WBCで導入のタイブレークとは? 過去に侍ジャパンも経験|WBC2023

2023-03-10
読了時間 約2分
(C)Getty Images

国際大会は普段目にしているNPBの試合とは異なるルールが採用されることがある。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)であれば「球数制限」「ワンポイントリリーフの禁止」「コールドゲーム」「タイブレーク」などが挙げられる。

ここでは「タイブレーク」について詳しく解説する。

野球におけるタイブレークとは

タイブレークとは英語で書くと「tie break」で、直訳すれば「均衡を破る」という意味だ。野球でタイブレークといえば、延長戦で点が入りやすい(走者を置いた)状態からはじめることを指す。試合の決着を早く促すことが目的で採り入れられる。

走者の数は「無死二塁」や「無死一、二塁」と大会によってさまざま。またタイブレークが開始するイニングも異なる。延長10回から採用されることもあれば延長13回からの場合もある。

また、タイブレーク開始時の打順にも、任意の選手から始める場合、直前の回の次の打者からの場合がある。つまり、タイブレークのルールは国際的に統一されているわけではないのだ。では、2023年のWBCではどうなのだろうか。

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WBCでは延長10回から無死二塁の状況で開始

今大会のタイブレークは延長10回から無死二塁の状態で開始する。打順は9回終了から継続となり、二塁走者には9回の最後の打者が入る。

WBCでのタイブレーク採用は今大会が初めてではない。第2回大会からタイブレークは採用されていた。

第2回、第3回大会では延長13回から無死一、二塁での開始。第4回大会では2回早まり延長11回から同様に無死一、二塁でスタートしていた。いずれも打順は9回終了から継続だった。今大会は走者が一、二塁から二塁になり開始も1回早まったことになる。

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侍ジャパンは前回大会でタイブレークを経験

実は前回大会で侍ジャパンはタイブレークを経験している。2次ラウンドの初戦となったオランダ戦は6-6のまま延長戦へと突入。10回は両チーム無得点で終わり、タイブレークとなった11回の表、侍ジャパンは中田翔が1死二、三塁から2点適時打を決め、8-6と2点勝ち越しに成功。その裏を無失点に抑え勝利している。

WBC以外でのタイブレーク実施例は?

アメリカ

実は今大会と同じ延長10回から無死二塁の状態でスタートするタイブレークはMLBで実施されているものと同様だ。MLBでは新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年から同様のルールを採用している。

日本

NPB(プロ野球)ではこれまでにタイブレークは実施されていないが、高校野球などのアマチュア野球では採用されている大会もある。

たとえば高校野球では2018年春の甲子園から導入済み。今春の甲子園では、9回終了時点で同点の場合、延長10回から無死一、二塁の状態で打順は前の回から継続すると発表された。

社会人野球の2大大会のひとつである都市対抗野球でもタイブレークが採用されている。タイブレークそのものは2003年から導入されていたが、複数回の変更を経て、2022年からは9回終了時点で同点の場合、延長10回から無死一、二塁の状態で打順は前の回から継続するルールとなった。

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