NFLドラフト全体1位指名確実視のトレバー・ローレンス。投球能力はNBAステフィン・カリーと比肩する「異次元」レベルの評価

2021-04-23
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NFLドラフト会議が近づいてきた(訳者注: 4月29日~5月1日)。最近では本年度の全体1位指名が確実と見られるトレバー・ローレンスを他の名選手らと比較する記事が目立つ。その中には過去の全体1位指名選手3人合わせた能力とローレンスを比較するものまであった。

だが、この名前はほとんどのスカウティング・レポートでは見ることはないだろう。ステフィン・カリーだ。カリーとローレンスを最初に比較したのはローレンスが所属するクレムゾン大学のヘッドコーチ(HC)、ダボ・スウィニーである。スウィニーはローレンスの投球能力を「異次元」のレベルにあるとし、それはカリーがNBA史上かつてない3ポイント・シュートの成功率を収めていることに似ていると言った。

スウィニーが最初にこの比較を口にしたのは、2月に行われたPro Day(訳者注:NFLのスカウトが大学を訪問することを許される日)のときである。スウィニーはそのとき「これほど素晴らしいものを見られることは他にはない。まるでステフィン・カリーがバスケットボールをシュートするのを見るようだろう? ただただ見ていて楽しい」と言った。

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そしてスウィニーは4月19日(日本時間20日)にポッドキャスト『Move The Sticks』に出演した際、この比較を繰り返した。

「ステフィン・カリーがシュートを打つところを見るとき、皆はただただ驚いているだろう。彼がバスケットボールを投げるというのはそういうことだ。それと同じことをトレバーがフットボールを投げるところを見るときにも言える。トレバーがプレイするところを生で見るとき、人々はただ驚くだけさ。彼らはひたすらに異次元なのだ」

スウィニーのローレンスへの賛辞はそれで終わらなかった。ローレンスは国際的なスーパースターになれる可能性があるとスウィニーは言った。それはほんの一握りのNFL選手しか成し遂げることはできない。なぜなら北米以外の地域ではNFLへの関心が低いからだ。

「トレバーは競技の枠を越えた存在になるべき人物だ。国際的なスーパースターになれると思う。アメフトの選手で国際的なスーパースターになったものは少ない。それはアメフト選手たちが皆ヘルメットをかぶり、ユニフォームを着ているので、誰が誰だか分かりくいことも理由の1つだ。ヘルメットを脱ぐと、普通の人間に戻って、他と混ざり合ってしまう。トレバーはそうではない」

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もし今年のドラフトからスターダムに駆け上がる選手がいるとしたら、それはローレンス以外にはありえない。3年前の2018年、高校生No.1選手だったローレンスは既にその頃からNFLのドラフト指名は確実だと見られていた。大学1年になると、全体1位指名も確実だと言われ始めた。ドラフトへの過程が進んでも、ローレンスには弱点は見当たらない。ただ一つ、スポーツ・イラストレイテッド誌に載ったインタビュー記事のコメントからローレンスのアメフトに対するモチベーションに疑問を投げかけた人々がいたぐらいだ。

そんなことがあっても、ローレンスが全体1位指名を受けることを歓迎する声は確実に高まってきている。1位選手指名権を持つジャクソンビル・ジャガーズのファンらはローレンスと妻のマリッサさんに結婚祝いのプレゼントを既に贈っている。

(翻訳:角谷剛)