バスケW杯日本代表のオッズと勝敗予想。GS突破、決勝T進出は?ドイツ、フィンランド、オーストラリア戦

2023-08-24
読了時間 約3分
(Reo Onishi)

FIBAバスケットボールワールドカップ2023が8月25日に開幕する。日本・沖縄、フィリピン、インドネシアの3カ国がホストを務め、決勝戦は9月10日。約2週間に渡って世界の頂点を巡る争いが行われる。

ここでは男子日本代表のグループステージ3試合の勝敗を予想。オッズをもとに、ドイツ代表、フィンランド代表、オーストラリア代表との試合を展望していく。

■日本の下馬評は?

まずは日本がどのような立場なのか、下馬評を見てみよう。『遊雅堂』が発表しているオッズによると、日本がグループステージを突破する可能性は低いとみなされている。

グループEを首位で突破するチームのオッズは、オーストラリアが1.53倍でトップ。ドイツの3.00倍、フィンランドの17.00倍と続き、日本は31.00倍だ。いわゆる2強2弱のグループだと言える。

日本のグループステージを突破するかどうかを対象にしたオッズも発表されている。日本のグループステージ突破は8.50倍に対し、敗退は1.04倍。日本のグループステージ敗退は”ほぼ確定”というような数字だ。

グループ内での関係に加えて、大会参加チーム全体での立ち位置も確認する。ここで用いるのは優勝チームを予想するオッズだ。グループE内ではオーストラリアが10.00倍で全体の3位。まさに優勝候補の一角だ。続いてドイツが26.00倍で8位。フィンランドが151.00倍で14位タイ、日本は251.00倍で21位となっている。

オッズから考えると、日本は“グループステージ1勝”が目標という立ち位置だろう。以下では各試合について勝敗を予想していく。

■日本 vs ドイツ

日本の初戦となるドイツ戦に関しては、直接対決のオッズも公表されている。ドイツの勝利を予想した場合のオッズは1.05倍なのに対し、日本の勝利は13.00倍。ここまで見てきたとおり、日本は下馬評はかなり低い。

世界ランキングでも日本の36位に対し、ドイツは11位。格上の対戦相手となり、日本は苦しい試合が予想される。

ドイツは2022年のユーロバスケットで3位。強豪ひしめくヨーロッパで銅メダルまでたどり着いたことは大きな自信になったことだろう。メンバー構成に大きな変化はなく、チームはさらに成熟している。

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中心選手はNBAプレーヤーのデニス・シュルーダー。昨シーズンはロサンゼルス・レイカーズでプレーし、八村塁ともチームメイトだった。今夏にはトロント・ラプターズと新たに契約を結んでいる。シュルーダーは自ら得点を取れるポイントガードで、昨年のユーロバスケットでも平均得点は20点超え。日本としてはまず彼を抑えることが必要になるだろう。そのほかにも3人のNBAプレーヤーを擁しており、ドイツ代表として過去最強との見方もある。

日本は直近の強化試合でヨーロッパ勢と2度対戦。世界ランキング5位のフランス代表とは前半まではほぼ互角の試合を演じたが、後半に力負け。スロベニア代表戦はスーパースターのルカ・ドンチッチに大暴れを許した。この事実からも、日本の勝利は厳しいのではないだろうか。オッズが示すとおり、ドイツの勝利を予想するのが妥当な選択だろう。

■日本 vs フィンランド

2戦目で対戦するのがフィンランド。世界ランキングでは24位となっており、上記のオッズから見てもグループ3番手と見られるチームだ。多くの日本人ファンは「1勝をもぎ取るならここ」と考えているのではないだろうか。

フィンランドは昨年のユーロバスケットで7位と躍進を果たしたチームでもある。その主役となったのが、213センチの巨体を持つラウリ・マルカネン。絶対的なエースが存在していることも、対戦相手としては厄介だろう。

マルカネンはサイズを生かした豪快なプレーはもちろん、切れ味鋭いドライブや3Pシュート、チームメイトを生かすプレーも得意とする器用な選手。中でも特筆すべきは類まれな得点能力だ。ユーロバスケットでは全体2位となる平均27.9得点を記録した。NBAでもキャリアハイとなる平均25.6得点を記録。オールスターにも初めて選出された。まさに最高の状態でこの夏のワールドカップを迎えている。

日本としては、渡邊雄太の状態がカギを握りそうだ。強化試合では負傷もあり、実戦は1試合の出場にとどまった。ドイツ戦に出場することができれば、このフィンランド戦に向けて大きな一歩となっているはず。試運転を経た渡邊がベストに近い状態でこの試合を迎えることができれば、日本にも勝機はあるはずだ。

また、3Pシュートの精度も大きく関わってくる。フランス戦の前半のように、日本の得意とする形がハマれば強豪とも十分に太刀打ちできることは証明済み。フランス戦で20得点を挙げた富永啓生を中心に、35パーセントから40パーセントの3Pシュート成功率を維持したいところ。期待も込めて、この試合は日本の勝利を予想したい。

■日本 vs オーストラリア

グループステージの3戦で、最も難しい相手がオーストラリアだろう。先にオッズで触れたとおり、グループを首位で突破すると目されているのがオーストラリア。さらに優勝オッズも全体で3位の数字であり、優勝候補であることは疑いようもない。

世界ランキングでもスペイン、アメリカに次ぐ3位。前回のワールドカップでは4位に入り、東京オリンピックでは銅メダルを獲得した。そういった経験を持つ選手たちに若い力も加わり、今大会も上位進出は固いと見ていいだろう。

島根スサノオマジックでプレーするニック・ケイ、NBAでプレーするパティ・ミルズといった経験豊富な選手はもちろん、楽しみなのは20歳のジョシュ・ギディーだ。オクラホマシティ・サンダーでプレーする大型司令塔。昨シーズンは平均16.6得点、6.2アシストを記録した。

オーストラリアは20日の強化試合で、世界ランキング5位のフランスに78-74で逆転勝利。日本が70-88で敗れた相手に勝利を収めただけに、実力の差はやはり明確だと言わざるを得ない。勝利するのはオーストラリアと予想する。

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