【ライブ速報】6.24 井岡一翔vsフランコ:難題噴出も試合は決行|試合経過・結果・ハイライト|ボクシング2023
6月21日夜、JBCの発表で、昨年大晦日の試合後の薬物検査で井岡一翔の尿から微量の大麻成分が見つかったというニュースにメディアは騒然となったが、違反にあたる過量がなかったため、6月24日の試合は開催される。
井岡が進退をかけて挑むWBA世界スーパーフライ級王者ジョシュア・フランコとの再戦について知っておくべき基本情報(試合背景・開始時刻・PPV情報・前日軽量・対戦カード・予想オッズ)を、本誌格闘技エキスパートのダニエル・ヤノフスキーが紹介する。
※編集部注(6/23 15:00):前日計量で王者ジョシュア・フランコが3.1kg超過し、再計量も2.9kg超過で終えた。井岡は計量を-160gでパスしていた。このため、試合は行われるが、フランコは王座剥奪で勝っても空位、井岡が勝てば新王者になるという結論になった。
関連記事:井岡一翔はフランコ戦後、中谷潤人との対戦を選ぶべきか元リング誌記者が考察
井岡一翔が進退をかけて挑む、フランコとのダイレクトリマッチ
2022年の大晦日、ジョシュア・フランコと井岡一翔が王座統一戦を戦った。見応えのある12ラウンドの結果は引き分けだった。フランコとの再戦を熱望した井岡は、WBOからの指名王座戦指令を回避するために保持していたWBO世界スーパーフライ級王座を返上した。そうして実現した再戦は6月24日に行われる。
両者はフランコが持つWBA世界スーパーフライ級王座をかけ、東京の大田区総合体育館で対戦する。初戦と同じ会場だ。
フランコは2014年にアマチュア全米大会で銀メダルを獲得し、オスカー・デ・ラ・ホーヤの傘下で2015年にプロデビュー。『El Profesor』(教授)の異名で呼ばれ、2018年にルーカス・フェルナンデスに敗れるまで13連勝を飾った。翌年、フランコはオスカル・ネグレテを破り、NABF北米バンタム級王座、WBAインターナショナル・バンタム級王座を獲得した。
その後、2020年から2021年にかけてアンドリュー・モロニーとWBA世界スーパーフライ級レギュラー王座をめぐって3試合を戦った。第1戦ではフランコがモロニーを下し、第2戦は20分に及ぶビデオ裁定の結果、モロニーのヘッドバッドによるノーコンテストとなり、ボクシング界で物議を醸した。第3戦はフランコが3-0判定で勝利し、トリロジーを勝ち越した。
今回挑戦者となる井岡は34歳のベテランだ。アマチュア時代から世界2階級制覇王者・井岡弘樹の甥として注目され、2009年にプロデビューすると、日本人男子初の世界4階級制覇王者(ミニマム級からスーパーフェザー級まで)になった。
昨年末フランコと引き分けたあと、この日本人スターはその輝かしい業績に甘んずることなく、あえて茨の道を進むことを選んだ。WBO指名挑戦者・中谷潤人との王座戦指令を避ける形が批判を呼んだとしても、その中谷がWBO世界スーパーフライ級王座を鮮烈なKO劇で獲得したことで、さらに世間の目がシビアになっても、フランコとの決着をつけることに進退をかけた。
「(WBO)タイトル防衛戦を選ぶ選択肢は我々にはなかった。昨年の試合の続きをやることに意味がある。フランコと決着をつけたい」と井岡は記者会見で語った。
フランコ陣営もドローには納得しておらず、井岡戦を歓迎した。「私の方が手数を出していたが、思ったほどには明確ではなかった。今回も同じように有利に試合を進めるが、もっとはっきりとした差を見せたい」とフランコは『DAZNボクシングショー』で明かした。
「フランコ vs. 井岡」第2戦の開始時刻、PPV配信先やお得な情報、試合の行方を占う海外ブックメーカーのオッズ、予定対戦カードなどの情報は以下の通りだ。
関連記事:スポーティングニュース選出:日本人ボクサー・パウンド・フォー・パウンド トップ5
「ジョシュア・フランコ vs. 井岡一翔」第2戦はいつ?
