9月22日に開幕するFIBA女子バスケットボールワールドカップでは、女子バスケ界のスターたちがシドニーに集結する。
アメリカ(米国)、カナダ、そして開催国のオーストラリア(豪州)など12チームが参加す今大会は、スーパースターの才能に事欠くことはない。
豪州のローレン・ジャクソンからフランスのギャビー・ウィリアムズまで、注目の5選手を紹介しよう。
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ローレン・ジャクソン(豪州) Lauren Jackson
まずは"GOAT"から始めなければならない。
プロバスケットボール選手としての引退から6年、W杯への最後の出場から12年――。豪州女子バスケ界の最高峰が、シドニーで再び緑と金のユニフォームを身にまとう。
奇跡のカムバックを果たした41歳の彼女は、東京オリンピックで8位という残念な結果に終わったあと、母国でメダルを狙う若い代表を率いることになった。
ジャクソンは「チーム全体が私を歓迎してくれ、アットホームな雰囲気です。コートに立てば、すぐに年の差は感じなくなるでしょう」と語っている。
「私は、このチームと私たちが達成できることを信じています。もし、私が表彰台の一角を担えるのであれば、これまでの苦労が報われるでしょう」
エマ・ミースマン(ベルギー) Emma Meesseman
ミースマンは、シドニーのコートに立つ選手の中で最もエレクトリックな選手の一人だ。
2019年WNBAファイナルのMVPであり、チャンピオンである彼女は、ベルギーをユーロバスケットで2つの銅メダル(2017年、2021年)に導いている。今大会は、2018年の3位を上回ることを目指して、2度目のW杯出場となる。
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エイジャ・ウィルソン(アメリカ) A'ja Wilson
数日前にラスベガス・エイセズをWNBAチャンピオンシップに導いたばかりのウィルソンは、今季の36試合で1試合平均19.5得点、9.4リバウンド、1.9ブロックを記録し、2度目のリーグMVPに選ばれた。彼女は、キャリアで最高のバスケットをしている状態でW杯に入ってきているのだ。
年間最優秀守備選手にも選ばれたウィルソンは、W杯で4大会連続の金メダル獲得を目指す米国代表チームを率いる存在だ。大学時代にウィルソンを指導し、前米国代表ヘッドコーチを務めたドーン・ステイリーも、大会前にこの26歳を賞賛している。
「ありがとう。オフシーズンの仕事に感謝し、最悪の日でも自分を信じてくれたことに感謝します」
「MVPは1年を通しての結果であり、あなたほど優秀で一貫性のある選手はいませんでした。だから、私はあなたがそのハードウェア(トロフィー)を獲得したことがとても嬉しいです」
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キア・ナース(カナダ) Kia Nurse
2022年のWNBAシーズンを全休したACL(前十字靭帯断裂)の怪我から回復したナースは、ナタリー・アチョンワ、ブリジット・カールトンと共に、世界ランキング4位のチームの主役として活躍することが決まっている。
W杯で2度の銅メダル(1979年、1986年)を獲得しているカナダは、2018年の7位、2020年の東京オリンピックでの9位を上回る成績を目指すため、シドニーでメダルを獲得できるチームと期待されている。
ギャビー・ウィリアムズ(フランス) Gabby Williams
ウィリアムズは、2020年の東京オリンピックでフランス代表としてデビューし、チームの銅メダル獲得に貢献した。その後、2021年のユーロバスケットでは銀メダルを獲得している。
2022年のオールWNBAディフェンシブ・セカンドチームのメンバーである彼女は、ディフェンシブエンドでの能力が持ち味だ。だが、ヨーロッパで数年プレイして成功したのち、プレイメイカー兼スコアラーとしてウィングでのプレイの幅を広げている。
原文:FIBA Women's Basketball World Cup 2022: Five players to watch in Sydney, including Lauren Jackson and A'ja Wilson
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部