日本時間5月21日朝、米国ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで、WBA・WBC・IBF・WBO世界ライト級4団体統一王者デビン・ヘイニー vs. 元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ、さらに中谷潤人 vs. アンドリュー・マロニーのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦が行われる。
WOWOW/WOWOWオンデマンドで独占ライブ放送・配信されるメガマッチのプレビュー、日程、対戦カード、無料視聴方法などを解説する。
ヘイニーvsロマチェンコ、中谷vsマロニーが無料で観られる!
ボクシング界大注目のヘイニーvsロマチェンコ、中谷vsマロニーは、『WOWOW』および『WOWOWオンデマンド』で無料視聴が可能だ(※初回登録者かつ登録月のみ)。オススメの『WOWOWオンデマンド』配信経由の登録を例にとって、注目のメガマッチを無料で視聴する方法を解説する。
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3:デバイス(スマフォ・タブレット等)で視聴確認し、WEBアカウント情報を登録してメールアドレス認証を行う。
4:作成したアカウントでログインしたら、決済方法を選択。表示された情報をしっかり確認し「申し込む」
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ヘイニーvsロマチェンコ、中谷vsマロニーを視聴する方法
ヘイニーvsロマチェンコ、中谷vsマロニーを『WOWOWオンデマンド』アプリ、ブラウザでの視聴方法を解説しよう。
1:ホーム画面の「スポーツ」から「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」を選ぶか、WOWOWオンデマンドのロゴの左の虫眼鏡マークから、選手名などのキーワードで『生中継!エキサイトマッチSP「ヘイニーvsロマチェンコ」「中谷潤人vsA.マロニー」 #8』を検索し、選択。
2:配信時間(5月21日午前9:30)以降に開けばライブが視聴できる(配信時間前はアラートが出る)。見逃し配信も同じ手順でOK。
展望:ヘイニーvsロマ…4年越しのメガマッチがついに実現
近年のボクシング界でも指折りの戦国時代を迎えているライト級戦線。4月23日にジャーボンテイ(ガーボンタ)・デイビスがライアン・ガルシア(ともに米国)に勝利したのに続き、今度は5月20日(日本時間21日)にデビン・ヘイニー(米国) vs. ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)というメガマッチが行われる。
いつでも誰とでも戦う用意があるヘイニーは、ライト級で最高の選手を求めている。元WBA・WBC世界ライト級王者で、世界最速3階級制覇のロマチェンコがいよいよその門を叩くのだから、24歳の若き絶対王者ヘイニーの思惑通りの展開と言える。そして、この試合の勝者は、現WBA世界ライト級「正規」王者デイビスと戦う可能性もある。
Top Rank社がプロデュースするこのメガマッチは、米国ではESPN+ PPVで、日本国内ではWOWOWで独占ライブ配信される。
ヘイニーは2019年にザウル・アブドゥラエフ(ロシア)を下してWBC暫定タイトルを獲得して以来、同団体のライト級ベルトを保持している(のちに正規王者に昇格)。そして2022年6月、ジョージ・カンボソスJr.の地元オーストラリアに乗り込んだヘイニーは、圧倒的な強さでWBA、IBF、WBO、『The Ring』誌認定のベルトを獲得し、アンディスピューテッド王者となった。再戦条項により第2戦を余儀なくされるも、ここでも圧倒した。
『ザ・ドリーム』ことヘイニーはチャレンジングなファイトを望んでおり、元チャンピオンのロマチェンコは、つねにそのレーダーに映る最大の標的だった。「ロマチェンコは良いファイターであり、将来の殿堂入り候補者だ」とヘイニーは評価する。
