7月7日、沖縄アリーナにてバスケットボール男子日本代表国際強化試合2021の一環として、ハンガリー代表(FIBAランキング38位)との強化試合が行なわれ、日本(同42位)が79-58と大勝した。
日本の先発メンバーには比江島慎(宇都宮ブレックス)、渡邊雄太(トロント・ラプターズ|NBA)、ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)、田中大貴(アルビレックス東京)、シェーファー・アヴィ幸樹(シーホース三河)が名を連ねた。
ジャンプボールに勝利した第1クォーター、口火を切ったのはこの試合から日本代表に合流した渡邊雄太の3ポイントショットだった。渡邊は序盤から積極的で、第1クォーターだけでフィールドゴール7本中4本成功(3ポイント5本中2本成功)の10得点、4リバウンド、1アシスト、1スティールと活躍。日本は渡邊のプレイで勢いづき、第1クォーターを21-7でリードした。
第2クォーター開始から約3分、日本は外からのショットが外れ続け、得点が止まってしまう。同クォーター残り6分55秒にベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)が3ポイントショットを決めると、張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)も連続で3Pショットを決めリードを30-13の17点差へ広げた。
しかしそこから再びオフェンスが停滞し、ハンガリーの反撃を許す。渡邊のフリースローでなんとか得点を繋いだ日本は、36-23のリードでハーフタイムを迎えた。
後半も同じメンバーがスタートでコートに立った日本は、開始早々にシェーファーが獲得したフリースローを2本中1本を決める。そして後半も最初のフィールドゴール成功は渡邊の3Pショットだった。途中相手に連続得点を許したものの、金丸晃輔(シーホース三河)の3Pショットなどで得点を重ね、60-41と大きくリードした状態で第3クォーターを終えた。
最終クォーターに入っても日本は攻撃の手を緩めず、渡邊のツーハンドダンクやプルアップ3Pショットなどでリードを最後まで広げた続けた。
渡邊は序盤から積極的だったことについて「意識的に自分がまずチームのリズムを生み出さなきゃいけないなと思っていました」と語った。
「積極的に攻めていって、得点とかにもどんどん絡んでいければなと思っていたんですけど、今日はシュートのタッチも良かったですし、ドライブで引きつけてパスの判断とかも悪くなかったと思います。こういうことを、また次の試合からでもどんどんやっていかないといけないなと思っています」。
日本は渡邊が3ポイントショット8本中4本成功を含むフィールドゴール14本中8本成功、フリースロー6本中5本成功の25得点、7リバウンド、4アシスト、2スティール、1ブロックと活躍。ほかに比江島、田中、張本がそれぞれ9得点をマークした。
ハンガリーはダヴィド・ヴォイヴォダ(Alba Fehérvár|ハンガリー)が15得点、ロスコ・アレン(新潟アルビレックス)が13得点、8リバウンドを記録した。