ・クルス(前WBA王者)
    • サラ・マフフード(前IBF王者)
      • WBC・WBO王者セラノが2022年9月にIBF王者マフフードとの統一戦を制して3団体を統一。2023年2月にはWBA王者クルスに勝利し、4団体統一戦に成功。晴れて、昨年4月に死闘の末に敗れた2階級上のケイティ・テイラーとの歴史的再戦が5月20日に決まったが、セラノの負傷で年末に延期された。回復後のセラノは、8月5日に自身のフェザー級4団体王者として、ヘザー・ハーディを下し防衛に成功。テイラーとの再戦のタイミングを待つ状況にある。

    スーパーフェザー級

    • アリシア・バウムガードナー(WBAスーパー・WBC・IBF・WBO王者)
    • クリスティーナ・リナルダトゥ
    • 崔賢美(チェ・ヒュンミ、WBA休養王者)
    • ミカエラ・メイヤー(前WBO・IBF王者)
    • アマンダ・セラノ(フェザー級4団体統一王者)
    • ケイティ・テイラー(ライト級4団体統一王者)
      • 絶対王者バウムガードナーへの挑戦者候補は、負傷でWBA休養王者となった崔賢美、前WBO・IBF王者ミカエラ・メイヤーが筆頭に挙がっていたが、7月15日、唯一黒星を許した元WBO世界女子スーパーライト級王者のリナルダトゥを迎えた防衛戦で撃破。あとは階級違いのビッグネームとの対決を待つだけかと思われたが、リナルダトゥ戦前の薬物検査で複数の陽性結果が出たという報道があり、今後王座剥奪の可能性がある。

    ライト級

    • ケイティ・テイラー(WBAスーパー・WBC・IBF・WBO王者)
    • アマンダ・セラノ(フェザー級4団体統一王者)
      • 2022年4月30日の4団体統一王座戦で王者テイラーがセラノを判定で下した試合は、女子ボクシング史上最高の内容と興収となった。メガリマッチが期待されたが、セラノはフェザー級に軸足を戻すことになり、一旦お預け。テイラーは同年10月にカレン・カラバハル相手に4団体王座を防衛。2023年2月、セラノのフェザー級4団体統一成功により状況がクリアとなって、5月20日の再戦が決まったが、セラノの負傷で延期された。テイラーは代わりのシャンテル・キャメロン戦に挑むも、2階級4団体統一には失敗した。

    スーパーライト級(ライトウェルター/ジュニアウェルター級)

    • シャンテル・キャメロン(WBAスーパー・WBC・IBF・WBO王者)
    • ジェシカ・マッキャスキル
    • クリスティーナ・リナルダトゥ(WBO指名挑戦者)
      • WBA・WBO王者のカリ・レイスが健康上の問題とタレント活動のため、王座を返上。WBC・IBF王者キャメロンは、2022年11月、当時ウェルター級の4団体統一王者であるマッキャスキル相手に、自身の2本の王座と、空位となったWBA・WBO王座を懸けて激突。見事勝利し、女子ボクシング史上6人目の4団体統一王者となった。次戦については複数の相手が浮上したが、セラノ戦が延期になったケイティ・テイラーと、5月20日対戦が急遽決定。敵地に乗り込んだキャメロンが自身のSライト級4団体統一王座を死守した。

    ウェルター級

    • ジェシカ・マッキャスキル(WBA・WBC王者)
    • ナターシャ・ジョナス(IBF王者)
    • サンディ・ライアン(WBO王者)
    • イバナ・ハバジン(WBCシルバー王者)
      • マッキャスキルは女子ボクシングのスターファイターだが、前述通りスーパーライト級4団体統一王座奪取に失敗し、さらにIBFの規定により、王者である場合、保持階級より下の階級で戦うことを許しておらず、IBF王座を剥奪され、WBO王座も返上した。IBF王座はジョナスが、カンディ・ワイヤットを下して獲得、WBO王座はライアンがマリー・ピエール・ウールを制し新王者となっている。マッキャスキルは現在38歳であることを考えると、再び4団体統一戦に挑むのか難しい判断になる。

    スーパーウェルター級(ライトミドル/ジュニアミドル級)

    • ナターシャ・ジョナス(WBC・WBO・IBF王者)
    • テリー・ハーパー(WBA王者)
      • 2022年2月にWBC王者となったジョナスは、9月にWBC王者パトリシア・ベルガルトとの統一戦を制し、同11月にはディケールも下してIBF王座も獲得、わずか10か月で3団体を統一した。また、同年9月末には、ハンナ・ランキンがハーパーに敗れてWBAタイトルが移動している。ジョナスは前述通り、IBFウェルター級王座も獲得と精力的だが、ハーパーとの4団体統一戦は内定にも至っていない。

    ミドル級

    • クラレッサ・シールズ(WBAスーパー・WBC・IBF・WBO王者)
    • ケイティ・テイラー
    • アマンダ・セラノ
    • ジェシカ・マッキャスキル
    • ナターシャ・ジョナス
    • サバンナ・マーシャル
      • 2022年10月、WBA・WBC・IBF王者だったシールズは、WBO王者マーシャルを下して自身2度目となる女子ミドル級4団体統一を成し遂げた。MMA転向が不調のシールズは、改めてボクシングキャリアに軸足を戻したことで、マーシャルとのリマッチのほか、テイラー、セラノ、マッキャスキル、ジョナスなど階級を超えた女子ボクシング界のスター対決が期待された。ただ、6月1日のマリセラ・コルネホ相手の4団体統一王座防衛に成功したシールズは、プロレスのWWE進出を示唆する発言をしており、また軸足を変える可能性がある。

    スーパーミドル級

    • サバンナ・マーシャル(WBAスーパー・WBC・IBF・WBO王者)
    • フランション・クルーズ・デザーン(前4団体統一王者)
    • クラレッサ・シールズ
      • 2022年4月30日にエリン・セダルースを下して4団体統一に成功したデザーンだが、次戦がなかなか決まらず、7月1日にもともと熱望していたマーシャル戦が決定。敵地となる英国マンチェスター、AOアリーナで満を持しての防衛戦となったが、0−2判定で敗れ、陥落。勝ったマーシャルは女子9人目の4団体統一王者となった。シールズとの4団体王者対決が期待される。

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