- 開催日程:2023年6月24日(土)
- 大会開始時刻:14:30
- メインイベント:20:00から20:30頃
ジョシュア・フランコ vs. 井岡一翔の第2戦は6月24日(土)に行われる。イベント(PPV配信)開始14:30、メインのフランコと井岡がリング入りするのは20:00から20:30を見込んでいる。前座試合の進行状況によって変更される可能性がある。
「フランコ vs. 井岡」第2戦の前日軽量は?
前日軽量は、6月23日12時(正午)から行われ、ABEMAで無料ライブ配信される。
「フランコ vs. 井岡」第2戦はABEMA PPVで独占ライブ配信
「フランコ vs. 井岡」第2戦は、インターネットTV『ABEMA』PPV(ペイパービュー)で独占ライブ配信される。ABEMAプレミアム登録後、7月1日までの購入で1500円キャッシュバックされる。
- 井岡vsフランコ SANKYO Presents LIFETIME BOXING FIGHTS 15
- PPV一般チケット:税込6200円
関連記事:【6.24 ABEMA】井岡一翔vsフランコ【1500円キャッシュバック】|放送予定・PPV購入&視聴方法
「フランコ vs. 井岡」第2戦が行われる会場
第1戦と同じく、再戦も大田区総合体育館で行われる。東京都内のイベント会場としては中規模のアリーナ施設であり、最大収容人数は4000人以上。
かつては格闘技の聖地のひとつとして、プロレスやボクシング世界戦などの名勝負が行われた老舗会場として知られる。現在の施設は2012年から使用されており、B.LEAGUE「アースフレンズ東京Z」及びW LEAGUE「東京羽田ヴィッキーズ」のホームアリーナになっている。
海外ブックメーカーの予想オッズは?
勝敗予想の参考になるのが海外ブックメーカーのオッズだ。米大手ブックメーカー『Bet MGM』によると、ジョシュア・フランコが「-110」で有利、井岡一翔が「+100」で不利となっている。
僅差ではあるが、王者フランコの手堅い勝利が予想されている。
関連記事:6.24「フランコ vs. 井岡一翔」第2戦 知っておくべき基本情報|試合背景・開始時刻・PPV情報・前日軽量・対戦カード・予想オッズ
ジョシュア・フランコの戦績と経歴
- 出身地:米国テキサス州サンアントニオ
- 生年月日:1995年10月27日(27歳)
- 身長:165cm
- リーチ:170cm
- 総試合数:23
- 戦績: 18勝1敗3分け1無効(8KO勝ち)
- 主な世界タイトル歴:
- WBA世界スーパーフライ級王座(現王者)
関連記事:ジョシュア・フランコ:若きラバーマッチ巧者が井岡に引導を渡すか|ボクシング戦績・経歴
井岡一翔の戦績と経歴
- 出身地:日本・大阪府堺市
- 生年月日:1989年3月24日(34歳)
- 身長:165cm
- リーチ:166cm
- 総試合数:32
- 戦績:29勝2敗1分け(15KO勝ち)
- 主な世界タイトル歴:
- WBC世界ミニマム級王座
- WBA世界ミニマム級王座
- WBA世界ライトフライ級レギュラー王座→正規王座
- WBA世界フライ級レギュラー王座→正規王座
- WBC世界スーパーフライ級シルバー王座
- WBO世界スーパーフライ級王座
関連記事:井岡一翔:6.24 進退をかけたフランコ戦に挑む4階級制覇王者|戦績・経歴
「フランコ vs. 井岡」第2戦の対戦カード
■SANKYO presents Lifetime Boxing Fights 15
- WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(12回戦)
- ジョシュア・フランコ(王者)vs. 井岡 一翔(挑戦者)
- バンタム級10回戦
- 比嘉 大吾 vs シリチャイ・タイヤン
- OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦(12回戦)
- 森 武蔵 vs. 渡邊 卓也
- スーパーフライ級8回戦
- 重里 侃太朗 vs. ウィルベルト・ベロンド
- スーパーバンタム級8回戦
- 木元 紳之輔 vs. プラティップ・チンラム
- スーパーバンタム級4回戦
- 為我井 廉 vs. 岩崎 文彬
原文:Joshua Franco vs. Kazuto Ioka 2 date, start time, odds, schedule & card for 2023 boxing fight
翻訳:角谷剛
編集:スポーティングニュース日本版編集部 神宮