9月2日、沖縄アリーナで開催されたFIBAバスケットボールワールドカップ2023の順位決定戦にて、日本代表がカーボベルデ代表に勝利したことで日本は同大会に出場するアジアの国の中で1位が確定し、48年ぶりにオリンピック出場権を自力で勝ち取った。
このW杯で五輪出場を目指していたのはアジア勢だけではない。アフリカ、アメリカ大陸、ヨーロッパ、オセアニアもそれぞれの枠を巡った競争が行われていた。9月6日行われた準々決勝の結果を受けて、W杯を通して五輪出場が決まる国が全て確定した。
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パリ五輪2024 男子バスケットボール出場決定国
- フランス(開催国)
- アメリカ(W杯アメリカ大陸上位2か国)
- カナダ(W杯アメリカ大陸上位2か国)
- 日本(W杯アジア1位)
- ドイツ(W杯欧州上位2か国)
- セルビア(W杯欧州上位2か国)
- オーストラリア(W杯オセアニア1位)
- 南スーダン(W杯アフリカ1位)
W杯を通して五輪出場が決まるのはアジアから1枠、アフリカから1枠、アメリカ大陸から2枠、ヨーロッパから2枠、そしてオセアニアから1枠だ。17位以下の順位決定戦に回りながらも出場決めたのがアジアの日本代表とアフリカの南スーダン代表。オセアニアは1次ラウンドを突破したオーストラリア代表が決めた。
2次ラウンド突破で決めたのはアメリカ大陸からアメリカ代表とカナダ代表だ。2次ラウンドには他にプエルトリコ代表、ドミニカ共和国代表、ブラジル代表がおり、2次ラウンド最終戦までもつれる激戦となった。
決勝ラウンドまで進んだヨーロッパの国はイタリア、ドイツ、ラトビア、リトアニア、セルビア、スロベニアの6か国。6日の準々決勝でドイツとセルビアが勝ち抜きヨーロッパ上位2か国となったことで、それぞれの五輪出場が決まった。
これで開催国枠で出場で決まっているフランスを含めると、出場する7か国が決定したこととなる。オリンピックのバスケットボールは出場国が12か国となっており、残された枠は4つ。その4つを巡って、来年のパリ五輪までに24か国による最終予選が繰り広げられる。
最終予選に出場する国もW杯での成績が基準となっており、W杯出場国から19か国が選ばれる。残り5枠は8月に開催された各大陸・地域の1次予選を勝ち抜いた5か国(カメルーン、バハマ、バーレーン、ポーランド、クロアチア)となっている。
パリ五輪2024 男子バスケットボール最終予選出場国
- エジプト
- プエルトリコ
- ニュージーランド
- リトアニア
- ラトビア
- イタリア
- スロベニア
- スペイン
- モンテネグロ
- ブラジル
- ドミニカ共和国
- ギリシャ
- ジョージア
- フィンランド
- レバノン
- フィリピン
- メキシコ
- アンゴラ
- コートジボワール
- カメルーン
- バハマ
- バーレーン
- ポーランド
- クロアチア
最終予選に参加する国々を見ると、スペイン、スロベニア、ギリシャ、イタリア、リトアニア、ドミニカ共和国など多くの強豪が残っており、日本がW杯で五輪出場を決められたことがどれだけ重要だったかのかがよくわかる。
日本が属していたグループEは他にドイツ、オーストラリア、フィンランドと強豪が並ぶことから『死のグループ』と呼ばれていたが、その呼び名が正しかったことを証明するかのようにフィンランドを除く3チームが全て五輪出場を決める結果を出した。
フィンランドは最終予選へと回ったが、W杯でのラウリ・マルカネンの活躍は見事なものだった。他にもアメリカ大陸の1次予選を突破したバハマ代表はディアンドレ・エイトン、エリック・ゴードン、バディ・ヒールドらNBA選手を揃え注目され、ギリシャ代表は毎年MVP候補となるヤニス・アデトクンボの復帰も期待される。
2024年のパリ五輪を前に、出場を巡った各国の熾烈な戦いが繰り広げられる。