「オレは、彼自身や彼がボクシングというスポーツでやってきたことから何かを奪うことはない。2019年にオレが挑戦できる立場になったとき、彼はオレにチャンスを与えてくれなかったが、それについてどうこう言う気はないさ。とにかくこれはファンが本当に望んでいる戦いであり、オレはそれを実現させたんだ」
2019年8月、ルーク・キャンベル(英国)を破ってWBC世界ライト級正規王者となったロマチェンコだが、その2か月後、WBCがフランチャイズ王者に認定・昇格させたことで指名王座戦の強制を受けることがなくなり、当時暫定王者だったヘイニーとの対戦が実現しなかった経緯がある。
「カンボソスとの再戦以来、オレは2倍良くなったし、信じられないかもしれないが、相手が良くなればなるほどオレのパフォーマンスも良くなるんだ。とにかくこの試合が待ち遠しいよ。ロマチェンコのボクシングIQがめちゃくちゃ高いことはわかってる。だけど、5月20日にはオレが地球上で最高のファイターであることを世界に示すつもりだ。オレの4団体統一王座を破壊的な方法で防衛する準備は万端さ」
一方でロマチェンコにとっては、勝利すれば究極のカムバックストーリーを確固たるものにすることができる。2度のオリンピック金メダリストであるウクライナのアマチュアエリートは、フェザー級とスーパーフェザー級の世界2階級制覇を遂げたあと、2018年にホルヘ・リナレス(ベネズエラ)を倒してWBAと『The Ring』(リングマガジン)認定ライト級ベルトを獲得した。WBO王座戦でホセ・ペドラサ(プエルトリコ)を、そして前述のWBC王座戦でキャンベルを倒して3団体統一王者となった。しかし、COVID-19(新型コロナウイルス)の流行開始時にテオフィモ・ロペス(米国)相手にすべてのベルトを失った。
その後、中谷正義(帝拳)とリチャード・カミー(ガーナ)に勝利して再起を果たし、2022年6月のヘイニー戦が決まるも、同年2月のロシア侵攻開始を受け、試合を辞退。ウクライナに帰国し、領土防衛隊に身を投じた。のちに同様のケースにあったオレクサンドル・ウシクがボクシングに復帰したこともあり、ロマチェンコも別の形で母国を鼓舞するため、ボクシングに復帰し、10月にジャメイン・オルティス(米国)を撃破した。その試合後、Top Rank社のボブ・アラム代表は、ヘイニー戦の再実現を優先すると約束していた。
「私の目標は、ライト級の絶対王者になることであり、デビン・ヘイニーはそのベルトを持つ男だ。彼のボクシングIQを尊敬しているし、この挑戦に興奮している」とロマチェンコは述べている。
黄金期にある言っても過言ではないヘイニーか。母国ウクライナの期待を背負い最大のカムバック劇を期すロマチェンコか。ライト級史上屈指のメガマッチの行方に注目だ。
展望:中谷潤人は井岡が返上した王座の獲得なるか
また、前座試合のひとつとして、24戦無敗18KOの日本人ボクサー・中谷潤人がWBO世界スーパーフライ級王座獲りに挑む。
当初、中谷は井岡一翔との日本人同士の世界戦を望んでいたが、井岡はWBA同級王者ジョシュア・フランコへのリベンジマッチを優先、WBOタイトルを返上したため、アンドリュー・モロニーとの王座決定戦がセットされた。
2022年11月、無敗のままWBO世界フライ級王座を返上してスーパーフライ級に転じた中谷は、元世界王者フランシスコ・ロドリゲスJr.をくだした。その実力を示したことで転向2戦目での世界戦、しかも初のラスベガス進出というチャンスを得た。最大の強みはどの距離でも戦えるオールマイティぶりだろう。
相手のモロニーは元WBA同級王者であり、弟は現WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー。オーソドックススタイルで、コンビネーションからの左ボディなど細かく動いて数を稼ぐタイプだ。とはいえ、KO率は57.14%と一発の怖さも併せ持つ。
スーパーフライ級での実績はモロニーが上だが、中谷も大きな不利は見当たらない。
以下、ヘイニー vs. ロマチェンコ、中谷 vs. モロニーの日程、会場、放送配信予定、対戦カードなどを解説する。
ヘイニーvsロマチェンコ&中谷vsモロニーはいつ、どこで行われる?
