[9.18] 寺地vsブドラーのアンダーカード:那須川天心プロ第2戦、中谷潤人のWBO防衛戦|放送予定・開始時間

2023-09-15
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(Getty Images)

ライトフライ級を席巻する寺地拳四朗が、挑戦者ヘッキー・ブドラーを迎え打つWBA・WBCおよびThe Ring誌認定世界ライトフライ級タイトルマッチ。東京の有明アリーナで行われるこの試合は、9月18日(月・祝)に『Prime Video Presents Live Boxing 5』と題打ち、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信される。

本記事ではその寺地 vs. ブドラーのアンダーカードである、那須川天心のボクシング転向第2戦、中谷潤人のWBO世界スーパーフライ級王座初防衛戦などの見どころや放送予定を紹介する。

寺地の世界戦だけじゃない!天心、中谷の試合も注目

寺地(21勝1敗)は2017年以降、ライトフライ級での確固たる地位を確立してきた。2021年に一度はタイトルを失ったものの、2022年に即座に奪還し、その年末にはWBA王座も手に入れてみせた。直近の試合は今年4月、アンソニー・オラスクアガを相手にTKO勝ちを収めている。

『アメージング・ボーイ』のニックネームを持つ寺地は、当初WBO王者のジョナサン・ゴンサレスと3団体統一王座戦を戦う予定だったが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎を発症したために対戦相手が変更。まずブドラーを破り、念願の統一王座戦実現への地固めに専念する。

関連記事:[9.18] 寺地 vs. ブドラー、中谷 vs. コルテス、天心プロ第2戦|放送予定・開始時間・カード

ブドラー(35勝4敗)は2007年にプロデビュー、2013年にWBAミニマム級暫定王者を手にし、翌年には正規王者の座に就いた。ライトフライ級へ戦いの場を移してからも、2017年のIBF王座戦でミラン・メリンドに敗れたものの、翌2018年に田口良一を破り、IBF・WBAのベルトを手に入れている。その後IBF王座を返上し、京口紘人に敗れてWBAのベルトも失ったが、 そこから3連勝を重ね、直近の試合では『エクセキューショナー』(死刑執行人)の異名通り、ウィチャット・セングパーコーンを相手にKO勝ちを収めている。

そしてこの9月18日は、寺地 vs. ブドラーのメインイベント以外にも、スーパーフライ級のタイトルマッチ、天才キックボクサーのプロ転向第2戦など、注目のカードが目白押しだ。ここでは、アンダーカードの見どころや視聴方法などを本誌格闘技エキスパートのダニエル・ヤノフスキーが解説する。

Prime Video Presents Live Boxing 5:アンダーカード 

那須川天心 vs. ルイス・グスマン

  • 階級:スーパーバンタム級
  • 那須川天心 戦績:1勝0敗
  • ルイス・グスマン・トーレス 戦績:10勝2敗
  • タイトル:なし

この日行われる試合のなかで、日本で最も注目度が高いのは、那須川天心 vs. ルイス・グスマンの一戦だ。当初、那須川の対戦相手はフアン・フローレの予定だったが、フローレが新型コロナウィルス感染で出場辞退したため、変更となった。

関連記事:那須川天心のボクシングデビュー戦は判定勝ち!寺地は超乱打戦制して2冠防衛|試合結果・ハイライト

キックボクシングで44勝0敗と無敵を誇った那須川(1勝0敗)は、RISEでバンタム級、フェザー級の2階級制覇も達成。ボクシング・ファンには、2018年のエキシビションマッチでフロイド・メイウェザーに敗れた選手として印象深い。その後5試合のエキシビションや、長年待ち望まれた武尊との対決に勝利した那須川は、晴れてキックを引退。今年4月にプロボクシングデビューを果たし、与那覇勇気を相手に判定勝ちを収めた。

グスマン(10勝2敗)は2013年にプロデビュー。現メキシコ・バンタム級王者で今も3連勝中。直近では、2022年12月にセルヒオ・オロスコ・オリバを相手にTKO勝ちを収めている。

