【WBC 2023】外野手陣 戦力ランキング:日本代表 侍ジャパンの順位は?

2023-03-03
読了時間 約4分
(Getty Images)

2023年3月、野球世界一を決める国際大会、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(2023 World Baseball Classic™|以下WBC)が開催される。

ここでは、本誌『スポーティングニュース』のライアン・フェイガン記者が各国の外野手陣の戦力状況を分析し、トップ7をランキングする。

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WBCの歴史に刻まれる日本代表イチロー外野手

日本はワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)の第1回及び第2回大会で優勝した。その両タイトル獲得には、日本野球が生んだ史上最高選手のひとりが中心的な役割を果たしていた。

イチロー(鈴木一朗)外野手は2006年と2009年のWBCに日本代表チーム『侍ジャパン』の一員としてプレイし、2大会合わせて17試合に出場し、打率.312、盗塁5個、10打点、14得点の成績を残した。

なかでもWBCの伝説として燦然と輝いているのが、イチロー氏の最後の打席だ。2009年大会決勝戦で日本は韓国と対戦した。そして、延長10回表3-3の同点、2アウトでランナー2人という場面でイチロー氏が打席に向かった。

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カウント2-2から、イチロー氏はセンター前に強烈なヒットを放った。2人のランナーが生還し、日本は優勝に大きく近づいた。

2023年WBCの開幕が近づきつつある。そこで今大会に出場する各チームの外野手陣を評価し、トップ7チームを格付けしてみた。

ランキングに進む前に、WBC史上最高のファインプレイを見てみよう。2017年WBC準々決勝で、アメリカ代表チームのセンター、アダム・ジョーンズ外野手がドミニカ共和国戦で見せたものだ。


7位 韓国

外野手:李政厚(イ・ジョンフ)、金賢洙(キム・ヒョンス)、羅成範(ナ・ソンボム)、朴健祐(パク・コンウ)

格付けの理由:李はKBO(韓国プロ野球)で6シーズンを送り、通算打撃成績は打率.342、出塁率.407、長打率.575だ。昨シーズンはパワーも増し、142試合で23本の本塁打、36本の2塁打、10本の3塁打を打った。それが李にとって23歳でのシーズンだった。WBCはアメリカの野球ファンにその姿を初めて披露する機会になるだろう。もちろん、韓国が決勝トーナメントに進出すれば、の話ではあるが。李は2023年シーズン後にポスティングでMLBに移籍する予定である。金と羅は2人ともKBOで安定して20本塁打以上の成績を残している。

6位 メキシコ

外野手:ランディ・アロサレーナ、アレックス・ベルドゥーゴ、アレク・トーマス、ジャレン・デュラン

格付けの理由:アロサレーナが大舞台に強いことは証明済みだ。2020年のポストシーズンで20試合に出場し、10本の本塁打を打ち、1.273 OPSの驚異的な記録を残したことは記憶に新しい。トーマスとデュランは売り出し中の若手で、短期決戦の大舞台ではまださほどの実績を残していない。このWBCが成長する機会になるはずだ。ベルドゥーゴはムーキー・ベッツとのトレード交替要員のひとりとしてボストン・レッドソックスに移籍した。期待されたようなオールスター級の成績にはまだ届いていないが、安定した実力を持った選手だ。

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5位 日本

外野手:鈴木誠也、ラーズ・ヌートバー、吉田正尚、近藤健介、周東佑京、牧原大成(※牧原は故障欠場する鈴木の代替選手)

格付けの理由:このチームにいる3人の主力外野手にとってWBCは真価が問われる場所になる。鈴木はメジャーリーグ1年目でまずまずの成績を残した。14本の本塁打、116 OPS+は悪くはない。しかし、日本で残してきたような数字ではない。シカゴ・カブスは鈴木にオールスター級選手になることを期待している。WBCは2023年シーズンを勢いよくスタートするための足掛かりとするには絶好の舞台だ。ヌートバーは2022年シーズンでやり残したことをWBCで取り戻そうと願っている。セントルイス・カージナルスの現在と将来を担う外野手だ。吉田は今オフシーズンにボストン・レッドソックスと巨額契約を結んだばかりである。当然、多くの注目を集めることになるだろう。

4位 ベネズエラ

外野手:ロナルド・アクーニャ・ジュニア、アンソニー・サンタンダー、デビッド・ペラルタ

格付けの理由:アクーニャは間違いなくメジャーリーグを代表する選手のひとりだ。しかし2019年以来、故障に悩み続けている。健康であればフルシーズンでどれだけの活躍をできるかを証明する意欲は高い。しかし、サンタンダーは33本の本塁打を打ったにしては目立たないシーズンだった。ペラルタは安定したプロ打者だが、やはりそれほど目立つ存在ではない。

3位 キューバ

外野手:ルイス・ロベルト、ヨエニス・セスペデス、アルフレド・デスパイネ、ヤディル・ドレイク、ヨエルキス・ギベール、ロエル・サントス

格付けの理由:もしルイス・ロベルトが今シーズンを万全の体調で臨み、そのMVP級とされる潜在能力を発揮することができれば、WBCはその転機になるはずだ。そして37歳になるセスペデスの打棒が今でも健在かどうかは興味深い。日本と同様に、キューバの外野陣にはWBCで真価が問われる選手が多い。このような大会はモチベーションを高めるには好都合だ。WBCファンはデスパイネのことはよく知っているだろう。通算本塁打7本の大会最多記録を保持しているほか、ここまで17試合で打率.370、16打点、12得点の成績を残している。

2位 アメリカ

外野手:マイク・トラウト、ムーキー・ベッツ、カイル・タッカー、カイル・シュワーバー、セドリック・マリンズ

格付けの理由:正直なところ、アメリカを1位にするか2位にするかは迷うところだ。明日になると私の考えが変わるかもしれない。本当は1Aと1Bに格付けするべきなのだろう。トラウトとベッツについては、今さら説明は不要のはずだ。この元MVP選手たちはまだキャリアの全盛期にあると思われる。タッカーは2年連続で30本塁打以上を記録し、シュワーバーは昨シーズンで46本の本塁打を打ち、マリンズは直近2年で46本の本塁打と64個の盗塁を記録している。恐るべきメンバーだ。

1位 ドミニカ共和国

外野手:フリオ・ロドリゲス、フアン・ソト、テオスカー・ヘルナンデス、エロイ・ヒメネス、ケーテル・マルテ

格付けの理由:J-Rod(ロドリゲス)とソトがコンビを組む。夢のような話だ。ロドリゲスはアメリカン・リーグMVPレースで大谷翔平とアーロン・ジャッジに割って入ることができる数少ない選手のひとりである。ソトはやや不調だった2022年シーズンでさえ、その成績は149 OPS+ と 5.6 bWARだった。2021年は175 OPS+ と 7.1 bWARだ。ヒメネスは指名打者としての出場が多くなるだろう。MLB直近2シーズンで56本の本塁打と193打点を挙げたヘルナンデスが守備につくと思われる。

原文: 2023 World Baseball Classic: Ranking the top seven outfield groups
翻訳:角谷剛

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