FIBAアジアカップ2021予選カタール大会が中止に バスケットボール男子日本代表ラマスHC「驚くと同時に非常に残念」

2021-02-13
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2021年2月17日(水)から23日(火)にかけてカタールのドーハで開催される予定だったFIBAアジアカップ2021予選の全試合が中止された。開催地カタールにおける新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)感染拡大の影響により、カタール政府からの中止指示を受けて国際バスケットボール連盟(FIBA)が大会の中止を決定したと、12日に日本バスケットボール協会(JBA)が発表している。

日本は18日(木)のマレーシア戦から全5試合を戦う予定だった。

当初の予定:
18日 マレーシア対日本
19日 日本対中国
21日 日本対チャイニーズ・タイペイ
22日 日本対マレーシア 
23日 中国対日本

同大会は、FIBAアジアカップ2021 (日程未定)への出場権をかけた予選。FIBAアジアカップ2021出場国は2023年のFIBAワールドカップ アジア予選へ参加することができる。また、同年のワールドカップ出場国の中から2024年のパリ・オリンピック出場チームが決定される。

日本代表のFIBAアジアカップ予選は、昨年2月のWindow1では2020年2月21日に予定されていたホームでの中国戦が延期となり、同24日のアウェイでのチャイニーズ・タイペイ戦に96-57で勝利。また、2020年11月に予定されていたWindow2は全試合が延期されている。

今回のアジアカップ予選カタール大会に出場予定だった代表候補選手たちは、11日 (木・祝)より味の素ナショナルトレーニングセンターでの強化合宿のために集合していたものの、12日時点で解散し、今週末に開催されるBリーグの試合に出場可能となる。

三屋裕子JBA会長は「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、競技に100%集中することが難しい状況の中、日の丸を背負って戦い抜く、そのような強い想いを持ち、全力で準備をしてくれていた代表チームの選手、コーチ、スタッフ、そして選手を快く派遣してくださった所属先関係者を誇りに思うとともに、心からの敬意と感謝を伝えたいと思います」と声明を発表している。

「今回の試合は中止となりましたが、戦いは続きます。これからも国内のバスケの熱気を絶やさぬよう、共に戦っていきましょう」。

また、東野智弥JBA技術委員長は「まず、代表チームの選手、コーチ、スタッフを誇りに思うとともに、所属先関係者への御礼を申し上げます」と声明を発表している。

「今回の中止に関して、国際試合をしばらく行えていないこともあり、強化の観点では非常に残念に思います。『日常を世界基準に』と常に発し続けているように、国内での活動が主となる今こそ、世界レベルを常に意識した、プレーの激しさや強いメンタルを選手たちが発揮し続けることを後押ししていくべく、尽力し続けてまいります。そして160日後に迫ったオリンピックまでに、いま海外で活躍している選手が合流し、世界を驚かせるチームにしていきたいと思っております」。

フリオ・ラマス男子日本代表ヘッドコーチは「今回の中止に関しては、直前の連絡だったので驚くと同時に、非常に残念に思っています」と声明で無念さをにじませた。

「去年の2月からカウントすると約1年間、日本代表としての活動ができていない状況が続いていました。今回も新型コロナウイルス感染症の影響でスケジュールを変更しないといけないという状況が続き、予定を組むことができないという大変なことの連続でした。今後の予定としては、オリンピックとその後に控えるFIBAアジアカップに向けてしっかりと準備を行っていくとともに、それぞれの大会前に行われる強化合宿や試合においては、今までの期間の分を取り返す気持ちで、濃い内容の準備ができるように努めます。今後も様々な状況に直面するかとは思いますが、耐え抜くという強い気持ちと折れない心を持って、結果を求め、高い意識で準備を進めていかなければならないと考えています」。

今後のFIBAアジアカップ予選の日程は現時点で決まっていない。