バスケ女子日本代表がボスニアH代表に惜敗もW杯本戦出場権獲得|FIBA女子W杯2022予選

2022-02-13
読了時間 約3分
FIBA

2月13日、おおきにアリーナ舞洲(大阪府大阪市)で行われたFIBA女子バスケットボール ワールドカップ2022予選の日本(大阪)大会で、日本代表(FIBAランキング8位)が82-87のスコアでボスニア・ヘルツェゴビナ代表(同27位、以下BIH)に惜敗した。同予選を1勝1敗で終えた両国は、12日に日程を終えたカナダ代表(同4位)と共にW杯本戦出場を決めた。

日本は前半だけで24本中12本の3ポイントショットを決めるなど長距離砲でスコアを伸ばし、46-38と8点リードでハーフタイムを迎えた。後半開始直後には髙田真希の3Pでこの日最大となる11点のリード(49-38)を奪っている。だがその後、日本はWNBAで昨季MVPに輝いた大黒柱ジョンケル・ジョーンズを中心とするBIHに反撃を許してしまう。

198cmの高さを誇るジョーンズにオフェンシブリバウンドからの得点を連発されると、、第3Q終了間際には3Pを決められて6点差(70-64)に迫られる。さらに、第4Qもジョーンズを軸とするBIHの勢いを止めることができず、日本はオフェンスでも試合最初の30分間で18本決めていた3Pが最後の10分間では2本の成功にとどまるなど、勝負所で得点を伸ばせなかった。

残り5分50秒、ジョーンズのフェイダウェイショットで75-76とBIHに逆転を許して以降も日本は粘り強く戦い抜いたものの、追いつくことはできなかった。

残り1分37秒、ジョーンズのオフェンシブリバウンドからNikolina Dzeboに3Pを決められて77-84と7点差とされ、タイムアウトを取った日本は、直後に林咲希がこの日7本目の3Pを沈めて4点差とする。さらに、ジョーンズのパスミスを誘発してポゼッションを奪い返した日本は、馬瓜ステファニーがドライブからレイアップをねじ込んで82-84と、残り53秒で2点差に迫った。

BIHのタイムアウト後、日本は馬瓜が相手のミスショットのリバウンドを奪ってボールを運び、同点もしくは逆転を狙える絶好のチャンスを得たものの、パスの出しどころがなく痛恨のトラベリング。続くBIHのポゼッションでニコリーナ・バビッチに3Pを決められて残り12秒で4点差とされ、惜しくも敗れる結果となった。

日本は、12本中7本の3Pを沈めたキャプテンの林がチーム最多の21得点をあげたほか、3P5本中4本を沈めた赤穂ひまわりが14得点、7リバウンド、2アシスト、2スティール、1ブロック、髙田が10得点、4リバウンド、馬瓜が8得点、7リバウンド、1アシスト、1スティールをマークした。

今大会が2年ぶりの代表復帰戦となった渡嘉敷来夢は、ジョーンズとのマッチアップでファウルトラブルに陥るなど試合全体で4ファウルとリズムに乗り切れず、無得点だったものの、3リバウンド、5アシスト、1スティールを記録した。日本はチーム全体で43本中20本(成功率46.5%)の3Pを沈めた一方で、2点ショットは30本中8本(成功率26.7%)にとどまった。

BIHはジョーンズが38分59秒の出場で36得点(FG14/24)、23リバウンド、4アシスト、2ブロックの超人的活躍で逆転勝利に大きく貢献した。ジョーンズのほか、バビッチ(31分14秒出場)とMatea Tavic(30分3秒出場)がそれぞれ15得点、Dzebo(33分4秒出場)も14得点と、先発5人中4人が30分以上プレイ+14得点超を記録。5得点のAndjela Delicの得点を合わせると、先発5人でチーム合計87点中85点(98%)を獲得した。

大会3試合を終え、最終順位は1位カナダ(1勝1敗、得失点差+25)、2位日本(1勝1敗、得失点差+2)、3位BIH(1勝1敗、得失点差-27)となった。当初はベラルーシ代表も参加し、4チーム総当たりで本戦出場圏内の上位3位を争う予定だったが、同代表が新型コロナウイルス感染の影響で出場を辞退したため、3チームで開催された。

ベラルーシ代表の出場辞退が決まったあと、本戦出場権の取り扱いについては後日発表される予定とされていたが、大阪会場の予選成立に伴い、カナダ、日本、BIHの3か国に対して出場権が付与される旨の通達がFIBAから正式にあったことが、大会終了後に日本バスケットボール協会より発表されている。日本は4大会連続14回目のW杯出場となる。

なお、大会MVPにはジョンケル・ジョーンズ(BIH)、オールスターファイブ(ベスト5)にはそのジョーンズのほか、赤穂、馬瓜、そしてカナダ代表のナタリー・アチョンワとブリジット・カールトンが選ばれた。

FIBA女子W杯2022は、9月22日からシドニー(オーストラリア)で開催。日本を含む4会場で開催される予選を勝ち抜いた合計12チーム(開催国のオーストラリアと東京五輪優勝のアメリカを含む)で争われる。