プロ野球の試合中止はいつ決まる?誰が判断? チケットの払い戻しは?|プロ野球

2024-06-12
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(時事通信)

NPB(プロ野球)では、予定されていた試合が悪天候の影響などにより中止となり開催されないことがある。


■試合中止の判断を誰がするかは試合前と試合開始後で異なる

プロ野球の試合中止は、雨天などの天候不順が最も一般的な理由である。また、台風の影響で選手やスタッフが移動予定の飛行機が運航されたため、開催中止となったこともある。

試合前に中止の判断を行うのは主催球団であり、試合開始後は審判団となる。また、リーグ戦終盤になると、全試合が連盟管理節/連盟特別管理試合となり、試合中止の判断は主催球団ではなく連盟管理となる。

新型コロナウイルスの影響で2020年から2023年は、全試合が連盟管理節とされていた。


■試合中止の発表時刻は定まっていない

当日の天候だけでなく、グラウンドコンディション、交通機関の状況にも左右されるため試合中止の発表時刻は定まっていない。

一般的に試合当日の状況で判断されるが、大型台風などで交通機関の運休が決まっている場合などは、前日に中止が決定される場合もある。

試合中止が決まったら現地ではアナウンスが流れ、張り紙などによる告知が行われる。また主催球団や開催球場の公式ウェブサイトやSNSで告知がなされることもある。

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■試合中止となった場合のチケットは払い戻しあり

天候不順やその他の事情により試合が中止となった場合、チケット代の払い戻し措置がある。開門後に試合が中止された場合も同様であり、紙チケットで入場した場合は半券の取り扱いに注意が必要である。

払い戻しの方法や期間は球団や各プレイガイドによって異なる。したがって、こちらも同様に注意が必要である。


■天候不順以外での試合中止

天候不順以外の理由でも、試合が中止となるケースが過去にあった。

新型コロナウイルスの影響による試合中止が多発したことは記憶に新しい。2020年にはセ・パ交流戦108試合、セ・リーグとパ・リーグがそれぞれ15試合ずつ中止となり、計120試合が短縮されたシーズンとなった。また、同年には公式戦以外に、セ・リーグのオールスターゲームやクライマックスシリーズ、パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージも中止となった。

地震の発生による中止もある。2018年の北海道胆振東部地震や2016年の熊本地震の影響で試合が中止された。また、東日本大震災の直後には電力事情により試合が中止された場合もある。同震災時には、試合が中止にならなかったものの、使用する球場が変更される例もあった。

その他、用具を運搬するトラックが豪雨の影響で渋滞に巻き込まれ、試合開始時刻に間に合わず試合が中止となった例もある。

天変地異以外の事例としては、ストライキによる中止もある。2004年にはプロ野球再編問題を巡って球団と選手会が対立し、労使交渉が決裂したため、合計12試合がストライキにより中止となった。