9月25日、FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022のグループB、日本対カナダの一戦がオーストラリアのシドニー・スーパードームで行われ、日本は56-70で完敗を喫した。
女子日本代表の恩塚亨ヘッドコーチとチームキャプテンの高田真希が試合後の記者会見でメディアからの質疑に応じた。
「自分たちがやるべきことをもっと徹底してやっていかなければ」
――試合の感想。
高田:セルビアに負けてからしっかり修正して臨んだのですが、結果として相手というよりは自分たちのミスのところから相手に簡単にシュートに持っていかれて流れが上手く掴めなかったというところがあるので、自分たちがやるべきことをもっと徹底してやっていかなければいけないなと感じました。
恩塚HC:選手たちはチーム一丸となって戦い抜くという姿勢を見せてくれたと思っています。高田キャプテンが苦しい時間帯のなかでもチームをリードしてくれて、素晴らしいリーダーシップだったなというのが、まず伝えたいところです。
結果、56点という得点に関して、ターンオーバーが14回というところと、フィニッシュで決めきれなかったという課題があったのですが、その辺りを今後修正して、明日のゲームに臨みたいと思っています。
ひとつだけここで言うとしたら、ピック&ロールでプレッシャーを受けて足が止まってしまい、そこでプレッシャーを回避できないままボールが停滞してリズムが失われてしまっていたので、そういうオフェンスにならないようにアジャストしたいと考えています。
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――セカンドチャンスからの失点に関して。
リバウンドのところで言うと、まず良いポジションに入らせないように先にコンタクトするということ。これは言うのは簡単なのですが、ヘルプポジションで味方を助けようとしながらも、シュートの流れを読んでステップアウトしないといけないというのが難しいところで、そこの振り向きの速さであったり読みであったりとか、コンタクトの質であったりは、また振り返りのなかで分析して良くしていきたいと思います。
センター以外の選手が、センターが弾いたボールをルースボールとして取りにくるというチーム一丸となったリバウンドができるように改善したいと思っていますが、試合のなかでそういうシーンは幾度も見られたので、その回数を増やしていきたいと考えています。
――今大会は相手にしっかり対策を練られていてることに関して。
オフェンスとディフェンスでひとつずつ言うとしたら、(日本のオフェンスでは相手が)ピック&ロールのところでポイントガードにボールを持たせない、あるいはボールを持たれたときのプレッシャーを厳しくしてちゃんと作らせないようにしてきます。違う切り口でチャンスを作るというところであったり、ポイントガードがボールを持つときにいい状態でボールを持てるという工夫をしたいと思っています。
ディフェンスで言うと、日本の速い展開に持ち込まれないように相手はボールをコントロールして、ボールを止めて重たいゲームにしていくと思うのですが、レイトクロックの状況で悪いシュートを打たせて、リバウンドから流れを作っていくという我慢が必要だと思っています。選手たちが(しっかりとそれを)やってくれると思って、一緒に戦っていきたいなと思っています。