2022年12月18日、第89回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会の決勝が国立代々木競技場第二体育館で行われ、ENEOSサンフラワーズが76-66でデンソーアイリスを破り、10年連続10回目の優勝を達成した。
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第89回皇后杯 決勝 最終結果・ゲームリポート
最終スコア
ENEOS 76-66 デンソー
1Q 17-20
2Q 22-17
3Q 10-13
4Q 27-16
ゲームリポート
スターティングファイブ:
ENEOS:長岡萌映子、林咲希、渡嘉敷来夢、宮崎早織、星杏璃
デンソー:本川紗奈生、高田真希、赤穂さくら、木村亜美、赤穂ひまわり
昨年と同カードになった皇后杯決勝。デンソーは本川、赤穂(ひ)の1対1や赤穂(さ)のジャンプシュート、ENEOSは渡嘉敷のポストプレーや長岡のゴールアタックを軸に得点を重ね、デンソーの3点リードで第1クォーターは終了。
しかし第2Q、ENEOSは林の3ポイントシュートや、宮崎を起点とした長岡、渡嘉敷の得点で巻き返しをはかる。デンソーも高橋未来や渡部友里奈の思い切りのいい攻めで得点を重ねたが、クォーター終盤にENEOSが長岡、高田静の連続3ポイントでリードを奪い、39-37で前半を折り返す。
第3Qは激しい守り合いの展開。篠原華実が3ポイントを効果的に沈めたデンソーが再びリードを奪ってクォーターエンドを迎えたが、第4Qはエネオスが出だしから10-0のランで再逆転すると、宮崎、渡嘉敷、長岡がそれぞれの強みを生かしたオフェンスでデンソーを突き放し、77-66のスコアで勝利。チームが保持する、皇后杯の連続優勝記録を「10」に更新した。
優勝チームインタビュー
佐久本智ヘッドコーチ
リーグ開幕はチームの状況が良くなかったので、この舞台で違いを出せてほっとしています。うちの選手たちは我慢強くやれる選手ばかりなので、最後は必ず結果を出してくれると信じて指示を出していました。(開幕からの変化)若手が成長し、けが人が復帰し、上り調子で皇后杯に来られたのがよかっです。この3日間、チームとしてとてもいいゲームができたので、この良さをそのままリーグ戦に持っていきたいです。
渡嘉敷来夢(32得点22リバウンド)
開幕戦で負けたとき「今年は余裕がない」とメディアにも話しましたが、選手一人ひとりがやるべきことを理解し、コートで表現した結果が出ました。(ベンチを見て)みんな、ありがとう。試合中、アウトサイドの選手たちには「積極的にシュートを打っていい。必ずリバウンドを取る」と伝えていました。しっかり体を張ってそれをやれてよかったです。自分自身はポストアップでシュートが入らないこともありましたが、何回も行き続けた自分を褒めたいと思いますし、何が何でも決めないと練習中に厳しいこと言えなくなるなとも思いました(笑)。(リーグに向けて)「ENEOSは皇后杯に強い」と言われることのないよう、引き続きがんばりたいです。
長岡萌映子(18得点5アシスト)
初の皇后杯優勝はとてもうれしいです。(第4Q序盤に決めた3ポイントについて)今までの自分だったら打たなかったシュート。だけどこのときはゴールしか見えなかったので、何も考えずに打ちました。シュートを決められる選手は他にもたくさんいるので、つなぎでがんばろうと思っていたし、そういう役割を果たせたと思います。(リーグに向けて)タクさん(渡嘉敷)も言ったように、皇后杯だけでなくリーグ優勝にも貢献できるようがんばりたいです。
宮崎早織(10得点10アシスト)
本当に優勝できてうれしいです。10連覇はすごくプレッシャーがありました。開幕から負けが続いていたので本当に怖かったけれど、こうやって優勝してほっとしています。試合前からこういう厳しい試合になると思っていたので我慢の時間は必ずあると選手で話し合っていました。そこを我慢できた結果が優勝につながったと思います。
第89回皇后杯 大会最終結果
最終順位
優勝:ENEOSサンフラワーズ(10年連続10回目)
準優勝:デンソーアイリス
第3位:富士通レッドウェーブ、トヨタ自動車アンテロープス
大会表彰
大会ベスト5:
林咲希(ENEOS)
渡嘉敷来夢(ENEOS)
星杏璃(ENEOS)
赤穂さくら(デンソー)
赤穂ひまわり(デンソー)
MVP:渡嘉敷来夢