ジャーメル・チャーロとは?|年齢・経歴・階級・戦績|10.1 カネロvsチャーロ戦特集

2023-09-26
読了時間 約3分
(Stephanie Trapp/SHOWTIME)

スーパーウェルター級4団体統一王者ジャーメル・チャーロは2階級上げて、日本時間10月1日(日)にスーパーミドル級のアンディスピューテッド(4団体統一)王者であるカネロ・アルバレスと対戦する。この試合は日本ではWOWOWおよびWOWOWオンデマンドで放送・配信され、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われる。

本記事では、世紀の戦いに挑むジャーメル・チャーロの経歴・戦績などのプロフィールを紹介する。

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兄とともにボクシング界の頂点を目指すジャーメル・チャーロ

スーパーウェルター級の王者であるジャーメル・チャーロは、長年にわたりボクシング界で圧倒的な存在として権勢を誇ってきた。スポーティングニュースのパウンド・フォー・パウンド・ランキングにはまだ含まれていないものの、試合の結果次第では、チャーロにとっては別の階級でさらなるキャリアを定義するような輝かしい勝利が待っているかもしれない。

WBC世界ミドル級チャンピオンであるジャーモール・チャーロの弟であるジャーメルは、2018年以来無敗街道をまい進している。この兄弟は両階級で長らく安定した地位を築いてきており、ジャーメルはスーパーミドル級でも勝者になることによって新たな歴史を作る可能性がある。チャーロ兄弟のボクシング界への影響力については、カネロ・アルバレスとの試合前からジャーメルが話しており、その心願成就に向けて進行中だ。

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2020年にボクシング専門サイト「Boxing Scene」を通じて、ジャーメルは次のように述べている。

「俺たちはクリチコ兄弟以上、またはそれ以上になりたいと思っている。もし可能であれば、再び同じ階級で一緒にチャンピオンになりたい。そして、歴史に名を刻み、人々が俺たちに続くようになってほしい。俺たち兄弟は他人に気を配るし、できた人間だと思っている。世間には俺たち2人が無意味に他人を傷つける単なる狂った戦士として見てほしくない。俺たちは本当にボクシングというスポーツに真剣に取り組んでいる。そして、情熱を持って試合を愛していると同時に人生と家族を愛している」

ここでは、チャーロのキャリアを紐解き、4団体時代初のスーパーウェルター級アンディスピューテッド王者が誕生するまでの軌跡を紹介する。

チャーロが獲得したタイトル

ジャーメル・チャーロは、2016年に初めて世界王座に就き、今ではスーパーウェルター級の4団体統一王者だ。WBA(スーパー王者)、WBC、IBF、WBO、そしてThe Ring誌(リングマガジン)のベルトを保持し、現アンディスピューテッド(全タイトル保持)王者として君臨する。

しかし、WBC指名挑戦者であるティム・チューとの指名王座戦を行わず、2階級上のカネロ・アルバレスとの試合を選んだため、カネロとの試合後、WBOベルトはチャーロから剥奪され、その後の試合でティム・チューとブライアン・メンドーサの間で争われることになるだろう。

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チャーロの戦績とプロキャリアの歩み

2005年、15歳のチャーロはジュニアオリンピックで銅メダルを獲得。アマチュア時代56勝の実績を引っ提げて、17歳だった2007年にプロ転向。プロでのここまでの通算成績は、35勝(19KO)1敗1分。チャーロのキャリアが飛躍的に成長したのは、2013年に元世界王者バーナード・ホプキンスの甥であるデメトリアス・ホプキンスを倒してからだ。

その後チャーロは、2014年にガブリエル・ロサド、2015年にもバネス・マーティロスヤンを次々と撃破。2016年にはジョン・ジャクソンにノックアウト勝ちし、『アイアンマン』の異名を戴いたチャーロは、WBC世界スーパーウェルター級のチャンピオンとなった。そこからチャールズ・ハットリー、エリクソン・ルビン、オースティン・トラウトを倒して王座を防衛するも、2018年にトニー・ハリソンに敗れてタイトルを失った。

1年後、チャーロはハリソンに雪辱を果たしてベルトを取り戻した。そこからが彼の本当の偉大なストーリーの始まりだった。

2020年にジェイソン・ロサリオに勝利し、IBF、WBA、The Ring誌のベルトを獲得。4団体統一のチャンスがあった2021年のWBO王者ブライアン・カスターニョ戦ではドローに終わるも、2022年のリマッチではチャーロがノックアウトでカスターニョを倒し、晴れてアンディスピューテッド王者となった。

そして2023年1月、チャーロはすべてのタイトルをかけてWBO指名挑戦者のティム・チューと対戦する予定だった。しかし、チャーロ自身が左手を負傷したためあえなく中止。チューが戦い続けることで自らの価値を証明する一方で、チャーロは休息をとったあと、スーパーミドル級の絶対王者となるため、カネロ戦に切り替えた。

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カネロ戦勝利の暁には、7月末、エロール・スペンス・ジュニアに完勝し、最新のパウンド・フォー・パウンド・キングとなったウェルター級4団体統一王者テレンス・クロフォードとの対戦を見据えている。

まずは9月30日(日本時間10月1日)、かつてのパウンド・フォー・パウンド・キングとの戦いに挑む。この試合は日本では、10月1日9:30から、WOWOWで生放送、およびWOWOWオンデマンドでライブ配信される。

ジャーメル・チャーロのプロフィールと戦績 

  • 本名:ジャーメル・チャーロ(Jermell Charlo)
  • ニックネーム:アイアンマン(Iron Man)
  • 国籍:アメリカ
  • 生年月日:1990年5月19日(33歳)
  • 高さ:6-0 ft(183cm)
  • リーチ:73 in(185cm)
  • プロ経験階級:スーパーウェルター級
  • プロ総試合数:37
  • プロ戦績:35勝(19KO)1敗1分
  • 獲得した主要世界タイトル:
    • WBC世界スーパーウェルター級王座
    • WBA世界スーパーウェルター級王座(スーパー王座)
    • The Ring誌認定スーパーウェルター級王座
    • WBO世界スーパーウェルター級王座
    • IBF世界スーパーウェルター級王座

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※本記事は一部国際版記事(著者Daniel Yanofsky)を翻訳し、日本向け情報を追記・編集した記事となる。翻訳・編集:一野洋、編集:スポーティングニュース日本語版編集部 神宮泰暁
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