2024年に向け、12回目の大晦日決戦に臨む井岡一翔がタイトルを防衛するか、ホスベル・ペレスが勝利を飾り、新チャンピオン誕生となるか。
12月31日に行われるWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ、井岡 vs. ペレスをメインイベントに据えた大会の概要・放送予定・開始時間を紹介する。
当日速報します：【ライブ速報】井岡一翔vsペレス｜試合経過・結果・ハイライト｜12.31 WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
華々しかったボクシング界の2023年は、井岡一翔とホスベル・ペレスの一戦で最高のエンディングを迎えようとしている。井岡がペレスを迎え打つWBA世界スーパーフライ級のタイトルマッチは、12月31日（日）に東京・大田区総合体育館で開催される。この試合ならびにアンダーカードは、ABEMAにて独占無料生配信される。
大阪府堺市出身の井岡は、2009年にプロデビューし、2011年にWBC、2012年にはWBAのミニマム級世界タイトルを獲得した。さらに階級を上げた2012年の大晦日には、ホセ・アルフレド・ロドリゲスを倒してWBA世界ライトフライ級のタイトルを手に入れた。2014年にIBF世界フライ級タイトルマッチでアムナット・ルエンロンに敗れてキャリア初黒星を喫したが、そこからまた連勝を重ね、2015年にフアン・カルロス・レベコを破って、3階級目となるWBA世界フライ級王者に。2018年にWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でドニー・ニエテスに敗れるまで9連勝を記録した。
ルエンロンに敗れた時同様、2019年、井岡はニエテス戦後のアストン・パリクテ戦でしっかりと勝利を収めて、4階級目となるWBO世界スーパーフライ級王座に輝いた。2022年の大晦日に行われたジョシュア・フランコとのWBA /WBO統一戦は、マジョリティ・デシジョンで引き分けに終わったが、WBOの王座を返上して中谷潤人との指名試合の代わりにフランコとのダイレクトリマッチ（6月24日）を優先すると、ユナニマス・デシジョンでこの再戦に勝利を収めた。
井岡が数年来の目標とするWBC同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダとのマッチアップは交渉決裂が伝えられたが、2024年こそは実現させたい。そのためにも、今回のペレス戦は落とせない防衛戦だ。
「ディフェンディング・チャンピオンとして、格の違いを見せ、圧勝しなくてはいけないと思っている」と日本の英字紙『The Japan Times』に語った井岡。「自分にはやりたい試合（エストラーダ戦）があるが、その前にこの試合に勝たなくては。ベルトを防衛しないといけないことは言うまでもない」
ペレスは2016年にプロデビュー。ベネズエラ出身の28歳は、2016年にひとつ黒星を喫したものの、そこから13連勝を記録。その後の6試合は4勝2敗、2020年にアルテム・ダラキアンに敗れ、WBA世界フライ級のタイトルを獲り損ねたあとからは3連勝中。「アバランチャ（雪崩）」の異名を取るファイターの直近の試合は9月、ホセ・ファルファンをKOで倒している。
そのKO率は90％を記録しており、現在WBA同級ランク6位に位置する。キャリアに脂が乗り始めた、決して油断できないファイターだ。
以下、井岡一翔とホスベル・ペレスのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチの概要・放送予定・開始時間を紹介する。
試合概要（日程・対戦カード）
- 大会名：SANKYO presents LIFETIME BOXING FIGHTS 18
- メインイベント：井岡一翔（志成、WBA世界スーパーフライ級王者） vs. ホスベル・ペレス（ベネズエラ）
- 試合時刻：2023年12月31日（日）20:00頃リングイン予定
※上記の時間は、すべて当日の大会・試合進行次第で前後する。 - 会場：大田区総合体育館（東京都大田区、4000人収容）
放送予定（テレビ中継・インターネット配信）
この試合は、『ABEMA』（アベマ）ボクシングチャンネルで独占無料生配信される。ABEMAプレミアムに契約することで見逃し配信、追いかけ再生、広告なし視聴といったプレムアム限定の機能を利用可能。初回登録であれば、14日間の無料トライアルで利用可能だ。
地上波・BS（WOWOW）・CS（スカパー！）でのテレビ放送および、スポーツ中継実績のあるインターネット配信サービスのDAZN（ダゾーン）、U-NEXT（ユーネクスト）、SPOTV NOW（スポティービーナウ）、Amazon Prime Video（アマゾンプライムビデオ）、Lemino（レミノ）等でのライブ配信予定はない。
放送・配信チャンネル
- テレビ地上波：なし
- テレビBS/CS：なし
- ネット：ABEMAボクシングチャンネル
配信日時
- 2023年12月31日（日）16:10～23:00 ※第3試合より配信予定
※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
井岡一翔 vs. ホスベル・ペレスのオッズ
米ブックメーカー「FanDuel Sportsbook」によると、井岡一翔が「-2400」で有利、ホスベル・ペレス が「+1220」で不利の井岡優勢となっている。
井岡一翔 戦績・バイオ
- 国籍：日本
- 生年月日：1989年3月24日（34歳）
- 身長：164cm
- リーチ：166cm
- 戦績：30勝2敗1分（15KO）
ホスベル・ペレス 戦績・バイオ
- 国籍：ベネズエラ
- 生年月日：1995年2月6日（28歳）
- 身長：165cm
- リーチ：N/A
- 戦績：20勝3敗（18KO）
※両者の各データはBoxRecから引用したものとなる。
井岡一翔 vs. ホスベル・ペレスのアンダーカード
- セミファイナル：バンタム級10回戦
- 比嘉大吾（志成） vs. ナワポン・カイカンハ（タイ）
- 第5試合：フェザー級10回戦
- 堤駿斗（志成） vs. ルイス・モンシオン・ベンチャーラ（ドミニカ）
第4試合：東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦木村吉光（志成） vs. 坂晃典（仲里）
- 第3試合：スーパーフライ級8回戦
- 重里侃太朗（志成） vs. ダナイ・ギアッブプーキアオ（タイ）
- 第2試合：ウエルター級6回戦
- 浦嶋将之（角海老） vs. 松野晃汰（神奈川渥美）
- 第1試合：50.5kg契約4回戦
- 吉村響（越谷） vs. 藤岡冬志也（花形）
※第4試合は木村吉光の減量時の脱水症状により計量を棄権。試合は中止となった。坂は公開スパーリングを行う予定。
※本記事は一部国際版記事（著者: Daniel Yanofsky）から抜粋・翻訳し、編集した記事となる。