佐々木麟太郎(花巻東高)のプロフィール|経歴・成績・ドラフトについて

2024-02-14
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時事通信

佐々木麟太郎(花巻東高)は高校野球史上最多となる140本塁打をマークしている超高校級スラッガー。佐々木の基本プロフィール、選手としての特徴やプレースタイル、主な戦績、経歴などについて紹介する。

佐々木麟太郎の進路

2024年2月14日(水)スタンフォード大学へ進学

日本時間2月14日、スタンフォード大学が公式ウェブサイトで佐々木が入学することを発表した。同サイトに掲載された写真では、背番号「3」のユニフォームを身に纏っている。

10月12日(木)プロ志望届は提出せず

10月12日が締め切りだったプロ野球志望届を提出せず、今オフのプロ入りはしないことが決まった。佐々木は10日に行われたかごしま国体1回戦の試合後に「アメリカの大学に行くことを考えている」と進路についてコメントしていた(日刊スポーツより)。

2023年かごしま国体の戦績

10月10日(火)かごしま国体1回戦(履正社高/3打数無安打、1四球)

平和リース球場(鹿児島県鹿児島市)で行われた履正社高とのかごしま国体1回戦に「3番・一塁」でスタメン出場。

第1打席はショートゴロダブルプレー、第2打席は空振り三振に倒れたが、第3打席はフルカウントからストレートを見極め四球で出塁した。第4打席は強烈な当たりがライトの前に落ちるも、二塁走者のスタートが遅れて記録はライトゴロとなった。

花巻東高は1-9で7回コールド負け。佐々木麟太郎が高校最後の試合を終えた。

10月9日(月)かごしま国体1回戦(履正社高/雨天中止)

かごしま国体の1回戦が平和リース球場(鹿児島県鹿児島市)で開催予定だったが、雨のため10日に順延された。

10月8日(日)かごしま国体1回戦(履正社高/雨天中止)

かごしま国体の1回戦が平和リース球場(鹿児島県鹿児島市)で開催予定だったが、雨のため9日に順延された。

2023年夏の甲子園大会の戦績

8月20日(土)夏の甲子園準々決勝(仙台育英高/4打数無安打、2三振、1四球)

阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた仙台育英高との夏の甲子園準々決勝に「3番・一塁」でスタメン出場。

第1打席はセカンドゴロ、第2打席は空振り三振に倒れた佐々木。第3打席では四球を選び出塁。第4打席では見逃し三振、第5打席はセカンドゴロに倒れた。チームは4-9で敗れ、佐々木の最後の夏が終わった。

8月17日(木)夏の甲子園3回戦(智弁学園高/5打数3安打、1打点、2得点、2三振)

阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた智弁学園高との夏の甲子園3回戦に「3番・一塁」でスタメン出場。5打数3安打、1打点、2得点、2三振という内容だった。

第1打席はレフト前ヒット、第2打席はセンター前ヒットを放った佐々木は、いずれも後続のタイムリーで生還。第3打席は空振り三振に倒れたものの、6回2死一、二塁の第3打席では強烈なセンター前タイムリーで打点をマーク。第5打席では見逃し三振に倒れた。チームは5-3で勝利し、10年ぶりにベスト8に進出した。

8月13日(日)夏の甲子園2回戦(クラーク国際高/4打数無安打、1三振)

阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われたクラーク国際高との夏の甲子園2回戦に「3番・一塁」でスタメン出場。4打数無安打、1三振という内容だった。

第1打席は空振り三振、第2打席はショートゴロ、第3打席はセカンドゴロ、第4打席はショートゴロと快音は聞かれず。8回表に降雨による1時間34分の中断があったが、チームは2-1で競り勝った。

8月8日(火)夏の甲子園1回戦(宇部鴻城高/3打数3安打、1打点、1得点、1四球)

阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた宇部鴻城高との夏の甲子園1回戦に「3番・一塁」でスタメン出場。3打数3安打、1打点、1得点、1四球という内容だった。

