【ボクシング】8.27 ウシクvsダニエル・デュボア:オッズ、勝敗予想

2023-08-24
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Queensberry Promotions

オレクサンドル・ウシクが統一王座を防衛するか、ダニエル・デュボアが劇的なアップセットを引き起こすか。無類の技巧派3団体王者に対し、若き英国人プロスペクトの実力は如何ほどのものなのか、スポーツベッティングのオッズや予想から占う。

日本時間8月27日早朝にポーランドで行われる、この注目の一戦のオッズ・勝敗予想を、名門『The Ring』誌(リングマガジン)出身で本誌格闘技部門副編集長のトム・グレイが解説する。

オレクサンドル・ウシクとの対戦を避け続ければ、指名挑戦者であるダニエル・デュボアには「腰抜け」のレッテルが貼られたことだろう。しかし、いざ8月26日(日本時間27日)、ポーランドのタルチニスキ・アレーナ(ブロツワフ市立競技場)で両者が対戦することが決まってみると、今度はこの試合を行うこと自体クレイジーだという雰囲気が流れ始めた。

これだから、ボクシング・ファンというのは手に負えない…。

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ウシク(20勝0敗、13KO)にとってこの試合は、2021年にアンソニー・ジョシュアを倒して統一ヘビー級王者になってから2度目の防衛戦。統一王座に就いたあと、36歳のウシクはジョシュアとのリターンマッチも制し、名門誌『The Ring』(リングマガジン)のヘビー級王座にも認定された。

一方、25歳のデュボアの戦績は19勝1敗(18KO)。2020年、ジョー・ジョイスとのイギリス人対決には敗れたものの、その次の試合から4連勝中。2022年6月には、アメリカのベテランボクサー、トレバー・ブライアンに完勝してWBA世界ヘビー級レギュラー王座を手にしている。

デュボアはWBAの指名挑戦者となっているが、それでも世界屈指のテクニシャンであるウシクに対して勝機を見出せると考える人は多くない。

ここでは、参考となるウシク vs. デュボアのベッティングオッズをチェックするとともに、試合結果を予想していく。

オレクサンドル・ウシク vs ダニエル・デュボアの参考オッズ

イギリスの大手ブックメーカー『SkyBet』によれば、ウシクが「-1000」で有利、デュボアが「+600」で不利となっている。

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『SkyBet』でベットできるオッズは以下の通り。

  • ウシクのKO/TKO勝利:-225
  • ウシクの判定勝ち:+275
  • デュボアのKO/TKO勝利:+800
  • デュボアの判定勝ち:+2000
  • ドロー:+2500

※上記オッズは、オリジナルの国際版記事公開時の8月21日時点のものとなる。

スポーティングニュースによる予想

今回対戦する両者に圧倒的なタレントの差があることは明確だ。唯一それをくつがえせる点があるとすれば、デュボアが自身のサイズとパワーを生かしてウシクの優れたテクニックを圧倒することだが、オッズを見ているとその期待も薄い。

つい最近まで、世界ナンバー1のボクサーはウシクというのが世間の共通認識だった。ウシクはクルーザー級の世界王者の頃からPFP(パウンド・フォー・パウンド)でも屈指の存在と目され、ジョシュア戦の2勝で世界最強の評価を不動のものとしている。

これに対して、デュボアにはジョシュアほどの経験・実績もなく、この対戦で不利なことは間違いない。また、トレーナーがシェイン・マクギガンからドン・チャールズへと代わったことで、新たなコーチとともに試合に挑むのも気になる要素だ。

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ウシクは、2019年10月のチャズ・ウィザースプーン戦以降、KO/TKO勝ちを記録していないが、それでもデュボア相手に最終ラウンドまでもつれ込むとは考えにくい。ハードパンチャーではないとはいえ、ウシクには相手の闘志を打ち砕くだけのパンチ力が充分備わっているからだ。

後半に突入する頃には、デュボア側がタオルを投げ込むか、あまりの劣勢にレフェリーが試合を止めるのではと予想する。

スポーティングニュースの予想:第7 〜 9ラウンドの間でウシクのTKO勝ち(SkyBetのオッズ +500)

原文:Oleksandr Usyk vs. Daniel Dubois odds, predictions, betting trends for 2023 boxing fight
翻訳・編集:石山修二
編集:スポーティングニュース日本語版編集部 神宮泰暁