9月27日、FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022のグループB、日本対オーストラリアの一戦がシドニー・スーパードーム(オーストラリア)で行われ、日本は54-71で敗れ、グループ予選は1勝4敗で敗退となった。
女子日本代表の恩塚亨ヘッドコーチとこの試合で14得点と活躍したオコエ桃仁花が試合後の記者会見でメディアからの質疑に応じた。
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「日本のファンの皆さまに日本のバスケを届けたいと思ってプレイ」
――試合の感想。
オコエ:消化試合になってしまったのですけど、最後に日本らしいバスケットをして、日本のファンの皆さまに日本のバスケを届けたいと思ってプレイしました。
恩塚HC:決勝トーナメント(進出)が断たれたあとの、モチベーションを保つのが難しい試合だったと思うのですが、今オコエ選手が言ってくれたように、日本のバスケットファンの方々のために勇姿を見せようという気持ちで試合に臨みました。
もうひとつ、今までトレーニングをして成長してきたので、そういう成長した自分で自信を持ってプレイしようという話を(選手たちと)しました。
そのふたつの面で、選手たちはコート上で最初から最後までその姿を示してくれたんじゃないかなと思って、選手たちに感謝しています。
――今後前に進むにあたっての改善点はどこか。
恩塚HC:結果に対して責任を感じています。日本のバスケットを前に進めたいという想いでこの大会に臨んでいました。
この結果から何を学ぶかというと、オフェンスの切り口と継続性、この点において私たちはエネルギーであったり、良い選択ができなくなってしまう場面があったので、この部分を磨きをかけていきたい。それをタイムシェアしながら出来るように、チーム力としてそれを表現できるようになるところまでを目指していきたいという風に考えています。
私は選手がコート上で、自分自身の判断で自信を持ってプレイできるようにコーチしたいと思っています。それは、日本人はそういうことが苦手で、言われたことをやるのが得意だとよく言われている状況だからです。それを次のステップに行くために、選手自身が内側から湧いてくるエネルギーで、自分自身で自信を持って判断できる、そういうチャレンジを今しています。
テストイベント(強化試合)まではそれを自信を持ってできていたんですね。ただ本戦に入って、ちょっと上手くいかなかったときに自信を失ってしまった。それでそのプレイが表現できなかった。なので、選手たちにはやってきたことを信じて欲しいなと思っています。
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――セルビアへの敗戦後、選手たちが恐れながらプレイしている印象があった。
恩塚HC:私もそのように感じていました。そこの部分をどうアプローチしたら力になれるかということは、大会を通してずっと考えていた私にとっての大きなテーマでした。
なぜ怖くなるかというのを考えたときに、判断を自分でするというところがこの大きな舞台で初めての経験な選手も多かったので、もしかして負荷をかけ過ぎてしまったのかなというというのは、私自身が考えているところです。
――オリンピックでメダルを獲得したこともあって、結果を出さなければならないというプレッシャーからきたものなのか。
恩塚HC:私は恐怖感というよりは、責任感ではないのかなと思っています。選手たちは本当に日本のために、チームのために貢献したい、力になりたいって本当に強く思っているんですね。日本のバスケット界のためにっていう、もの凄い責任感を持っているんです。