第1打席でレフト前ヒットを放ち、自身甲子園初ヒットを記録。第2打席では先制のレフト前ヒットを放ち、後続のタイムリーで生還。第3打席では申告敬遠、第4打席ではサード強襲のヒットを放った。チームは4-1で勝利し、8年ぶりの初戦突破となった。

2023年夏の岩手大会での戦績

7月26日(水)岩手大会決勝戦(盛岡三高/4打数1安打、1打点、1三振、1四球)

きたぎんボールパーク(岩手県盛岡市)で行われた盛岡三高との岩手大会決勝に「3番・一塁」でスタメン出場し、4打数1安打、1打点、1三振、1四球、1得点という内容だった。第1打席は四球で出塁し、後続のタイムリーで3点目のホームイン。第2打席は凡退も、第3打席では7点目のタイムリーを放った。第4打席は空振り三振、第5打席はセンターフライだった。チームは10-0で勝利し、4年ぶり11回目の甲子園出場を決めた。

7月24日(月)岩手大会準決勝(盛岡一高/4打数3安打、1打点、1四球)

きたぎんボールパーク(岩手県盛岡市)で行われた盛岡一高との岩手大会準決勝に「3番・一塁」でスタメン出場し、4打数3安打、1打点、1得点、1四球という内容だった。第1打席ではチャンスを広げる安打を放つと、第2打席では2点目のタイムリー、第3打席でも安打を放ち、今大会初の3安打猛打賞を記録。第5打席では申告敬遠だった。チームは10-4で勝利し、2年ぶりに決勝戦に進出した。

7月22日(土)岩手大会準々決勝(盛岡誠桜高/2打数無安打、1四球)

きたぎんボールパーク(岩手県盛岡市)で行われた盛岡誠桜高との岩手大会準々決勝に「3番・一塁」でスタメン出場し、2打数無安打、1四球だった。前の試合は背中の張りのためベンチスタートだったが、この日はスタメンに復帰。第1打席は空振り三振、第2打席はファーストへのファウルフライ、第3打席は打撃妨害で出塁し、第4打席では申告敬遠だった。チームは8-1で7回コールド勝ちし、ベスト4進出を決めた。

7月20日(木)岩手大会3回戦(水沢商高/1打数無安打、1三振)

きたぎんボールパークで行われた水沢商高との岩手大会3回戦ではスタメンを外れてベンチスタート。佐々木は2-2で迎えた延長10回、タイブレークで無死一、二塁の場面に代打で登場したが、フルカウントから空振り三振に倒れた。チームは延長11回に3点を勝ち越しベスト8に進出した。

7月13日(木)岩手大会2回戦(盛岡市立高/4打数1安打、1四球)

きたぎんボールパークで行われた盛岡市立高との岩手大会2回戦に「3番・一塁」でスタメン出場し、4打数1安打、1四球だった。第1打席は凡退した佐々木だが、3回の第2打席でセンター前ヒットを放ち、今大会初ヒットをマーク。4回の第3打席では四球を選び、その後の2打席は凡退した。

佐々木麟太郎の基本プロフィール

  • 氏名(読み/ローマ字表記):佐々木麟太郎(ささきりんたろう/Sasaki, Rintaro)

  • 生年月日:2005年4月18日

  • 出身地:岩手県

  • 身長・体重:184cm・113kg

  • 所属チーム歴:江釣子小(江釣子ジュニアスポーツ少年団)-江釣子中(金ケ崎シニア)-花巻東高

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※身長・体重は週刊ベースボールONLINEより(2023年6月30日時点)

選手としての特徴・プレースタイル

佐々木の持ち味は184cm113kgという規格外の体格から繰り出される長打力だ。

メジャーリーガーの大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)や菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)らを輩出した岩手県の強豪・花巻東高では1年時からレギュラーを務め、本塁打を量産。高校通算138本塁打(6月22日時点)は、早稲田実業高時代の清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)を上回る、歴代最多の記録だ。