那須川は8月にラスベガス合宿を敢行し、フィジカルやスタミナ面の強化に励んだ。はたしてデビュー戦で逃したKOを奪えるか。


中谷潤人(チャンピオン) vs. アルヒ・コルテス

  • 階級:スーパーフライ級
  • 中谷潤人 戦績:25勝0敗
  • アルヒ・コルテス:25勝3敗2分
  • タイトル:WBO世界スーパーフライ級王座

WBO世界スーパーフライ級王者の中谷潤人アルヒ・コルテスを挑戦者に迎えての初防衛戦。

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中谷(25勝0敗)は2015年にプロデビュー。2020年にジーメル・マグラモを破ってWBO世界フライ級の王座を獲得し、2度の防衛を果たした。その後、スーパーフライ級へ階級を上げ、今年5月のアンドリュー・モロニーとの一戦に勝利し、WBO王者に。現在25歳、日本が誇るノックアウト・アーティストは今後、WBCおよびThe Ring誌認定王者フアン・フランシスコ・エストラーダとの統一王者戦を視界に定めている。

挑戦者コルテス(25勝3敗2分)は、2014年にプロデビューしたメキシコ人ボクサー 。2022年にエストラーダに敗れるまで23戦無敗を記録。連勝ストップ後も2連勝しており、直近では今年3月にアドルフォ・カスティーヨ・ゴンサレスを相手に判定勝ちを収めた。

ベッティング界隈では中谷が圧倒的有利のオッズだが、生死をさまようような過酷な環境で育ったコルテスがアンダードッグの意地を見せるか、見ものとなる。


アンソニー・オラスクアガ vs. ジーメル・マグラモ

  • 階級:ライトフライ級
  • アンソニー・オラスクアガ 戦績:5勝1敗 
  • ジーメル・マグラモ 戦績:28勝3敗
  • タイトル:なし

ライトフライ級の一戦として、アンソニー・オラスクアガジーメル・マグラモの試合が行われる。

現在24歳のオラスクアガ(5勝1敗)は2020年にプロデビューし、直近では4月にジョナサン・ゴンサレスの代役として抜擢され、寺地とライトフライ級統一王座戦に挑んだ。9回TKO負けを喫したものの、壮絶な打ち合いで寺地を追い込んだことで、そのポテンシャルを世界に示した。

『ピストレロ(山賊)』の愛称で知られるマグラモ (28勝3敗)は2012年にプロデビュー。2020年のWBO世界ライトフライ級王座決定戦で中谷潤人に敗れたが、その後の戦績は4勝1敗で現在2連勝中だ。直近では今年5月にビサヌ・ゴーキャットジムを相手にTKO勝ちを収めた。

なにかと日本に縁のある両者だが、勝った方が再び世界戦に近づくことになるだろう。

予定対戦カード

  • WBAスーパー・WBCおよびThe Ring誌認定世界ライトフライ級タイトルマッチ:寺地拳四朗(王者)vs. ヘッキー・ブドラー
  • スーパーバンタム級8回戦:那須川天心 vs. ルイス・グスマン・トーレス
  • WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ:中谷潤人(王者)vs. アルヒ・コルテス
  • ライトフライ級8回戦:アンソニー・オラスクアガ vs. ジーメル・マグラモ

寺地 vs. ブドラー、中谷 vs. コルテス、那須川 vs. グスマンの試合開始時刻

『Prime Video Presents Live Boxing 5』は、9月18日(月・祝)に行われる。17:30より大会開始、18:00より番組配信(オラスクアガ vs. マグラモ)スタートとなるが、メインイベントである「寺地 vs. ブドラー」は、21:00両者リングインの見込み(※)。

日程 配信開始 中谷vsコルテス 那須川vsグスマン メインイベント
9月18日(月・祝) 18:00 19:00 20:00 21:00

※上記の時間は、すべて当日の大会・試合進行次第で前後する。

寺地 vs. ブドラー、中谷 vs. コルテス、那須川 vs. グスマンはどこで放送・配信される?いくらで見られる?

この大会は、インターネット動画配信サービスのAmazonプライムビデオ(アマゾンプライムビデオ)で独占ライブ配信される。

地上波・BS(WOWOW)・CS(スカパー!)でのテレビ放送および、スポーツ中継実績のあるインターネット配信サービスのDAZN(ダゾーン)、ABEMA(アベマ)、U-NEXT(ユーネクスト)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Lemino(レミノ)等でのライブ配信予定はない。

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※本記事は国際版記事(著者Daniel Yanofsky)を翻訳し、日本向け情報を追記・編集した記事となる。翻訳・編集:石山修二、編集:スポーティングニュース日本語版編集部 神宮泰暁
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