大学駅伝シーズンの幕開けとなる第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)が2023年10月9日(月・祝)、出雲大社正面鳥居前(勢溜)~出雲ドーム前(6区間・45.1km)のコースで開催される。11月の全日本大学駅伝、1月の箱根駅伝につながる学生三大駅伝の初戦である同大会は、6区間・45.1kmと3大会の中で最も距離が短く、各区間で速いペースで展開されることから「スピード駅伝」と称されている。一昨年は初出場の東京国際大学、昨年は同一シーズン学生三大駅伝3冠を達成することになる駒澤大学が頂点を極めるなど、話題性の高い大会となった。
果たして今年は、どのような展開となるのか。2年連続3冠を狙う駒澤大学、初優勝を狙う戦力充実の中央大学、近年安定した力を維持している國學院大学あたりが優勝争いに軸になりそうだが、ここでは出場チーム、放送予定を紹介する。
大会概要
- 大会名称:第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走
- 日程:10月9日(月・祝)13:05スタート
コース
出雲大社正面鳥居前(勢溜)をスタートし、6区間・45.1kmを走る。ゴールは出雲ドーム前。
- 1区(8.0km):出雲大社正面鳥居前 → 出雲市役所・JAしまね前
- 2区(5.8km):出雲市役所・JAしまね前 → ゆめタウン斐川前
- 3区(8.5km):ゆめタウン斐川前 → JAラピタひらた店前
- 4区(6.2km):JAラピタひらた店前 → 鳶巣コミュニティセンター前
- 5区(6.4km):鳶巣コミュニティセンター前 → 島根ワイナリー前
- 6区(10.2km):島根ワイナリー前 → 出雲ドーム前
放送予定(テレビ・ラジオ中継・インターネット配信)
9月18日現在の情報では、テレビは地上波ではフジテレビ系列、ラジオ中継は文化放送、ネット配信はTver(ティーバー)で生中継が実施される。また、フジテレビSPORTS公式YouTubeチャンネルでは、レース中、箱根駅伝の「山の神」として名を馳せた柏原竜二さんと昨年の駒澤大学学生駅伝3冠の中心選手だった田澤廉選手(トヨタ自動車)の解説の模様が配信される。
- テレビ地上波:フジテレビ系列
- テレビBS/CS放送:未定
- ネット:Tver
- ラジオ:文化放送
出雲駅伝参加資格 & 各地区割り振り
各地区学連が選抜する20チームで、各地区学連の代表数は、各地区に一つずつ割り当てられる「基本枠」(8枠)と前年度の上位成績から各地区枠を振り分ける「成績枠」(12枠※同一地区からは最大10枠まで。超えた場合は、他地区に)によって決定しており、今年度は以下の振り分けとなる(国外招待チームは除く)。関東は前年度(2023年1月)の箱根駅伝上位10校(今年度の同大会シード校)に出場権が与えられている。
→北海道1、東北1、関東10、北信越1、東海1、関西3、中国四国2、九州1
第35回出雲駅伝出場21チーム
※カッコ内は、地区/出場回数(大会中止回は除く)
- 北海道学連選抜(北海道/32回目)
- 東北学連選抜(東北/34回目)
- 駒澤大学(関東/29回目)
- 中央大学(関東/27回目)
- 青山学院大学(関東/13回目)
- 國學院大學(関東/6回目)
- 順天堂大学(関東/26回目)
- 早稲田大学(関東/28回目)
- 法政大学(関東/16回目)
- 創価大学(関東/3回目)
- 城西大学(関東/5回目)
- 東洋大学(関東/23回目)
- 北信越学連選抜(北信越/34回目)
- 皇學館大学(東海/5回目)
- 大阪経済大学(関西/6回目)
- 立命館大学(関西/20回目)
- 関西大学(関西/8回目)
- 広島経済大学(中国四国/20回目)
- 環太平洋大学(中国四国/3回目)
- 第一工科大学(九州/25回目)
- アイビーリーグ選抜(国外/23回目)
見どころ
優勝争いは、史上初の2年連続学生駅伝三冠を狙う駒澤大学を筆頭に、選手層の厚い中央大学、国学院大学を中心に展開することが予想される。また、5000mの自己ベスト13分台を多数要する青山学院大学も45.1km・6区間という短い距離ゆえ、序盤に波に乗ると前出3校に十分対抗できる可能性が高い。
関東勢以外では昨年関西学院大学が10位に入ったように、大阪経済大学、立命館大学、関西大学の関西勢が関東の牙城に挑む。