日本時間10月12日(木)、東京・有明アリーナでボクシングの世界3階級制覇王者ジョンリール・カシメロ vs. 元IBF世界スーパーバンタム級王者・小國以載が行われる。
ここでは、井上尚弥を狙い続ける『問題児』カシメロの日本初上陸となる試合の日程、放送予定などをまとめる。
試合概要(日程・対戦カード)
- 大会名:FEDELTA presents TREASURE BOXING PROMOTION 4
- メインイベント:ジョンリエル・カシメロ(フィリピン) vs. 小國以載(角海老宝石)
- 試合開始時刻:2023年10月12日(木)20:00頃両者入場見込み(※前座試合の進行次第で前後)
- 会場:有明アリーナ(東京都江東区)
放送予定(テレビ中継・インターネット配信)
この試合は、インターネット動画配信サービスのU-NEXT(ユーネクスト)で独占ライブ中継される。
テレビ地上波・BSのWOWOW・CSのスカパー!、スポーツ配信実績のあるインターネット配信サービスのDAZN(ダゾーン)、ABEMA(アベマ)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Lemino(レミノ)等での配信予定はない。
放送・配信チャンネル
- テレビ地上波:なし
- テレビBS/CS:なし
- ネット:U-NEXT 配信日時:10月12日16:00配信開始
※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
見どころ
元世界3階級制覇王者で、ボクシング軽量級の『問題児』ジョンリエル・カシメロ(ジョンリールあるいはジョンリル)が、10月12日、ついに日本初上陸を果たす。有明アリーナで行われる『TREASURE BOXING PROMOTION 4』を舞台に、元IBF世界スーパーバンタム級王者である小國以載(おぐに ゆきのり)と戦う。
トレジャーボクシングのプロモーターで、元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏は、この一戦を「幻になったカシメロと井上尚弥の試合実現のために組んだ」と語った。2020年、井上がWBA・IBF世界バンタム級王者だった時期、WBO王者だったカシメロとの3団体統一戦が決まっていたものの、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により延期。その後も問題行動を頻発させたカシメロに対するWBOタイトル剥奪もあり、「幻のカード」となっていた。
現在、井上は7月25日のスティーブン・フルトン撃破で、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者となり、この年末にもWBA・IBF同級王者マーロン・タパレスとの4団体統一戦実現を目指している。ただ、井上本人は早期のフェザー級進出を否定し、4団体統一後もスーパーバンタム級にしばらく留まるプランを明かしたことで、カシメロとの「幻のカード」が再び日の目を見る可能性がでてきた。
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カシメロは、井上に先んじる形でスーパーバンタム級に転向。昨年12月の転級初戦となった赤穂亮(横浜光)戦は、第2ラウンドのカシメロによる後頭部への攻撃に疑義が入り無効試合になるも、赤穂側がダメージによるKO負けを認めたこともあり、2回KOの公式記録に変更された。
今年5月には、フィリップス・ンギーチュバに3-0で判定勝ちを収め、WBO同級グローバル王座を獲得。フィジカルで優る相手のパンチをもらう場面も多かったが、持ち前の巧さは見せた。
そして10月12日、元IBF王者の小國を相手にした日本デビュー戦を迎える。小國は、約1年半振りの実戦となる。
2016年12月にIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得した小國は、初防衛戦で岩佐亮佑に敗れたことで一度は引退したものの、結婚と長男誕生もあり、2018年に現役復帰。再起の道を歩んできた。
昨年5月の3年ぶりの復帰戦(vs栗原慶太)では、偶然のバッティングで右目上をカットしたことで4R負傷ドローとなっていたが、そこまでは好試合を演じており、カシメロ相手にも老獪な試合運びが期待される。
問題児カシメロが勝って幻の井上戦に近づくか、それとも小國がカシメロを踏み台にスーパーバンタム級のトップ戦線に舞い戻るか、見逃せない試合になる。
また、同大会では、世界タイトル戦線復帰を目指す井上岳志が、WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王座の防衛戦に臨む。
予定対戦カード
- 第1試合:WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級タイトルマッチ
- 井上岳志(王者、日本)vs. シラナン・マットサリ(フィリピン)
- 第2試合:フェザー級8回戦
- 藤田健児(日本)vs. ジョー・サンティシマ(フィリピン)
- 第3試合:フライ級8回戦
- ビンス・パラス(フィリピン)vs. 石澤開(日本)
- 第4試合:バンタム級8回戦
- サウル・サンチェス(アメリカ)vs. RV・デニエガ(フィリピン)
- 第5試合:OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ
- 栗原慶太(王者、日本)vs. フローリアン・サルダール (フィリピン)
- 第6試合(メインイベント):スーパーバンタム級10回戦
- ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)vs. 小國以載