Bリーグ第2節 栃木ブレックスvs富山グラウジーズ レポート:ホーム開幕戦を栃木が連勝

2018-10-14
読了時間 約3分

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第1戦スコア

    1Q 2Q 3Q 4Q 最終
  富山 18 18 22 26 84
  栃木 25 26 29 24 104

ベンチの活躍が光った栃木が先勝

今季の栃木ブレックスは選手層が厚い。安齋竜三コーチの「プレシーズンから彼らがチームを引っ張っているところもあった」という言葉が象徴するように、そしてライジングゼファーフクオカとの1戦目を再現するかのように、富山グラウジーズとの初戦は第2クォーターからベンチ陣がステップアップした。

特に鵤誠司はブロックショットを決めた直後のオフェンスでシュート成功させたことで勢いに乗り、自陣のフリースローラインという長距離のブザービーターを決めるなど、18得点中12点を前半で記録。ベンチ陣は前半だけで25得点を奪ったことに加え、スリーポイントショットも9本中7本成功という高確率だったこともあり、15点リードでハーフタイムを迎えた。

後半もセカンドチャンスから田臥勇太のレイアップでスタートするなど、前半の勢いを維持して最大得点差は26。その後富山の追撃を受ける時間帯があったものの、後半のターンオーバーがわずか2本という堅実なオフェンスを展開し、100得点ゲームで逃げ切った。

ディフェンスではインサイドで絶対的な強さを誇るジョシュア・スミスに対し、2人がかりのディフェンスで前半の得点を8に限定させることに成功。ダブルチーム後のローテーションをしっかり行ない、15本のターンオーバーを誘発させてからの20得点も、栃木が勝った理由のひとつと言っていい。

第2戦スコア

    1Q 2Q 3Q 4Q 最終
  富山 18 18 19 25 80
  栃木 16 17 34 18 85

栃木が富山による終盤の反撃を凌ぐ

3Pの大当たりで104得点を奪った1戦目に比べると、2戦目の栃木は前半でシュートがリムに嫌われることが長い時間続いた。第2Q終盤までフィールドゴール成功率が30%を割り、フリースロー成功率も50%という状況ながら、33-36という僅差で前半を終えられたのは、富山のFG成功率を41.9%に抑えたディフェンスと言ってよかった。

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第3Q最初のディフェンスで、ジェフ・ギブスのスティールからライアン・ロシターがダンクをたたき込むと、次のオフェンスで3Pを決めて逆転に成功。完全に火がついた状態になった結果、10分間で20得点を奪って富山を一気に引き離す原動力となる。

ディフェンスではスミスに対するダブルチームを継続していたものの、パスアウトされた後の対応で苦しんでいた。第4Qになると水戸健史、大塚裕土、阿部友和の3人が15得点を奪うステップアップもあって猛反撃に直面。残り2分22秒でライオンズにシュートを決められると、73-75と逆転されてしまう。

しかし、「逆転された感がなかったです」と田臥が振り返ったように、栃木の選手たちは落ち着いていた。ロシターが自身でオフェンシブリバウンドを奪った後、左ウイングから3Pショットを入れて逆転。その後は渡邉裕規が1分16秒に再々逆転となる3Pショット、35秒に5点差に広げるジャンプシュートを立て続けに決めるという土壇場の『ナベタイム』突入によって、栃木が苦しみながらも富山を振り切った。

前日とは違い、ロシターの34得点を最高に、田臥が15得点、9アシスト、遠藤祐亮が10得点とスターターが実力を発揮しての勝利。後半のターンオーバーが1本と、つまらないミスからの失点を極力少なくできたことも大きかった。

今後の台風の目となりえる富山

「ディフェンスとリバウンドのチームになること、そしてオフェンスの遂行力の高いチームを目指している」とドナルド・ベックコーチが語る富山は、ジョシュア・スミスとレオ・ライオンズのアメリカ人コンビがタフなディフェンスを栃木に対し、2試合連続で強烈な存在感を示した。2人とも2試合連続で得点とリバウンドでタブルダブルを記録し、初戦ではライオンズが27得点、スミスが24得点とオフェンスを牽引。2戦目こそ19得点ずつと減少したといえ、スミスが21リバウンドを奪い、栃木の強みであるセカンドチャンスからの得点で富山は18-12と上回った。

司令塔の宇都直輝は10得点、8アシストを記録し、2戦目で水戸健史が3本の3Pショットを含む12得点を奪うなど、日本人選手による活躍のシーンもたくさんあった。しかし、1戦目が20失点、2戦目が18失点とターンオーバーで悪い流れに陥ってしまったのは、チームが発展途上中であることを示すもの。スミスのインサイドを起点に、ダブルチーム後のボールムーブからシュートに持ち込むまでの精度を高め、大塚が3Pシューターとしての能力を発揮できる機会が増えてくると、富山はハイパワー・オフェンスのチームとして、B1で台風の目になってもおかしくない。


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