- 試合会場:MGMグランドガーデンアリーナ(米国ネバダ州ラスベガス)
- 試合日時:現地時間5月20日(土)|日本時間5月21日(日)
- 中谷vsモロニー開始時間:現地時間18:00頃|日本時間10:00頃
- ヘイニーvsロマチェンコ開始時間:現地時間21:00頃|日本時間12:30頃
プレリムマッチ(前座試合)開始は日本時間午前7:00だが、中谷潤人 vs. モロニーのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦は、日本時間の午前10:00頃開始。メインイベントのヘイニー vs. ロマチェンコは日本時間の午後13:00頃開始の予定だったが、試合進行が早いため、午後12:30頃にリングインになりそうだ。
会場となるMGMグランドガーデンアリーナは、「ボクシングの聖地」のひとつとして知られる施設で、最大16800人を収容する。
日本向けの試合中継はWOWOW独占ライブ放送&配信
- 放送・配信日時:日本時間2023年5月21日(日)午前9:30
- テレビ放送:WOWOWライブ(BS/スカパー!/スカパー!プレミアムサービス/スカパー!プレミアムサービス光)
- ネット配信:WOWOWオンデマンド
ヘイニー vs. ロマチェンコ、中谷 vs. モロニーの試合中継は、『WOWOW』および『WOWOWオンデマンド』(いずれかの契約でどちらも月額税込2530円で視聴可能)で独占ライブ放送・配信され、午前9:30、中谷 vs. モロニー戦の直前から始まる予定だ。
ただし、当日は6試合目であることから、各試合の進行状況によっては後ろ倒しになる可能性もある。
WOWOW/WOWOWオンデマンドの無料期間は?
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初回登録に限り初月無料
前述通り、『WOWOW』および『WOWOWオンデマンド』は、初回登録に限り、初月無料になる。登録日が5月20日だとすると、5月20日~31日までが無料になる。
オンライン環境だけで視聴できる『WOWOWオンデマンド』の利用を前提にした「配信経由契約」がオススメだが、あとから放送登録(紐づけ)が無料でできるため、BS/CS等の視聴環境が整っていれば録画なども可能になる。逆に放送経由契約でも『WOWOWオンデマンド』の利用登録・視聴も無料で可能だ(有料期間開始後は月額税込2530円内でどちらも利用可能)。
デビン・ヘイニーのプロフィールと戦績
- 国籍:アメリカ
- 生年月日:1998年11月17日(24歳)
- 身長:173cm
- リーチ:180cm
- スタイル:オーソドックス
- 総試合数:29戦
- 戦績:29勝(15KO)0敗
ワシル・ロマチェンコのプロフィールと戦績
- 国籍:ウクライナ
- 生年月日:1988年2月17日(35歳)
- 高さ:170cm
- リーチ:166cm
- スタイル:サウスポー
- 総試合数:19戦
- 戦績:17勝(11KO)2敗
関連記事:スポーティングニュース選出ライト級ボクシング2023年ランキング:キングはヘイニーかデイビスか
中谷潤人のプロフィールと戦績
- 国籍:日本・三重県東員町
- 生年月日:1998年1月2日(25歳)
- 高さ:172cm
- リーチ:170cm
- スタイル:サウスポー
- 総試合数:24戦
- 戦績:24勝(18KO)0敗
アンドリュー・モロニーのプロフィールと戦績
- 国籍:オーストラリア
- 生年月日:1991年1月10日(32歳)
- 高さ:165cm
- リーチ:165cm
- スタイル:オーソドックス
- 総試合数:28戦
- 戦績:25勝(16KO)2敗1無効
放送・配信枠内予定対戦カード
- WBA・WBC・IBF・WBO世界ライト級4団体統一王座戦
- デビン・ヘイニー(王者)vs. ワシル・ロマチェンコ(挑戦者)
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- オスカー・バルデス vs. アダム・ロペス
- ライト級マッチ
- レイモンド・ムラタラ vs. ジェレミア・ナカティラ
- WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
- 中谷潤人 vs. アンドリュー・モロニー
- ミドル級マッチ(日本では放送・配信対象外の見込み)
- ニコ・アリ・ウォルシュ vs. ダニー・ローゼンバーガー