ローム・シュバート君は生きているだけでも幸運だ。野球でヒューストン大学に進学が決定している彼は、5月18日(日本時間19日)に10人の死人を出したサンタフェ高校での銃乱射事件の被害者のひとりなのだ。
16歳のシュバート君は後頭部を撃ち抜かれたものの、幸運なことに包帯で処置するだけで済んだのだ。
<ローム・シュバート君のツイート>
「神様が救ってくれたことにとても感謝しています。今日後頭部を撃たれながらも無事です」。
シュバート君は、事件が起きたときにクラスルームで座っていたと説明した。
以下、『KTRK』より抜粋。
彼は美術の授業中、大きな音が聞こえ、耳鳴りが始まった。
身を守るためにテーブルの下に隠れると、また大きな銃撃音が聞こえた。
シュバート君は生徒たちが美術室の裏口から逃げ始めたと言う。
自分が撃たれたことには気付いてもいなかったのだ。
シュバート君は病院に行ったものの、数時間で退院できた。
<CBSニュースのツイート>
ローム・シュバート君「自分が幸運で、神様が救ってくれたと考えています。ただ殺されてしまった人たちがかわいそうです。彼らは撃たれる理由なんて何もなかった。こんな仕打ちを受けるべきではなかったはずです」
撃たれてから36時間後、シュバート君は野球場に立っていた。サンタフェ高校がキングウッド・パーク高校とのプレイオフ戦に出場したのだ。
<ツイート>
金曜日に銃撃されて生き延びたサンタフェ高校のピッチャー、ローム・シュバート君は36時間のことを話し、今夜彼のチームがプレーし、サンタフェについてみんなに知ってほしいと望んでいると話した。
「まだ整理はできていない」と彼は『KTRK』に話した。
「クレイジーだよ。どういう思いでいればいいのかもわからない。とても感情的だ。木曜日に投げて、翌日クラスで銃乱射事件が起きて頭を撃たれた。友達も撃たれている。クラスメイトも何人か死んでしまった。そんななか、チームが結束してプレイできることを誇りにも思う」
<Fox Newsのツイート>
キングウッド・パーク高校との試合前に黙祷を捧げるサンタフェ高校の選手たち。
事件よりも地元コミュニティは強いということを見せるために、チームはプレイする決断をしたとシュバート君は話した。
「我々がお互いを助け合い、地元に希望を与えるんだということを見せたかった」
原文:Texas school shooting: Houston baseball commit shot in head, back on baseball field next day
翻訳:Reo Onishi