ただ力任せにフルスイングするのではなく、上半身と下半身を柔らかく使ったスイングから、広角に打球を飛ばせるスラッガー。しかしその圧倒的な出力にまだ成長途中の身体がついていけず、足の疲労骨折や胸郭出口症候群など、高校3年間は故障との戦いでもあった。

そんな中でも本塁打を量産してきたパワーと技術は、歴代高校生の中でもトップクラスのものを感じさせる。本塁打を量産する一方で、本人は「フォアザチーム」の姿勢を徹底して貫く。試合後のインタビューなどでは大人顔負けの言葉を発するなど、メンタル面での評価も高い。

打撃では歴代トップクラスの評価を受けるが、守備での評価は高くはない。100kgを越える体重や、主に一塁を守っていることから「プロ入り後に苦労する」との声もあるが、今後の成長に期待したいところだ。

2023年のドラフト候補筆頭

高校1年時から活躍を見せてきた佐々木は、大阪桐蔭高の前田悠伍、広陵高の真鍋慧、九州国際大付の佐倉侠史朗とともに「高校四天王」として注目を集めてきた。2023年のプロ野球ドラフト会議では、1位指名候補としても名前が挙がっている。

ドラフト会議でプロから指名を受けるには、プロ野球志望届(プロ志望届)を提出する必要がある。例年9月上旬から10月上旬までの間が提出期間となっており、佐々木が提出すれば争奪戦になることは必至だ。

過去に花巻東高からは菊池雄星(2009年1位/西武)や大谷翔平(2012年1位/日本ハム)らがドラフト指名を受けてプロ入りしており、佐々木も偉大な先輩たちに続くことが期待されている。

佐々木麟太郎のこれまでの経歴

江釣子小1年時に江釣子ジュニアスポーツ少年団で野球を始めた。江釣子中では大谷翔平の父・徹氏が監督を務める金ケ崎シニアでプレーし、東日本選抜大会優勝、北東北大会優勝に貢献。

佐々木の父・洋氏が監督を務める花巻東高では1年春からレギュラーで、夏は惜しくも甲子園出場を逃したが、秋の岩手大会、東北大会を制して明治神宮野球大会に出場。3試合で打率6割、2本塁打、9打点という鮮烈な全国デビューを飾った。

翌春のセンバツでは1回戦敗退、佐々木自身も4打数無安打と振るわなかった。その後も岩手大会では常に優勝を争い、東北大会にも出場しているが、全国舞台からは遠ざかっている。高校3年、最後の夏で甲子園出場、全国制覇を目指す。

佐々木麟太郎の主な戦績・個人成績・受賞歴

中学1年(2018年)

中学2年(2019年)

  • 東日本選抜大会優勝

  • 北東北大会優勝

中学3年(2020年)

高校1年(2021年)

  • 春の岩手大会優勝(東北大会は中止)

  • 夏の岩手大会決勝進出(5試合、21打数6安打、4打点、2本塁打)

  • 秋の岩手大会優勝、東北大会優勝

  • 明治神宮野球大会に出場(ベスト4/3試合、10打数6安打、9打点、2本塁打)

高校2年(2022年)

  • 春のセンバツに出場(1回戦敗退/4打数無安打)

  • 春の岩手大会優勝、東北大会ベスト8(初戦敗退)

  • 夏の岩手大会準決勝進出(4試合、16打数8安打、5打点)

  • 秋の岩手大会優勝、東北大会2回戦(初戦)敗退

高校3年(2023年)

  • 春の岩手大会優勝、東北大会ベスト8(初戦敗退)

  • 夏の岩手大会優勝(5試合/15打数5安打、2打点)

  • 夏の甲子園に出場、ベスト8(4試合/16打数6安打、2打点)

  • かごしま国体に出場

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