[9.18] 童顔のハードパンチャー・寺地拳四朗|プロボクシング戦績・経歴

2023-09-17
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時事/JIJI Press

寺地拳四朗が、自身の持つWBA・WBCおよびThe Ring誌認定世界ライトフライ級王座をかけ、9月18日(月・祝)、有明アリーナで防衛戦に臨む。

『アメージング・ボーイ』は日本が生んだトップファイターのひとりだ。寺地が獲得したタイトルから倒したボクサーまで、すべてを紹介しよう。

童顔のハードパンチャー・寺地拳四朗

その少年のような笑顔に隠された獰猛さを見逃してはいけない。寺地拳四朗にはボクシングの血が流れている。

この京都生まれの右ボクサーは、短期間で日本のトップファイターの仲間入りを果たした。

WBC、WBA、The Ringのライトフライ級世界王者である寺地は、9月18日に東京・有明アリーナで南アフリカのヘッキー・ブドラーとベルトを賭けて対戦する。この試合は日本ではAmazonプライムビデオ、アメリカではESPN+で独占ライブ配信される。

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寺地は、本来であれば今年4月にWBO王者ジョナサン・ゴンサレスとの統一戦に臨むはずだったが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎にかかり戦線離脱。その後もお互いに別の試合が決まり、タイミングを逸した。しかし、寺地が今回、元世界王者ブドラーを破り、ゴンサレスも10月27日のレイマン・ベナビデス戦に勝てば、王座統一に一歩近づくことになるのも確かだ。

あるいは、IBF王者シベナティ・ノンティンガとの対決も遡上にあがってくるだろう。すでに多くの人が賞賛している印象的なキャリアを歩んでいる寺地だが、さらに上のレベルへと突き進むことになるはずだ。

「アンディスピューテッド王者になるチャンスは、まだあると信じています」と寺地はBoxing Sceneに語った。「来年タイトルを統一できるなら、ライトフライ(ジュニアフライ)級にとどまるつもりです」とも話し、4団体統一への夢を追う姿勢を明らかにした。

ただ、試合直前(9月16日)の記者会見では、勝ち方次第で4団体統一に行くか、2階級制覇に行くかで迷っていることも口にした。ハードな打ち合いを伴う身を削るファイトスタイルや、31歳という年齢もあり、悠長に4団体統一戦を待つわけにもいかないのも確かだ。

アメージング・ボーイは、どんな勝ち方をし、どんな道を選ぶのか。

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9月18日の決戦を前に、スポーティングニュースは、寺地のキャリアスタート地点から現在に至るまでを探ってみた。

寺地拳四朗が獲得したタイトルは?

寺地は、これまでWBC世界ライトフライ級チャンピオンに2度輝き、WBAからは同級の『スーパー』王者として認められている。

また、その階級で最高のボクサーに贈られる、権威ある名門『The RIng』誌(リングマガジン)の108ポンド級のベルトも保持している。

寺地拳四朗が歩んできたボクシングキャリア

50勝以上と言われるアマチュアキャリアを経て、寺地は2014年にプロに転向した。2023年9月17日現在の戦績は21勝1敗、内KO勝ちは13回だ。

元日本ミドル級・元OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永の息子である拳四朗は、プロデビューから間もなくして、堀川謙一から日本ライトフライ王座を奪取すると、大内淳雅にも勝利し、空位のOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座を獲得した。2017年には、自身初の世界戦となったガニガン・ロペス戦に勝利し、WBC世界ライトフライ級王座を戴冠した。

その後、連戦連勝を記録し、『スマイル・アサシン』あるいは『アメージング・ボーイ』の異名を取るようになった寺地は、2021年に矢吹正道に敗れてベルトを失うまで8度防衛した。バッティングに関した物議を醸す内容で敗戦した寺地は、2022年のダイレクトリマッチで本来の力を発揮し、矢吹を3回KOで粉砕。WBC王座を奪還している。

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2022年11月には、アマ時代からのライバルだった京口紘人との日本人王者同士の統一戦が実現。得意のジャブでリズムを作ると、京口を7回TKOに沈め、自身のWBC王座の防衛とともにWBAとThe Ring誌のタイトルを獲得した。

2023年4月の直近の試合では、病欠となったジョナサン・ゴンサレスの代役であるアンソニー・オラスクアガをTKOで下し、王座を死守した。

9月18日のヘッキー・ブドラーとの防衛戦に勝利すれば、引き続き4団体統一戦を目指すか、2階級制覇(フライ級)に路線変更するかを選ぶことになりそうだ。

寺地拳四朗の戦績と経歴

  • 国籍:日本
  • 生年月日:1992年1月6日(31歳)
  • 身長:165cm
  • リーチ:163cm
  • キャリア試合数:22
  • 戦績:21勝(13KO)1敗
  • 獲得タイトル:
    • 日本ライトフライ級王座
    • OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座
    • WBC世界ライトフライ級王座(2回)
    • WBA世界ライトフライ級スーパー王座
    • The Ring誌認定ライトフライ級王座

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※本記事は国際版記事(著者Dan Yanofsky)を翻訳し、日本向け情報を追記した編集した記事となる。翻訳・編集:スポーティングニュース日本語版編集部 神宮泰暁
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